今日の一冊バックナンバー

  • May

    01

    『ネンドノカンド -脱力デザイン論-』佐藤ナオキ(小学館)

    『ネンドノカンド -脱力デザイン論-』佐藤ナオキ(小学館)

     将来のことを考えていると、ふと幼少期の記憶にたどり着くことがあります。デザインオフィスnendoの代表、佐藤オオキさんはその幼少期をカナダで過ごしました。カナダの大自然の中で暇つぶしにすることは白樺の樹皮をひたすら小刀で削ること、そしてドラえもんを読むこと。東京に移り佐藤少年はその「ドラえもんの世界」に目を輝かせました。nendoのデザインにはひみつ道具のようなワクワク感があります、世界的デザイナーのなかには目を輝かせた佐藤少年が生き続けているのです。将来に迷ったら、少年を探しに行こう!

    (ミシマ社ジュニア 樋熊涼)

  • May

    02

    『日本の農業を考える』大野和興(岩波ジュニア新書)

    『日本の農業を考える』大野和興(岩波ジュニア新書)

     日本の農業はいかにして変化していったのか...。戦後から高度経済成長期を経て制度や技術、諸外国との関係性など農業を取り巻く環境は大幅に変わっていきました。
    残留農薬、BSE、鳥インフルエンザ、TPP...一度は世間から注目を浴びた問題はなぜ起こったのか。そして、私たちが本当に考えなければならないことは何かをこの本は教えてくれます。
     何か問題を考える時、現状を見るだけでは足りません。様々な側面から考察することや時代の流れを考慮することが必要であると改めて感じました。農業や農村問題を考える際にはもちろん、農・食・環境についての基礎知識をつけたい方にはおすすめの一冊です。

    (ミシマ社ジュニア 林江里)

  • May

    03

    『父と暮せば』井上ひさし(新潮文庫)

    『父と暮せば』井上ひさし(新潮文庫)

    舞台は、原爆投下から3年後の広島。図書館に勤める23歳のごく普通の女の子・美津江は、ある日利用者である木下さんと恋に落ちます。けれど、3年前に家族も友人も失い、たった一人生き残った彼女は「うちはしあわせになってはいけん」と自身の恋を禁じているのです。そこに現れたのが、あの日死んでしまった父。おとったんは、娘の恋の応援団長なのだ、と。
    故・井上ひさしの名作。いまの日本に生きるすべての人へ。

    (ミシマ社の本屋さん 新谷ゆり)

  • May

    04

    『狐笛のかなた』上橋菜穂子(新潮文庫)

    『狐笛のかなた』上橋菜穂子(新潮文庫)

    村と村が、町と町が、国と国が、民族と民族が、怒り、憎しみ、争いあう。血で血を洗う戦いが、さらなる怒りを両者にもたらし、骨髄の恨みとなって末代まで引き継がれる。やがて人は、神々に捧げるべき呪力までも、敵を傷けるために使い出す。果たして人は、この怒りと憎しみの負の連鎖を断ち切ることができるのか? これは人類希求の問いである。この問いへの答えが本書にはある。児童文学やファンタジーという範疇に収まらない名作。これほどの作品を語る言葉を私はまだ持ち合わせていない。ただただ、多くの方に読んでいただきたいです。

    (三島邦弘)

  • May

    05

    『「骨盤おこし」でからだの不調は消える』中村考宏(PHP文庫)

    『「骨盤おこし」でからだの不調は消える』中村考宏(PHP文庫)

    私は営業なのでたくさん歩くのですが、日々そうしていると、「姿勢」が身体と気持ちの両面に大きな影響を与えているような気がしてきます。身体の姿勢が崩れるとつい、気持ちもネガティブになりがちです。さて本書は、体幹の土台となる「骨盤」の角度にフォーカスし、その改善が驚きの効果を生むと説きます。イラストや写真も豊富でわかりやすく、日々の動きに取り入れやすいのがGOODな一冊。「骨盤をおこす」だけで、確かに姿勢が良くなり、歩き続けても疲れにくくて、そうなると気持ちも晴れてくるから不思議なものです。

    (ミシマ社営業チーム 渡辺佑一)

  • May

    06

    『ロックで独立する方法』忌野清志郎(太田出版)

    『ロックで独立する方法』忌野清志郎(太田出版)

    2009年5月2日。片思いしていた女の子と付き合う事になった日。大好きな清志郎が死んだ日。これを書いている今日は、清志郎の命日。何もかも自分の物語に組み込むのはどうかと思うが、当時、こんな日もあるのかと思った。Quick Japanの連載をまとめたこの本は、<ロックを生きる>とはどういう事かを力強く語り、どの世界にも通用する軸を与えてくれる。死後程なくして発売され、自店の棚に丁寧に並べた記憶が蘇る。

    (大阪府大阪市 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 都築高文さん)

  • May

    07

    『踊ってはいけない国、日本』磯部涼・編著(河出書房新社)

    『踊ってはいけない国、日本』磯部涼・編著(河出書房新社)

    風営法により摘発され廃業に追い込まれるクラブ(=音楽を聴きながらダンスするところ)。2010年末から大阪はミナミ、アメ村では踊ってはいけない場所が数多く生まれた。決まり事だから仕方ないというのか。下らない!と。何故、こんな事態に陥ったのか。朝まで踊らせてもらうにはどうすればいいのか。法律とカルチャー、社会の関わりを改めて考える。続刊、『踊ってはいけない国で、踊り続けるために』も併せて読んで頂きたい。

    (大阪府大阪市 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 都築高文さん)

  • May

    08

    『1968-69状況劇 実存』西村多美子(グラフィカ)

    『1968-69状況劇 実存』西村多美子(グラフィカ)

    アングラ演劇!!この時代に生きていたかったと本気で思った学生時代。少しでも当時の空気が吸いたいと大阪公演がある度に唐組の紅テントに吸い込まれた。2年前、この本を出版社の方から紹介された時はひどく鳥肌が立った。当時の熱さが胸に伝わる。唐十郎、麿赤兒、李麗仙。独特のモノクロプリントが迫力を増す。早く紅テントの中で「から~~」と大向うを唸らせたい。役者として復帰する唐十郎を心待ちにする今日この頃である。

    (大阪府大阪市 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 都築高文さん)

  • May

    09

    『とんまつりJAPAN』みうらじゅん(集英社文庫)

    『とんまつりJAPAN』みうらじゅん(集英社文庫)

    18にも及ぶ日本中のとんまつり=とんまなお祭りをみうらじゅんがルポ。この本の何がいいって、みうらじゅんに、すんごい勢いで手を引かれ、あっち(現場)に連れて行かれちゃいそうになるところ!この臨場感は彼だからこそ!!ここで紹介されている "おんだ祭り"は、毎年2月の僕のライフワークに。この本がなければ、寒空の下、天狗やおかめに青竹で尻を強打される事も一生なかったわけだ。

    (大阪府大阪市 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 都築高文さん)

  • May

    10

    『立原道造詩集 僕はひとりで 夜がひろがる』立原道造、魚喃キリコ・画(PARCO出版)

    『立原道造詩集 僕はひとりで 夜がひろがる』立原道造、魚喃キリコ・画(PARCO出版)

     昭和初期、若くしてこの世を去った立原道造。彼の詩を敬愛する漫画家、魚喃キリコが挿絵を入れた本書。深く沈み、緩やかに上がり、うねりを感じる詩に、とても優しく、儚い鉛筆画の挿絵。文字、紙質、ピンク色の綴じ糸。どの詩が好きかはここでは言わないし、言えない。ただ、この本が好きなのだ。名久井直子による装丁も大きい。この本に出会えて良かったと素直に思い、僕はひとりでページをめくる。

    (大阪府大阪市 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 都築高文さん)

  • May

    11

    『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹(角川文庫)

    『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹(角川文庫)

    とりわけ気に入った本を、何度も何度もくりかえして読むのが好きです。なんとなく弱っているときや、大きな変化があるとき、そんな本を読みたくなります。内田樹先生の著作は、どの本も、自分にとってそんな存在です。中でも、気がつくと手にとっているのがこの一冊。本書には「無理はいけないよ」「我慢しちゃだめだよ」ということがくりかえし書かれています。先生自身も「ぜんぜん『我慢』というものをしない人間」なんだそうです。そんな話を聞くたびに、肩の荷が降りたような気分になります。なんとなく「我慢」してるな・・・という方は、ぜひ本書を手にとってみてください。

    (ミシマ社 窪田篤)

  • May

    12

    『怪獣記』高野秀行(講談社文庫)

    『怪獣記』高野秀行(講談社文庫)

    高野さんの本はどれも面白いのですが、これはぜひとも読んでいただきたい。
    トルコのワン湖に生息しているという伝説の怪獣"ジャナワール"の調査旅行を綴った一冊です。最初から最後まで、まるで科学調査を遂行しているかのような姿勢で怪獣を追う高野さんの生真面目さがたまりません。ウケを狙うとか、どう見られたいといったものはまったくなく、純粋に怪獣に対する情熱だけがストレートに伝わってきて感動します。とくに書籍の山場、非常にまじめに書かれているP258からのワン湖調査のくだりは爆笑必至です。ぜひ。

    (ミシマ社 長谷萌)

  • May

    13

    『みどりのゆび』モーリス・ドリュオン(岩波少年文庫)

    『みどりのゆび』モーリス・ドリュオン(岩波少年文庫)

    この物語を読むといつも、才能ってなんだろうと考える。それは、チトの輝かしい「みどりのおやゆび」のことでもあり、同時に、彼のおやゆびに触れて芽吹くことを待ちこがれている(そして多くはそれが叶わずに消えていく)目に見えない無数の「種」のことでもあるのだろう。
    神さまから不思議な力を託されたチトは、あるときは異端として排斥され、あるときは花で世界を美しく変え、そしてある日、その力が神の前に無力であることを知る。
    デュエームによる挿絵も美しい。

    (アラブ音楽研究者 木村伸子)

  • May

    14

    『中世を旅する人びと』阿部謹也(ちくま学芸文庫)

    『中世を旅する人びと』阿部謹也(ちくま学芸文庫)

    異国に生き、故郷を持たないジプシー。彼らは定住民の好む音楽を奏でながら旅をする。ジプシーの歴史は迫害の歴史といっても過言ではないが、阿部は彼らの豊かな内面世界にも触れている。「すべての人を他者とみたとき、あたかも世界中の樹木や小川が故郷となるように、個々の人間や村への執着から自由となって、人間そのものがジプシーにとっては親しいものに見えてくる」。ジプシーや職人など、中世を生きた無数の庶民の生活を描く。彼らの一生こそが歴史の実態であるという信念に満ちた一冊。

    (アラブ音楽研究者 木村伸子)

  • May

    15

    『茶と美』柳宗悦(講談社学術文庫)

    『茶と美』柳宗悦(講談社学術文庫)

    民藝運動を起こした柳の主著として有名なこの本は、柳宗悦という個人だけが書いたものではない、と私は考えている。
    柳はあの茶碗と出会った時、器を通じて美そのものが語るのを聴いたのだろう。そして彼はその言葉を伝えなくてはならないと確信したのだろう。隅々まで必然性に貫かれた美しい文章は、彼個人よりも大きな存在によって書かされたものであって、それは彼の提唱する「無我の美」そのものといえる。美を宗教とするある種の人々にとってこの本は、今でも美の啓典であり続けている。

    (アラブ音楽研究者 木村伸子)

  • May

    16

    『悪女入門』鹿島茂(講談社現代新書)

    『悪女入門』鹿島茂(講談社現代新書)

    ファム・ファタル。それは「恋心を感じた男を破滅させるために、運命が送り届けてきたかのような魅力を持つ女」。フランス文学の名作に登場する様々なタイプの「悪女」の分析を通じて、男の誘惑術から恋愛の本質まで考察する一冊。私が一番好きな「悪女」はもちろん、バルザックの描いた妖婦ヴァレリーです。「自らに恋を禁じたプロの悪女」が、本気の恋でその神通力を失ってしまう。『悪女入門』読了後に原典を読もうと図書館に駆け込んだ人は数多いはず。フランス文学の入門書としても最適。

    (アラブ音楽研究者 木村伸子)

  • May

    17

    『骨董のある風景』青柳瑞穂(みすず書房)

    『骨董のある風景』青柳瑞穂(みすず書房)

    青柳瑞穂は仏文学者であると同時に古美術愛好家であり、生涯に何度も重要文化財級の「掘り出し」を経験した人である。蒐集家としては決して裕福ではなかったはずだけれど、彼が集めた美術品には、どれも背筋がすっと伸びるような美しさがある。
    「野原で見つけて、家に持ち帰り、自ら花瓶に挿すことの出来る花―そういう花の、いうならば、日常茶飯事のような、目立たない美しさを見つけ出すことから始めなければならない」。
    「身近な花」とは、瑞穂が密かに愛した女性のことでもあるのだろうか。

    (アラブ音楽研究者 木村伸子)

  • May

    18

    『女がそれを食べるとき』楊逸選 日本ペンクラブ編(幻冬舎文庫)

    『女がそれを食べるとき』楊逸選 日本ペンクラブ編(幻冬舎文庫)

    女の人にとって、食べることと恋することは非常に密接な関係にあるように思います。
    好きな人と食べるからおいしい、失恋して食事がのどを通らなくなる・・・
    そういった経験は女性なら誰にでもあるのではないでしょうか。
    この本は、そんな「食と恋」をテーマにした短編小説を集めたアンソロジーです。
    時代も境遇も様々に異なる主人公たち。綺麗なだけではない、むしろ生々しい印象を受けるのは、
    「食べる」という行為がクローズアップされているからなのでしょう。
    そんな毒気もやみつきになる一冊です。

    (ミシマ社 平田薫)

  • May

    19

    『定本 二人で紡いだ物語』米沢富美子(出窓社)

    『定本 二人で紡いだ物語』米沢富美子(出窓社)

    まだ海外に留学することや働くことが一般的ではなかったころ、世界に飛び出ていろいろなものを見たり聞いたりしていた人の手記を読むのが好きです。伊丹十三さん、石井好子さん、そして今日ご紹介する本の著者、米沢富美子さんもその一人です。米沢さんは世界的な物理学者でありながら、三人のお子さんを育て上げられます。その間、三度にわたる大手術も受けられても、一途に研究と家族を愛する姿勢とみずみずしい文章に、心を打たれる一冊です。

    (ミシマ社 星野友里)

  • May

    20

    『カクテルズ』福西英三(ナツメ社)

    『カクテルズ』福西英三(ナツメ社)

    私のお酒の大先生が書いた、様々なカクテルを紹介する本。カクテルレシピを紹介するのはもちろんですが、そのカクテルが出来上がった背景、そしてこのカクテルを楽しむためにこんな音楽も良いよ!などといった他の要素も紹介してくれています。お酒は飲んで酔うためだけのものでなく、人間の五感をフルに使っても楽しめるものと教えてくれる一冊です。

    (自由が丘山屋 田島広康さん)

  • May

    21

    『大型店からお客を取り戻す

    『大型店からお客を取り戻す"3つのしかけ"』山田文美(同文舘出版)

    「モノ」を売るには、どこにもないようなオリジナリティのあるものを探すのが基本ですが、この著者はどこにでも売っているようなものを、様々な試行錯誤を通じて、販売するための手法を構築していったという、自伝的要素も含まれる本。「モノ」を売るにはあわせて「自分」をゆるやかに伝えて、リピーター・サポーターを増やしていくことも非常に大切であり、そのために自身をあらためて見つめ直すことも必要ということを教えてくれました。

    (自由が丘山屋 田島広康さん)

  • May

    22

    『マネー・ボール』マイケル・ルイス 著 中山宥 訳(武田ランダムハウスジャパン)

    『マネー・ボール』マイケル・ルイス 著 中山宥 訳(武田ランダムハウスジャパン)

    貧乏球団の弱者の戦略で、金満球団を打ち破り、リーグを制覇するに至る、90年代前半の大進撃の裏側を描いた書。データを細かく分析し、適材適所の起用方法を確立した、観戦する側としては華の無い野球も、きっちり結果を残していったというプロセスは、あっぱれ! の一言。ブラッド・ピット主演で映画化もされているので、野球の好き嫌いにかかわらず、一度は見ていただきたいと思いますね。

    (自由が丘山屋 田島広康さん)

  • May

    23

    『自然栽培ひとすじに』木村秋則(創森社)

    『自然栽培ひとすじに』木村秋則(創森社)

    口に入るものを扱う者として知っておかなければいけない農業事情を、自らの体験をもとに描いた書。ワインのブドウの木もそうですが、大切なのは農薬の使用以前に土作りをしっかりおこなっているかということ。無農薬栽培の難しさ、そして農薬を使用しない食べ物の意味、そして食べることによる効果・・・etc、普段食べている野菜は、外見は一緒でも、作られている方によって、まったく別のものに仕上がるということを、この本で知っていただきたいです。

    (自由が丘山屋 田島広康さん)

  • May

    24

    『今宵も酒場部』牧野伊三夫 鴨居岳(集英社)

    『今宵も酒場部』牧野伊三夫 鴨居岳(集英社)

    いろいろな居酒屋さんを巡るのが好きな私、この本を見た瞬間に手にとっていました。関東各地の一杯飲み屋系をまわり、食べ歩記にデッサンを添えて、お店を紹介してくれています。お店ごとにドラマがあり、人情があり、お酒と食べ物の楽しみ方が描写してあり、今すぐにでも行ってお酒をたしなみたくなってしまう本です。地元同級生のお父さんがやっている店が自由が丘から移転してこの本に載っていたのはビックリ!

    (自由が丘山屋 田島広康さん)

  • May

    25

    『よだかの片想い』島本理生(集英社)

    『よだかの片想い』島本理生(集英社)

    生まれつき顔にアザを持つアイコは、自分に自信がなくて、けれどもまっすぐな女の子。そんなアイコが、ある日はじめて恋をする。...こう言ってしまうと、ストーリーは単純かもしれないし、恋愛小説だと嫌厭する人もいるかもしれない。けど、読み終わったあとにうわーって鳥肌たつくらい素敵だったんです。強くみえてもほんとうに強い人間なんていなくて、けどもそうありたいと願う想いはかけがえのないものだと思います。

    (ミシマ社 新居未希)

  • May

    26

    『くすぶれ! モテない系』能町みね子(文春文庫)

    『くすぶれ! モテない系』能町みね子(文春文庫)

    ヒエラルキーの上にいる肉食系女子を狙うのもアリだがヒエラルキーの外にいる迷い羊を狙うのもアリなのでは? 気づいていたけど、見ないふりをしてきた、モテない系女子のモテない理由とその生態を詳しく、ユーモラスに解説しています。この本を読めば、周りの女子も女友達も、モテるかモテないかに分類できてしまう。女子が女子ヒエラルキーのなかでサバイバルしていくために必要な能力を身につけられる本です。女子はもちろん、女子の世界を覗いてみたい、迷い羊狙いの草食系男子にも、おすすめの一冊。

    (関西仕掛け屋ジュニア 牛島歩)

  • May

    27

    『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート・プロイスラー(偕成社)

    『大どろぼうホッツェンプロッツ』オトフリート・プロイスラー(偕成社)

    この本は小学校に上がるか、上がらないかくらいのときに読んで、大好きになった本です。続きに『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』と、3冊あります。大どろぼうのわりに間抜けでお人好しのキャラクターが憎めず、また『ふたたびあらわる』に出てくるソーセージとザワークラフトがとても美味しそうで仕方ありませんでした。20年くらい前に古本市で見つけて、すぐ買い、私の子どもたちも大好きになった本です。

    (カイドウコーヒー焙煎所 福富容子さん)

  • May

    28

    『東海道中膝栗毛(上)(下)』十辺舎一九(岩波文庫)

    『東海道中膝栗毛(上)(下)』十辺舎一九(岩波文庫)

    中学生のとき、現代語訳で夢中で読んだ本です。弥次さん、喜多さんとして有名な2人が東海道を江戸から伊勢まで旅する話です。生真面目な中学生だった私に、2人のいたずらや軽妙なやりとり、下品なエピソードがとても新鮮でした。笑って読める本です。

    (カイドウコーヒー焙煎所 福富容子さん)

  • May

    29

    『父の詫び状』向田邦子(文春文庫)

    『父の詫び状』向田邦子(文春文庫)

    高校生のころに出会った本です。これを読んで、向田邦子さんのファンになりました。何気ない日常生活の一コマも、向田邦子さんの筆で書かれると、しんみりしたり笑えたりします。中でもこの『父の詫び状』は、何回も読み返した本です。

    (カイドウコーヒー焙煎所 福富容子さん)

  • May

    30

    『北の人名録』倉本聰(新潮文庫)

    『北の人名録』倉本聰(新潮文庫)

    テレビドラマ『北の国から』が大好きだった私。その脚本家である倉本氏のエッセイということで読んだ本です。北海道に暮らす人々のユーモアと、知恵を大切にする暮らし方、自然の厳しさやまわりの人々に対する寛容さに感動しました。

    (カイドウコーヒー焙煎所 福富容子さん)

  • May

    31

    『西の魔女が死んだ』梨木香歩(新潮文庫)

    『西の魔女が死んだ』梨木香歩(新潮文庫)

    子どもに薦められて読んだ本です。私もこの本のなかのおばあちゃんのようになりたい・・・。孫が出来て「おばあちゃん大好き」と云われたら、「アイ・ノウ」と言いたい と、とても強く思った本です。

    (カイドウコーヒー焙煎所 福富容子さん)