今日の一冊バックナンバー

  • Mar

    01

    『笑い三年、泣き三月』木内昇(文藝春秋)

    『笑い三年、泣き三月』木内昇(文藝春秋)

    めちゃめちゃオモシロイ!! とまわりの人にすすめてますが、反応はさまざまです。なにか大きな、大変なことにまきこまれた時、落ちついたらこの本を読んで欲しいです。

    (東京都港区 文教堂書店浜松町店 大浪由華子さん)

  • Mar

    02

    『放蕩記』村山由佳(集英社)

    『放蕩記』村山由佳(集英社)

    母と娘。もっとどろどろしているのかと思っていたら、サラサラときれいに流れていきました。なんだか妙に良い本でした。

    (東京都港区 文教堂書店浜松町店 大浪由華子さん)

  • Mar

    05

    『自分の感受性くらい』茨木のり子(花神社)

    『自分の感受性くらい』茨木のり子(花神社)

    自分は物事が思い通りに進まないと、すぐに周りの(人)せいにしてしまいます。最悪です。そんな時、毎回この本に収録されている詩「自分の感受性くらい」を読み返して、反省し、気持ちを落ち着かせるのです。「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」・・・ 本当にその通りです。いつもすみません。

    (静岡市駿河区 谷島屋曲金店 杉田さん)

  • Mar

    06

    『バルサ、バルサ、バルサ!』カルラス・サンタカナ・イ・トーラス(彩流社)

    『バルサ、バルサ、バルサ!』カルラス・サンタカナ・イ・トーラス(彩流社)

    現在「世界最強」と言われるFCバルセロナ。このチームのピッチ上の戦術について解説している本は最近よく見ますが、クラブの歴史を中心にバルサを描いているは、この本だけだと思います。バルサのクラブ哲学を理解するのに、最適な一冊。読んでバルサがより好きになりました。

    (静岡市駿河区 谷島屋曲金店 杉田貴彦さん)

  • Mar

    07

    『蹴音――三浦知良伝説の言葉』三浦知良(ぴあ)

    『蹴音――三浦知良伝説の言葉』三浦知良(ぴあ)

    「KING KAZU」の名言集です。収録されている226の言葉すべてが素晴らしいのですが、なかでも好きなのが「足に魂込めました」('92アジアカップ・イラク戦で決勝ゴールを決めた時の言葉)。自分も毎日「棚」に魂込めてます。

    (静岡市駿河区 谷島屋曲金店 杉田貴彦さん)

  • Mar

    08

    『WindowScape 窓のふるまい学』東京工業大学 塚本由晴研究室(フィルムアート社)

    『WindowScape 窓のふるまい学』東京工業大学 塚本由晴研究室(フィルムアート社)

    世界各地の「窓」を写真・イラストを交えて紹介している本。実地調査をもとにした解説があり、建築ド素人の自分には、専門的な部分は正直よくわかりませんが、兎に角、収録されている「窓」の風景写真が美しく、見ているだけで、楽しい気持ちになれます。

    (静岡市駿河区 谷島屋曲金店 杉田貴彦さん)

  • Mar

    09

    『計画と無計画のあいだ』三島邦弘(河出書房新社)

    『計画と無計画のあいだ』三島邦弘(河出書房新社)

    この本に出合えて、本当によかったなぁって思います。「一冊入魂」 熱い思いの込められたミシマ社さんの本を多くの読者に届けたいって本気で思いました。そして、それができる「書店員」という自分の仕事に「誇り」と「リスペクト」の気持ちを持つことができました。本当にありがとうございます。自分にとって、最高の一冊です。

    (静岡市駿河区 谷島屋曲金店 杉田貴彦さん)

  • Mar

    12

    『マタギ 矛盾なき労働と食文化』田中康弘(エイ出版社)

    『マタギ 矛盾なき労働と食文化』田中康弘(エイ出版社)

    マタギですが、今もいるのですね。著者は秋田県のマタギのいる阿仁地区に直接取材に行き、行動をともにし、写真を撮り本にしました。マタギの生活は副題にもある矛盾なき労働と食文化なのです。生きるために捕り食べる、古来からの人として正直な生き方がそこにあります。日本中どこのスーパーでも、パック詰めされた肉や魚を買う事ができます、そしておよそすべての消費者は、動物を殺してパック詰めされている事を当然知っていますが感覚は麻痺しているのではないでしょうか。マタギを読む事で、現在の感謝のない食生活を見つめ直してはいかがでしょうか、いただきます。(合掌)

    (福島県福島市 宮脇書店ヨークタウン野田店 熊坂敏光さん)

  • Mar

    13

    『天地明察』冲方丁(角川書店)

    『天地明察』冲方丁(角川書店)

    天地明察は、ラノベ分野から著者初の文芸作品、吉川英治文学新人賞、本屋大賞受賞作で2012年秋には、V6岡田君主演で映画化とトントン拍子の作品です。内容を紹介するのもなんですから、同じ福島に住んでいますので、著者との初見での思い出を。天地明察出版の1カ月ほど前、県内の書店と地元新聞社との企画会議の席上ゲストとして編集者も伴わず美人マネージャー同伴で会議の場に現れたのが冲方さんでした。長身のイケメン、物腰柔らかでそのうえ才能豊かな作家、あとから知ったのですが美人マネージャーとは奥様だったのです。世の中の良いとこ取りって実在する事を知りましたね。秋公開の映画のワンシーンにも奥様と出演しますし、人種が違うのですかな?(笑)全国の書店員の支持を集めただけあって、人情ものでもチャンバラものでもない、歴史小説をこれほどの作品に(エンタメに)する。改めて才能に嫉妬します。

    (福島県福島市 宮脇書店ヨークタウン野田店 熊坂敏光さん)

  • Mar

    14

    『会話で覚える四字熟語』新稲法子(京都書房)

    『会話で覚える四字熟語』新稲法子(京都書房)

    会話で覚える四字熟語ですが、昨年7月から展開を始めロングで仕掛けている書籍で、最近ツイッターで著者や、編集者ともやり取りさせてもらう事になり、2月の下旬に地元新聞の書評コーナーにも載せてもらいました。出稿の際、著者にも原稿を見てもらった事から、以下、紙面に載せたそのままを読んでもらえたらと思います(ちょっと手抜きですかね?)
    四字熟語で思い出されるのが、若乃花、貴乃花の昇進口上で「不撓不屈の精神で・・・」とか「一意専心の気持ちを・・・と使われた事です。四字熟語の学習の機会は、ほぼ学業での修得になるのでしょうが、試験に対応するために学習するのであって、日常生活で使っている人を間近で見た事はないものです。しかし、世の中に四字熟語の本は数知れず出版されています。それは、日常ではない場面で使用する事が多いからではないでしょうか、祝辞、弔辞、講演会、大勢の人前で話す時や、新聞、雑誌の記事のなかでは四字熟語が大活躍です。そもそも、漢字一字ごとに意味が有る上、四つも並べて豊かな世界を作り上げている四字熟語は、およそ欧米人には理解不能の暗号に見えている事でしょう。学校では習ったはずなのですが、いざ意味を聞かれると、四苦八苦、七転八倒です。文学博士でもある著者は、ストーリーのあるわかりやすい日常会話にする事で、漢字や漢文学習書にある独特な雰囲気を一掃し、身近なストーリーから四字熟語を学べる大変ユニークな本になっています。用語解説もわかりやすく、使用頻度の高い400もの用語を収録し、巻末には索引を設け四字熟語辞典としても十分に役立つ様に編集されています。この本であなたも、余裕綽々、意気揚々と四字熟語ライフを送ってみませんか。

    (福島県福島市 宮脇書店ヨークタウン野田店 熊坂敏光さん)

  • Mar

    15

    『史上最強の内閣』室積光(小学館)

    『史上最強の内閣』室積光(小学館)

    ここ何年か政党、首相が変わっても世の中少しも良くならないばかりか、震災以降は更に悪化の一途。高度成長期の時代、強い政党に強い内閣が居て国民の支持を集めていました。すでにあの時代とは違うのでしょうが、昔を懐かしむとは言いませんが、ある種の羨望も含め紹介します。
    現内閣は2軍で本当の内閣は京都にいる、日本の危機に立ち向かうために日々、政策を練っていた、意外な展開だが実は語る事は至極ごもっともな内容で、首相を始め各大臣が県民性の代表みたいな言動に、笑いに巻き込まれます。その上最後の4行になんでこんなにジーンとくるのでしょう。あれこれ悩む事の多いこのご時世、痛快な物語に身も心も委ねてどっぷり浸かって読めます作者の術中に嵌まって下さい。そうか! 今の内閣は2軍なのだ、だから決断が遅いのか~!? と、現実逃避してみたくなるのは私だけでしょうか。

    (福島県福島市 宮脇書店ヨークタウン野田店 熊坂敏光さん)

  • Mar

    16

    『ダイナミックフィギュア 上・下』三島浩司(早川書房)

    『ダイナミックフィギュア 上・下』三島浩司(早川書房)

    SF小説分野でいえばロボものに分類されるのでしょうが、作者の緻密な設定はリアリティーたっぷりで、2段組400ページ超上下巻というボリュームを至極当然と思わせる作品になっています。基本設定とすれば、突然現れた地球外生命体により建設された巨大なリングにより、地球上の生命体は究極的忌避感に襲われる、各国の政治的な駆け引きのなか、学習能力のあるキッカイと呼ばれる生命体との戦闘に、地球外生命体よりもたらされた飛躍的に高度なテクノロジーを搭載したロボットが活躍する物語ではあるのですが、SFだからこそきめ細かい脇役の心理描写と、通常兵器との矛盾なき戦闘シーン、繰り返される破壊行為に対する必然性、そして見え隠れする重要なテーマ、この上なく丁寧にリアルを求める、作者の手を抜かない姿勢は大好きです。

    (福島県福島市 宮脇書店ヨークタウン野田店 熊坂敏光さん)

  • Mar

    19

    『アラマタ大事典』荒俣宏 監修(講談社)

    『アラマタ大事典』荒俣宏 監修(講談社)

    本書の帯にはこう記されている。「好奇心があれば、一生退屈しないぞ!!」
    一生とまでは言えないが、この本があれば退屈することはまずありえないだろう。「あ」から「ん」まで通読したくなる事典など滅多にない。通読したあとでも、何気なく手にとって開いたページの項目をじっくり読んでしまう。そして次のページの項目を・・・となってしまう。そんな奇跡のような本である。
    いくつか項目を抜き出してみよう。「アラマタ・ヒロシ」「金縛り」「スペースシャトル」「ダイオウイカ」「ナスカの地上絵」「100年後」「幕の内弁当」「雪男」「ロボット」「ンゴロンゴロ」などなど。読み進めてゆくと、時に驚き、時に笑い、時に感動を覚える。私のお気に入りは、解説の4分の3がトイレの話題を占める「スペースシャトル」、明治時代の新聞における未来予言を紹介した「100年後」など。ちなみに本書の他に『アラマタ人物伝』『アラマタ生物事典』もあり、あわせて読むことをおすすめする。
    これらは本来は子ども向けに書かれたものなので、親子で一緒に楽しむのに最適な本である。
    ただし、お父さんお母さん、お子さん優先で読ませてあげてくださいね。面白いからといってお子さんから奪ってしまわないよう注意してください。

    (静岡県静岡市 戸田書店静岡本店 井谷晋弥さん)

  • Mar

    21

    『猫語の教科書』ポール・ギャリコ著 灰島かり訳(ちくま学芸文庫)

    『猫語の教科書』ポール・ギャリコ著 灰島かり訳(ちくま学芸文庫)

    このタイトルから、どのような内容を想像するだろうか。
    猫の「にゃあ」という鳴き声について、「実はこんな事を言っているのです!」といった、猫を飼っている人に向けたマニュアルを想像するだろうか。(犬については「バウリンガル」なんてものがありましたね。)
    もしそのような内容を想像して本書を手にとったなら、最初から度肝を抜かれることだろう。
    第1章からして、「人間の家をのっとる方法」である。
    本書は、猫の手によって全国の猫に向けて記された、「人間をしつけるための」マニュアルである。
    いうなれば、「猫の、猫による、猫のための教科書」。
    猫を飼っている方、心当たりはありませんか? もしかして、飼われているのは自分ではないか、と思ったことは?
    気になる方は夜中にそっと、彼あるいは彼女の寝床をのぞいてみてください。ハッと振り返ったその前足あたりに本書が隠されているかもしれません。

    (静岡県静岡市 戸田書店静岡本店 井谷晋弥さん)

  • Mar

    22

    『メメント・モリ』藤原新也(三五館)

    『メメント・モリ』藤原新也(三五館)

    藤原新也さんの写真と短いコメントで構成されたこの本、私のバイブルです。以前は情報センター出版局から出ていました。
    はじめて読んだのは小学生の時。母の本棚で見つけたのがきっかけでした。それから20余年、今でも時折メージをめくります。
    タイトル通り、「死を想う」ことで生を実感させてくれる本ですが、押しつけがましさや宗教臭さは一切ありません。収録された写真の鮮やかな色彩や光と闇のコントラスト、ページから浮き出るような力強さが、自然と生への意識を目覚めさせてくれます。「死」と「生」との間にまっすぐな繋がりを感じて何だか安心する、私にとってはそんな感覚かもしれません。
    この本をまだ読んでいない方には、ぜひ、ぜひ、ぜひ手に取っていただきたい! だって、私がそうだったように、あなたにとってもバイブルになる可能性があるのですから。
    ただ、学生の時、友人のこの本をプレゼントしてドーンと引かれてしまった苦い経験があります・・・。既に愛読書にされている方、要注意です。

    (静岡県静岡市 戸田書店静岡本店 松本玲子さん)

  • Mar

    23

    『薬指の標本』小川洋子(新潮文庫)

    『薬指の標本』小川洋子(新潮文庫)

    久しぶりに読み返して、美しさにため息が出ました。初めて読んだ時と同じです。この文庫には二篇の小説が収められていますが、特に表題作「薬指の標本」が大好きです。
    この作品の主人公「わたし」は、「標本室」で働いています。そこは人々が持ち込んだ品物を、理由の如何や有形無形を問わずに受け入れて保存する場所。この閉ざされた空間で標本技術士の弟子丸氏と過ごすうちに、「わたし」は彼に特別な感情を抱くようになります。それは、恋とか愛とかそんな言葉では足りないくらいに分厚くて根深い感情。そして「わたし」は、彼から贈られた靴に導かれるように次の一歩を踏み出すのですが・・・。
    隙のない文章、幻想的なストーリー、静けさの底に漂う独特の色気。短い物語のなかに、小川洋子作品の魅力が濃厚に詰まっています。代表作「博士の愛した数式」や数々のエッセイとはまた違った満足感が味わえる一冊です。

    (静岡県静岡市 戸田書店静岡本店 松本玲子さん)

  • Mar

    26

    『獄中記』大杉栄(土曜社)

    『獄中記』大杉栄(土曜社)

    獄中記は堀江貴文氏だけではない。明治・大正時代のアナキスト・大杉栄の魂の叫びを聞いてみてください。様々な困難、弾圧に立ち向かい、それでも志を失わなかった彼には、何ともいえない稚気も見受けられます。

    (東京都渋谷区 大盛堂書店 山本亮さん)

  • Mar

    27

    『闇市の帝王』七尾和晃(草思社文庫)

    『闇市の帝王』七尾和晃(草思社文庫)

    戦後の闇市の支配者ともいえる王長徳。いままで書かれることがなかった彼の人生を、硬派なルポライターが描きます。手に汗握る諸行の数々に東京の別の暗部を覗く事ができます。また、東京渋谷を舞台に、利権を巡って抗争が繰り広げられた「渋谷事件」とは・・・。

    (東京都渋谷区 大盛堂書店 山本亮さん)

  • Mar

    28

    『思わず聞いてしまいました!! 【活字版】』プチ鹿島、居島一平(スコラマガジン)

    『思わず聞いてしまいました!! 【活字版】』プチ鹿島、居島一平(スコラマガジン)

    村西とおる、鳥肌実、吉田豪たちの新宿ロフト+1でのライブ対談を紙上にて再現。サブカル巨人から政治家、宗教家まで、カオス状態になっているのはご愛嬌。彼らの意地が見え隠れしてます。

    (東京都渋谷区 大盛堂書店 山本亮さん)

  • Mar

    29

    『国銅(上・下巻)』帚木蓬生(新潮文庫)

    『国銅(上・下巻)』帚木蓬生(新潮文庫)

    現在、仏像ブームといわれていますが、仏像そのものや、仏師以外にも注目してみてはどうでしょう。奈良時代、あの東大寺大仏を建立に携わった、人足や庶民達の男気や悲哀に感極まります。

    (東京都渋谷区 大盛堂書店 山本亮さん )

  • Mar

    30

    『球界のぶっちゃけ話』愛甲猛(宝島社)

    『球界のぶっちゃけ話』愛甲猛(宝島社)

    今日はプロ野球開幕日。甲子園優勝投手で、ロッテ、中日でバッターとして活躍した、愛甲アニキが野球界の裏幕を斬る!これを読んで興味を持たれた方は、同著者の『球界の野良犬』(宝島社)もぜひご一読を。

    (東京都渋谷区 大盛堂書店 山本亮さん)