今日の一冊バックナンバー

  • Jun

    01

    『檀流クッキング』檀一雄(中公文庫BIBLIO)

    『檀流クッキング』檀一雄(中公文庫BIBLIO)

    【Q】佐藤ジュンコさん「本に出てくる食事のシーン、印象深いものや食べたいなぁと思うものはありますか? 私はいま、『スタインベック短編集』の一編「朝めし」が食べたいです」

    【A】二階堂健二さん「『壇流クッキング』に出てくる「ヒヤッ汁(ちる)」ですね。「ヒヤッちる」っ!! 語感だけでダウン寸前です。だいたい私の大好物の薬味たちが「ネギだの、青ジソだの、サンショウの葉っぱだの、 ミョウガだの、ショウガだの、キュウリだの、ノリだの、時にはコンニャクのせん切りだの」と、畳み掛ける展開に(しかも文中で2回も)KOですよ。ああ、「ヒヤッ汁」、一度お会いしたいです。その節はどうぞよろしくお願いいたします」

    (あゆみBOOKS 仙台青葉通り店 二階堂健二さん)

  • Jun

    02

    『きのう何食べた?(1)』よしながふみ(モーニングKC)

    『きのう何食べた?(1)』よしながふみ(モーニングKC)

    【Q】佐藤ジュンコさん「本を読んで「このまちに行ってみたいなぁ」と思って、実際に行ったことはありますか? 私は『いつか王子駅で』を読んで数年後、路面電車に乗りました」

    【A】二階堂さん「東京に住んでいて一番長かったのが、南阿佐ヶ谷・新高円寺近辺でしたので、『きのう何食べた?』(よしながふみ)を読むと、またあの辺(パールセンターとか) ブラブラしたり、買い食いしたいなとは思いますね。個人宅を解放して古本屋を営んでいる「あきら書房」(お客さんにお茶が出ます)とかどうしているでしょうか。 全然関係ないですが、この本に出てくる豚汁の作り方、実践的で参考になりました」

    (あゆみBOOKS 仙台青葉通り店 二階堂健二さん)

  • Jun

    03

    『死をポケットに入れて』チャールズ・ブコウスキー/著、中川五郎/訳(河出文庫)

    『死をポケットに入れて』チャールズ・ブコウスキー/著、中川五郎/訳(河出文庫)

    【Q】佐藤ジュンコさん「『新宿駅最後の小さなお店ベルク』を読むと、小商いについて学ぶ前にビールが飲みたくなってしまいます......。ほかにも、そんなはずじゃなかったのにビールが飲みたくなる本はありますか?」

    【A】二階堂さん「ブコウスキーが頻繁に「ビール6缶パック」購入を描写している本がありまして、エッセイか小説なのかも思い出せないのですが、私にとっては「ソレ」ですね。いつかこんな風になるのだろうか......と、その通りになりましたが。
     あ、「ベルク」の本は本当にそうですね! 退社時たまに黒ビールをひっかけていました。今でもこの本のスリップを手に取るたび、あの時の味と店の雰囲気を思い出します」

    (あゆみBOOKS 仙台青葉通り店 二階堂健二さん)

  • Jun

    04

    『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット/作、ルース・クリスマン・ガネット/絵、渡辺茂男/訳(福音館書店)

    『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット/作、ルース・クリスマン・ガネット/絵、渡辺茂男/訳(福音館書店)

    【Q】佐藤ジュンコさん「『佐藤ジュンコのひとり飯な日々』は新シリーズ「コーヒーと一冊」の一冊ですが、コーヒーを飲みつつ読みたい一冊は、どんな本ですか?」

    【A】二階堂さん「この質問、難しいですね~。コーヒーとともに読みたい本と、それとは何も関係なしに今読みたい本と、どう違うのだろうか? しかしコーヒーには、何だか他の飲食物とは違う、同志的連帯感と言いたくなるものがあるのも確かだ(あとお酒もね)。全然本筋に入らないので、家人に聞いてみた。

     妻「俳句歳時記」(うーん?)
     私「どこかに いってしまった ものたち」(クラフトエヴィング商会)(凝りすぎとの声が)
     息子「エルマーのぼうけん」(きみ、コーヒー飲んだことないよね?)

    で、今「エルマー」を読み終えたところ。文も絵も、お、おもしろい!!」

    (あゆみBOOKS 仙台青葉通り店 二階堂健二さん)

  • Jun

    05

    『悩む力 ― べてるの家の人びと』斉藤道雄(みすず書房)

    『悩む力 ― べてるの家の人びと』斉藤道雄(みすず書房)

    【Q】佐藤ジュンコさん「いま鞄の中に入っている本はなんですか? 私のリュックには『七時間半』が入っています」

    【A】二階堂さん「(昨日のつづきから)そんな訳で、私のリュックには『エルマーのぼうけん』、『悩む力』(斉藤道雄)、『ボラード病』(吉村萬壱)が入っている。『悩む力』は6/1より開催の「Book!Book!Sendai」関連企画「私的研究本」コーナーで、末井昭さんが選書した3冊のうちのひとつ。読み始めると「語り」の世界が面白い。『ボラード病』は何かが気になり、図書館で借りてきたもの。ああ今日も背中が重い。

    (あゆみBOOKS 仙台青葉通り店 二階堂健二さん)

  • Jun

    06

    『もやし屋』塩野米松(無明舎)

    『もやし屋』塩野米松(無明舎)

    私は農業関係の仕事をしていますが、種菌の培養をしている今野商店のことは全く知らず、本当の話のすごさに感動しました。「山田錦」が出たり「菊正宗」が出てきて、兵庫県にはとてもフレンドリーでありました。

    (ミシマガジンサポーター shigerenさん)

  • Jun

    07

    『愛情生活』荒木陽子(作品社)

    『愛情生活』荒木陽子(作品社)

    写真家・アラーキーこと荒木経惟氏の妻、陽子さんの随筆集。表紙の写真がなんだかステキでジャケ買いしてしまいました。言ってしまえば、夫婦のおのろけエッセイなのですが、まったくいやらしくなく、からっとしていて、でも濃密な空気に満たされています。旅の章はとくにおすすめです。この本を買ったちょうど翌週に旅行を控えていたので、読み進めたいのを我慢して、道中の電車で読みました。なんというか、もう、すごくいいのです。こんなに旅先で読みたい本もなかなかありません。

    (ミシマ社 平田薫)

  • Jun

    08

    『オオカミがとぶひ』ミロコマチコ(こどもプレス)

    『オオカミがとぶひ』ミロコマチコ(こどもプレス)

    個性的で愛らしく躍動感溢れる動物達と、「ぼく」の中に繰り広げられるストーリーがとても楽しい絵本。
    風がびゅうびゅう吹くのは、オオカミが駆け回っているから。雷がゴロゴロなるのは、ゴリラが胸を叩いているから。中でも大好きなシーンは、口からいっせいに鳥が羽ばたいて、ラルル、ホロロと歌が上手に歌えるところ。
    1歳半の息子も何度もページをめくっては動物たちを眺めています。1日の終わりにゆっくりと読みたい絵本です。

    (ハグルマ封筒株式会社 炭谷真希さん)

  • Jun

    09

    『水丸劇場』 安西水丸(世界文化社)

    『水丸劇場』 安西水丸(世界文化社)

    置いておきたくなる本。安西水丸さんの装丁画の本は、ホッとするけどカッコ良い。レモンや洋梨が置いてある日常の風景が描かれているものがとくに好きだ。イラストは、大ファンではあるが、どんな人なのか、知る前に急逝されてしまった。
    この本には、安西水丸さんが日々疑問を持ったことを実に率直に書かれた文章がある。自分にも起こりうることで、なんとなく消化不良に思っていたことが安西水丸さんの文章を読むとスッとする。仕事や生活する上で物差しになるような言葉もさらりと書かれている。
    力み過ぎず、きちんとしている。そんな風に考えたり、仕事をしたり、暮らしたいと思う。押しつけがましくなく、そっと佇む。そんな憧れの人が詰まった本でした。

    (ハグルマ封筒株式会社 水藤未沙子さん)

  • Jun

    10

    『岡崎に捧ぐ』山本さほ(小学館)

    『岡崎に捧ぐ』山本さほ(小学館)

    作者・山本さほさんと幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いたコミックエッセイ。描かれているエピソードのひとつひとつが、子どもの頃の経験や感覚と重なります。90年代の描写が絶妙で、世代の人にとっては等身大の「ちびまるこちゃん」のようです。
    子どもの頃って、じぶんのみるもの聞いたものがすべてだと思ってしまう節があって、親の愛情だったり、ともだちの優しさだったり、見過ごしてしまうことの多さにこれを読んで気づかされました。成長して、すこしだけいろんなことが見えるようになった今、ふふふと笑って、すこしだけしんみりして、1日1日を大事に過ごそうと思える一冊です。

    (ハグルマ封筒株式会社 丹波優美子さん)

  • Jun

    11

    『人体常在菌のはなし 美人は菌でつくられる』青木皐(集英社新書)

    『人体常在菌のはなし 美人は菌でつくられる』青木皐(集英社新書)

    ここ数年の自分の肌の衰えに必死で抗う日々の中、「美人は菌でつくられる」のサブタイトルに思わず手にしてしまいました。運動や健康食品での健康や美容維持がもてはやされるこの頃ですが、自分の体を健やかに、そして美しく保ってくれる「菌」について、意外と知らないものだったりします。
    過度の除菌や抗菌、「美」を求めるが故の行為...現代の科学や技術をもって作られる「過ごしやすく快適な環境」や「自分を美しく見せるための工夫」は、人間本来の体の機能にとって必ずしも良い結果を生み出してはいないようです。人間も自然の一部であることを改めて考えさせてくれた一冊です。

    (ハグルマ封筒株式会社 田中万弥さん)

  • Jun

    12

    『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』アーロン・ベッカー(講談社)

    『ジャーニー 女の子とまほうのマーカー』アーロン・ベッカー(講談社)

    女の子が冒険する話、文字のない絵本です。文字がないからこそ、いつもよりじっくりと絵を見て、ストーリーを想像しながら読んでいきます。
    読むたびに違う箇所に触れることで、毎回新鮮な気持ちになります。大人も子どもも楽しめる絵本だと思います。

    (ハグルマ封筒株式会社 岩井琴美さん)

  • Jun

    13

    『ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!』ケンタロウ(講談社)

    『ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!』ケンタロウ(講談社)

    世の中に使える料理本は数多くありますが、これは本当にお世話になった一冊です。おいしい! しかもカンタン! そのうえ和食。この春から自炊を始めた方のみならず料理はちょっと苦手なすべての方におすすめしたいです。和食が食べたいとき、ありますよね~。

    (ミシマガジンサポーター 佐藤朝子さん)

  • Jun

    14

    『ジョコビッチの生まれ変わる食事』ノバク・ジョコビッチ(三五館)

    『ジョコビッチの生まれ変わる食事』ノバク・ジョコビッチ(三五館)

    ものは試しに読んだところ面白かったので、私も、本書でジョコビッチ選手が実践している食生活の一部を導入してみました。いま2ヶ月目ですが、これがなかなかいい調子です。それまでは、昼ごはんを食べたあと必ず睡魔、あるいは身体の重さや疲労感が襲ってくるのに、でも、お昼ごはんの後ってたいがい「そういうもん」なんだと思ったり、あるいは、前日の睡眠時間が足りていなかったのかな? 疲れがたまっているのかな? と原因をそこに求めたり、そんな日々を繰り返しておりました。でも今は、重かった身体がシュッとなって、眠気や疲れもあまり感じなくなりました。あとはなぜか肌荒れやくすみも減りました。眠くないので仕事も捗り、気持ちも前向きに。単なるダイエットの類とはちがった良さを味わっているところです。ジョコビッチ選手ありがとう。

    (ミシマ社 渡辺佑一)

  • Jun

    15

    『精選女性随筆集』武田百合子(文藝春秋)

    『精選女性随筆集』武田百合子(文藝春秋)

    小説家の川上弘美さん選による、武田百合子さんの随筆集です。そのなかの、「夏の終わり」という話がとても好きです。あまり気の進まない場所に赴き、そこでとてもまずいオムレツを食べた、という夏とは全く関係のない話のなかに、夏の終わりの気だるさを感じて心地よかったです。ほうっておくと通りすぎてしまう、日常のちいさな瞬間をたくさん思い出させてくれます。

    (文平銀座 鈴木千佳子さん)

  • Jun

    16

    『河童が覗いたヨーロッパ』妹尾河童(新潮文庫)

    『河童が覗いたヨーロッパ』妹尾河童(新潮文庫)

    妹尾河童さんが、1年間で泊まった22カ国、115室の部屋の様子をスケッチした旅の記録です。客室のトイレから、国際列車の車掌さんの姿まで詳細に描かれています。2年前、仕事で間取り図のイラストを初めて描いた時、この一冊に助けてもらいました。全て手描きで書かれた説明文はレタリングの勉強にもなり、引き出し線のひき方ひとつとっても、完ぺきな仕事に圧倒されました。

    (文平銀座 鈴木千佳子さん)

  • Jun

    17

    『ふつうな私のゆるゆる作家生活』益田ミリ(文藝春秋)

    『ふつうな私のゆるゆる作家生活』益田ミリ(文藝春秋)

    働きはじめの、一番忙しかったころに読んだ本です。益田ミリさん自身の上京したての頃のことや、作家としての日常が描かれています。違和感は素直に違和感として受けとめてみたり、自分のペースと正直に付き合っていく、益田さんの気持ちよさに元気づけられました。今でもこの本を読むと、本当はちょっと自信があるけれど、今までとは違う価値観に囲まれ、右往左往していた駆け出しの自分を思い出します。

    (文平銀座 鈴木千佳子さん)

  • Jun

    18

    『身近な雑草の愉快な生きかた』稲垣栄洋(ちくま文庫)

    『身近な雑草の愉快な生きかた』稲垣栄洋(ちくま文庫)

    オオバコやシロツメクサなど、誰にとっても身近な雑草50種の暮らしぶりを記したエッセイです。春先、四ツ谷駅の線路わきにスミレが咲いているの見かけました。なぜタンポポでもないのに、唐突にここに咲いているのだろう、と思っていたのですが、この本が答えを教えてくれました。どうやらアリが種を運んでいたようです。茎に生えている毛まで描かれた、繊細な挿絵からは、花と葉っぱの質感の違いまで伝わってきます。

    (文平銀座 鈴木千佳子さん)

  • Jun

    19

    『ミノタウロスの皿 藤子・F・不二雄 異色短編集』(小学館文庫)

    『ミノタウロスの皿 藤子・F・不二雄 異色短編集』(小学館文庫)

    4冊ある異色短編集のうちの一冊です。非日常的なものがSFというイメージがありますが、藤子・F・不二雄さんの描くSFは日常の延長にある半日常のような世界です。ご本人も、自分の描くSFは「すこし・ふしぎ」の略としているそうです。私のなかでは、星新一さんの作品の読後感と似ていて、自分のなかに隠れた不安や、起きうるアクシデントが鏡のように映し出されたような気持ちになります。

    (文平銀座 鈴木千佳子さん)

  • Jun

    20

    『奇貨』松浦理英子(新潮文庫)

    『奇貨』松浦理英子(新潮文庫)

    恵文社一乗寺店の店頭でちょっと気になって手にした一冊です。中年男とレズビアンの女友達の同居生活がどう始まって、終わるかという物語。と書くと、とてもうらやむような関係でなさそうですか?かわされるやりとりに何故かどんどん引き込まれていき、こんな関係性もいいなと思ってしまったりする不思議な一冊でした。

    (ミシマガジンサポーター 金山忠司さん)

  • Jun

    21

    『かわいい結婚』山内マリコ(講談社)

    『かわいい結婚』山内マリコ(講談社)

    たぶん、女の人は人生に一回はかならず、「結婚」のことについて、考えることがあると思う。というか、きっと考えざるを得ないような状況にさらされている。別に、女性は虐げられているとか、こう嵩高くしてふりかぶるつもりはないんだけれど、なんで女だけ、という気持ちはたしかに、あるんだよなあ......。そんなモヤモヤに最適なのがこの一冊。料理・家事はまったくできないまま専業主婦になった女の話、ある日目覚めたら女になっていた男の話、どれもブラックユーモアたっぷりで、最高に気持ちが良くて、たまらん。

    (ミシマ社 新居未希)

  • Jun

    22

    『道ありき 青春編』 三浦綾子(新潮文庫)

    『道ありき 青春編』 三浦綾子(新潮文庫)

    若き日に肺結核と脊椎カリエスを患い、13年間闘病生活を送った著者の自叙伝。数年前、病を得て悶々としていたときに出逢った本です。「三浦さんの苦しみを思ったら、私の悩みなんてちっぽけだ」と心から思いました。著者の恋人の言葉「人間には一人一人に与えられた道がある」が、希望を与えてくれました。

    (ミシマガサポーター Hamiさん)

  • Jun

    23

    『ほびっと戦争をとめた喫茶店』中川六平(講談社)

    『ほびっと戦争をとめた喫茶店』中川六平(講談社)

    1970年代、山口県岩国市にあった反戦喫茶「ほびっと」の夢と挫折を描いた本書。著者は一度お会いしたかった名編集者・中川六平さん。若き日の六平さんがマスターとなった喫茶店へも訪ねてみたかった。ベ平連、反戦女優ジェーン・フォンダ、米軍基地、反戦デモ...あの頃は熱かった。革命の時代だった。その濃すぎる人間関係や思想を、この好戦へと傾く時代に読めてよかったと思うし、何度も読みたくなる一冊でもある。

    (ミシマガジンサポーター 堀内恭さん)

  • Jun

    24

    『まちへのラブレター』乾久美子・山崎亮(学芸出版社)

    『まちへのラブレター』乾久美子・山崎亮(学芸出版社)

    宮崎の延岡市の駅前まりづくりプロジェクトで出会った建築家とコミュニティデザイナー。往復書簡をくり返し、お互いの個性やこだわりを引き出す。「スケールを小さく保つ」なんて言葉にはミシマ社のメンバーもしびれるはず。

    (ミシマガジンサポーター EishiNさん)

  • Jun

    25

    『陽のあたる坂道』石坂洋次郎(角川文庫)

    『陽のあたる坂道』石坂洋次郎(角川文庫)

    小学生の頃、母にすすめられて「青い山脈」とか「陽のあたる坂道」とか昭和の青春小説をずい分読みました。当時は時代遅れな感じしか印象に残らなかったけれど、最近読み返してみたら、なかなか奥深い人間模様が描かれていて、う~んと・・・。そして結末はやっぱりさわやかで自分が善人になれそうな気がしました。ホントです。

    (ミシマガジンサポーター 本とお茶ときどき手紙 草径庵さん)

  • Jun

    26

    『答えは必ずある』人見光夫(ダイヤモンド社)

    『答えは必ずある』人見光夫(ダイヤモンド社)

    バッテリーとのハイブリッド方式や過給ダウンサイジング方式(エンジンの小型化とターボ過給の組合せ)を採用する大手メーカーとは一線を画して、エンジンの超低燃費化で独得の存在感を放つマツダ。エンジンの開発過程におけるキーワードや社内での様々な葛藤が紹介されているが、エンジンに限らず商品の製造販売に従事している読者なら誰でも興味深く読めるのではないか。それにしてもエンジンの低燃費化という開発テーマは一見するとどの自動車メーカーでも行われていそうだが、素人から見るとありふれた研究開発項目をある意味愚直に遂行して"他社との差別化"につなげているところが、示唆に富んでいて面白い。

    (ミシマガジンサポーター いとみきさん)

  • Jun

    27

    『天才たちの共通項』小林正観(宝来社)

    『天才たちの共通項』小林正観(宝来社)

    私の子育てのバイブルです。「あなたはあなたでいい」「今のままでいい」。"賞賛"と"肯定"によって子供は伸びる。天才10人を育てた母親たちの子育てしない子育て論です。

    (ミシマガジンサポーター Hamiさん)

  • Jun

    28

    『帰還兵はなぜ自殺するのか』デイヴィッド・フィンケル/著、古屋美登里/訳(亜紀書房)

    『帰還兵はなぜ自殺するのか』デイヴィッド・フィンケル/著、古屋美登里/訳(亜紀書房)

    これは現実だ。目を背けたい現実だ。そしてこのアメリカの現実は、他でもない日本の未来だ、とそう思わずにはいられない状況が、今の日本にはある。
    本書は、戦場での体験が元で精神に重大な問題を抱えた帰還兵たちと、その家族の終わりなき闘いを追った一冊だ。オバマ大統領によるイラク戦争の終結宣言から今日で1292日。政府が戦争の終結を宣言しても、彼らに「戦後」は訪れない。こんな風になってしまって、本当に良いのだろうか?

    (ミシマ社営業チーム 池畑索季)

  • Jun

    29

    『子供はわかってあげない(上下巻)』田島列島(講談社)

    『子供はわかってあげない(上下巻)』田島列島(講談社)

    高校生のサクタさんともじくんが学校の屋上で出会い、ほんわかと物語が進む・・・かとおもいきや意外とハードボイルドな展開に。タイトルにも表れていますが、会話や登場人物の名前などにもいろいろな「遊び」が散りばめられていて、物語の展開だけでなくコマの隅まで楽しめるコミックです。あの日の夏の匂いを思い出したくて何度も読んでしまいます。

    (神戸市中央区 FUTABA+神戸マルイ店 巽真樹子さん)

  • Jun

    30

    『マチキネマ』サメマチオ(宙出版)

    『マチキネマ』サメマチオ(宙出版)

     運命を欲する妄想少女。冷やしぜんざいを注文するちょっと様子の変わった男。夏休みの課題にとりかかる同じ班の高校生の男女。短い話が何篇か入っているコミックです。どこかで見たことのあるような風景をみせてくれる構図や、ズバッと言い切る気持ちのいいセリフ。読み終えて、初めて味わった感覚にくらくらしました

    (神戸市中央区 FUTABA+神戸マルイ店 巽真樹子さん)