今日の一冊バックナンバー

  • Apr

    01

    『空海! 感動の四国八十八箇所の歩き方』大栗道榮 (中経出版)

    『空海! 感動の四国八十八箇所の歩き方』大栗道榮 (中経出版)

    人生で一度は「お遍路」にチャレンジしたい。とはいっても、あまりにも基本がわからないという方におすすめの書。高野山真言宗大僧正・傳燈大阿闍梨である著者が、数あるお遍路ガイド書でもなかなか触れられることの少ないお経の拝み方や唱え方をわかりやすく指南してくれる。それぞれの札所のご本尊を本書で学んだうえでご真言も唱えたいもの。食事のマナーや、お遍路ならではのおもてなし「お接待」についても解説。文庫サイズで文字も大きく、カバンにしのばせるには格好の書だ。旅先でも折に触れて読み返したい。
     

    (梅田 蔦屋書店 旅行コンシェルジュ 西野美和子さん)

  • Apr

    02

    『台湾生まれ 日本語育ち』温又柔(白水社)

    『台湾生まれ 日本語育ち』温又柔(白水社)

    表紙に惹かれて購入した一冊ですが、中身も凄く興味深かった一冊。住んでいる場所が一緒なのに国境が変わってしまった為に国語が親子で違う温さんの祖母と母。そして小さい頃から日本で育った温さんが自分の腑に落ちる言葉を見つけようとする家庭が興味深く語られています。台湾について知らないことを痛感しました。

    (ミシマガジンサポーターさん)

  • Apr

    03

    『徹子と淀川おじさん 人生おもしろ談義』黒柳徹子、淀川長治(立東舎)

    『徹子と淀川おじさん 人生おもしろ談義』黒柳徹子、淀川長治(立東舎)

    98年に亡くなった映画評論家・淀川長治さんが、黒柳徹子さんの長寿番組「徹子の部屋」に出演された、13回分(最多出演!)の対談をまとめた一冊。「さよならおじさん」こと淀川さんの流れるような映画話はもちろん素晴らしく、そして生きる輝きに満ち溢れている徹子さんとの対話もいい! 「苦労よ来たれ」「私には他人というものがない」「私はいまだかつて嫌いなに人にあったとことがない」という3つのことを生涯スローガンにされていた淀川さん。「美しく生きること」、私にもすこし、わかったような気がします。

    (ミシマ社 新居未希)

  • Apr

    04

    『ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ』マーガレット・ワイズ・ブラウン/作、坪井郁美/訳、林明子/絵(ペンギン社)

    『ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ』マーガレット・ワイズ・ブラウン/作、坪井郁美/訳、林明子/絵(ペンギン社)

     おばあちゃんから電話がかかってきて、ぼくはひとりでおばあちゃんの家へ。まっすぐまっすぐ。これは何かな?怖くないかな?どうしようかな?こうしてみよう!ひとりきりの冒険。誰もが子どものころに経験したであろう小さな冒険。少し不安だけどワクワクした気持ち。一人前になったような誇らしい気持ち。
     子どもはまるでこの男の子になって、まっすぐ歩いて冒険しているような気持ちになるはず。親の方は子どもの冒険を見守っているような気にも。いつか自分の子もこんな冒険を経験するのかなあと想像しつつも、とりあえず今はまだ親子で一緒にこの冒険を楽しもうと、親子での絵本の時間がより大事に思えてきます。
     マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの文章、坪井郁美さんの訳、林明子さんの絵、どれをとってもとても温かく優しいまなざしを感じられる絵本です。

    (恵文社バンビオ店 津村真由子さん)

  • Apr

    05

    『ドリトル先生アフリカ行き』ヒュー・ロフティング/作、井伏鱒二/訳(岩波少年文庫)

    『ドリトル先生アフリカ行き』ヒュー・ロフティング/作、井伏鱒二/訳(岩波少年文庫)

     春を告げる鳥はいろいろいますけれど、わたしはツバメが好きです。
     きっかけは、ドリトル先生の物語から...。あの小さなからだで、ドリトル先生たちの船を糸をつないで引っ張って、海賊船より早く、ビュービュー風を切って、海原を走るくだり!格好いいですよね。ウーン、見てみたい!春風の心地よくなるこの季節、ぜひ読んでみてください。心のなかに風がサァっと流れて、清々しい気持ちになります。

    ( 恵文社バンビオ店 星山早苗さん)

  • Apr

    06

    『トーキョーエイリアンブラザーズ 1 』真造圭伍(小学館)

    『トーキョーエイリアンブラザーズ 1 』真造圭伍(小学館)

     地球には地球外生命体が潜んでいる!、ただ、それはどこかまったりと緩やかに。
     イケメン大学生、田中冬ノ介として潜伏、リア充な日々を過ごしていたある日、様子を伺いに兄がやってきて...。宇宙人から見た地球を支配する人間とは?思考が読み取れるせいで人間こわーいと泣いちゃったり、侵略についてネットに書き込んじゃったり、と少しずつ地球人を知るご兄弟。そして、兄のうっかりにより運送トラック大爆発!ご兄弟のこの先が気になりすぎる東京見聞録的侵略SF!

    (恵文社バンビオ店 宮川元良さん)

  • Apr

    07

    『ゴージャスなナポリタン』丸山浮草(産業編集センター)

    『ゴージャスなナポリタン』丸山浮草(産業編集センター)

     四捨五入して40歳。わたしもアラフォーってやつです。年齢的には大人の域に大いに達しているのに、部屋が片付けられなかったり、やらなきゃいけないことに気が乗らなかったり、実家に帰るとだらだら家事のひとつも手伝わない。でもそんなもんだアラフォー、と勇気を持たせてくれるのがこの本です。とあるデザイン会社に務めるコピーライターともふささん(4☆歳・独身)が、俺の暮らしはどうなるのだろう、と思いながらも毎日を送るお話。とぼけた文体が癖に、そして登場人物たちが自分と地続きに思えて、そうだよね、そうだよね、うんうん。ともふささんも大変だねぇ、とやたらと物語に親近感を持ってしまうのです。疲れたなぁ、頑張りたくないなぁ!と思っている大人のひとにオススメです。

    (恵文社バンビオ店 水口日和さん)

  • Apr

    08

    『道』荒木経惟(河出書房新社)

    『道』荒木経惟(河出書房新社)

     幻の写真集『センチメンタルな旅』の復刻版が出たばっかりのアラーキーさん、こちらは自宅の窓から見える景色を撮り続けた写真集です。道と、そこを通り過ぎる人たちのみが写っていて、とても潔い。
     日常の狭間にぽっかり空いた風景を、あぁ、今日も世界は動いているのだな、と、神様にでもなった気分でぼんやりながめるのにいい。
     なぜだか観音開きになったページの不穏さもとても素敵です。

    (恵文社バンビオ店 濱田悠里さん)

  • Apr

    09

    『大砲とスタンプ』速水螺旋人(講談社)

    『大砲とスタンプ』速水螺旋人(講談社)

    紙の兵隊とバカにされる事もあるけれど、兵站なくして戦局は語れません。大公国兵站軍の活躍というよりはドタバタコメディです。ロシア好きな方におすすめします。

    (ミシマガジンサポーターさん)

  • Apr

    10

    『私はなぜイスラーム教徒になったのか』中田考(太田出版)

    『私はなぜイスラーム教徒になったのか』中田考(太田出版)

    驚いた。これまでどこか遠い存在であったムスリムのことが、中田氏の視点を通じてわかった気がするのだ。わかった、と言っても、関連本を数冊読んだだけの自分が、理解したというのはおこがましい。この「わかった」という感覚は、理解というよりは情解、情で解ったような感じなのだ。「入門書」と名のつくものは数あれど、情解させてくれる本は稀有だ。なぜ世界中の若者たちがISに吸い寄せられるのか。それはイスラームの問題というよりも、イスラームに学ばない私たちの問題なのかもしれない。ムスリムの目を借りることで、私たちが無批判に受け入れている社会の枠組みや通念――国民国家、民主主義、自由など――の輪郭と内容が、はっきりしてくる。まるで空気に色がついたように。

    (ミシマ社営業チーム 池畑索季)

  • Apr

    11

    『英語訳付き 日本料理 むきものハンドブック』島谷宗宏(誠文堂新光社)

    『英語訳付き 日本料理 むきものハンドブック』島谷宗宏(誠文堂新光社)

    数学フェアを選書している時に、料理のジャンルで数学とつながるのはなんだろう、と考えました。飾り切りの本が浮かびました。刃物使いの精緻さは、数学の厳密さと親しいのではないでしょうか。とくにこの本は、英語でも表記されていて、海外からの旅行客にも人気です。

    (長崎書店 宮川洋一郎さん)

  • Apr

    12

    『エレガントな解答』矢野健太郎(ちくま学芸文庫)

    『エレガントな解答』矢野健太郎(ちくま学芸文庫)

    矢野氏は、カッコ書きで、"エレガントな〔気のきいた〕解答"、と本文で書いておられます。うーむ、たしかにエレガント。きちんとしていて、きもちのよい文章です。解答がエレガントなのはもちろんのこと、矢野氏の解説文もまた、エレガントなのです。

    (長崎書店 宮川洋一郎さん)

  • Apr

    13

    『素顔の数学者たち』片野善一郎(裳華房)

    『素顔の数学者たち』片野善一郎(裳華房)

    ユークリッド、フェルマー、関孝和をはじめ、149人の数学者の、152のエピソードが紹介されています。基本はひとり1ページでおもしろくまとまっているのですが、ピタゴラスは3ページ、オイラーは2ページの特別待遇。著者いわく、"おもしろい材料があったから"とのこと。さすがにこのふたりは別格ですね。

    (長崎書店 宮川洋一郎さん)

  • Apr

    14

    『円周率1000000桁表』牧野貴樹(暗黒通信団)

    『円周率1000000桁表』牧野貴樹(暗黒通信団)

    私はある必要から、円周率を2000ケタほど書き写しているのですが、その時に見ているのがこの本です。ただ、円周率の数字が1,000,000個ならんでいるだけの本です。値段は314円+税。最初見た時は、こんな本を作る人がいるのか!と驚きましたが、いまでは大変お世話になっておりまして、まことにありがとうございます。

    (長崎書店 宮川洋一郎さん)

  • Apr

    15

    『電卓のデザイン』大崎眞一郎(太田出版)

    『電卓のデザイン』大崎眞一郎(太田出版)

    電卓の図鑑です。205個の電卓がずらり。なかでも、複合電卓ゾーンは珍品揃いで、ソロバン合体電卓、ネクタイピン型電卓、星占い機能付き電卓などなど、発想の奇抜さに唖然とするばかり。電卓は人類の友達だと思っている私は、ニヤニヤしながらこの本で2日をつぶしました。

    (長崎書店 宮川洋一郎さん)

  • Apr

    16

    『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ/著、 山川 紘矢/訳(角川文庫)

    『アルケミスト 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ/著、 山川 紘矢/訳(角川文庫)

    文章で大事な事を伝えようとするとき、写実的あるいは論理的に詳細に記述する方法と、象徴的にあるいは示唆的に茫洋と記述する方法があります。本書は明らかに後者のぶるいですので、読者の経験値や意識によってその内容は活性にも不活性にもなり得ますが、なんとなく惹かれる人はぜひ手に取ってみて下さい。それが本書の大事なメッセージの1つだと思います。

    (ミシマガジンサポーター いとみきさん)

  • Apr

    17

    『カレル・チャペック』飯島周(平凡社新書)

    『カレル・チャペック』飯島周(平凡社新書)

    藤原辰史先生の「人類の耐久性」というエッセイのなかで引用されていたので気になり、読んでみました。ジャーナリストであり、劇・SF・童話作家、そして園芸家でもあったカレル・チャペック。しかしあくまで自身は「平凡であること」を望んでおり、ジャーナリストでありながらもジャーナリズム風の言葉に堕することがなかったからこそ、普遍的な言葉となったのだという解説にグッときました。
    また、「カレル・チャペック」と調べると紅茶専門店のページが出てきますが、どうやらこのチャペックからとられているようです。

    (ミシマ社 田渕洋二郎)

  • Apr

    18

    『ボーイミーツガールの極端なもの』山崎ナオコーラ(イースト・プレス)

    『ボーイミーツガールの極端なもの』山崎ナオコーラ(イースト・プレス)

    サボテンは、ゆっくりゆっくり大きくなる。成長期には、そのへんてこな名前や姿からは想像もつかない美しい花を咲かせる。かと思えば、その花はたった1日で枯れてしまうこともある。恋愛中の人間も、きっと同じようなものなのだろう。サボテン好きで恋愛下手な人(まさに自分)にぴったりの本。

    (MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 平井文未乃さん)

  • Apr

    19

    『よい子への道』おかべりか(福音館書店)

    『よい子への道』おかべりか(福音館書店)

    幼い娘にこの本を買い与えた母のセンスを見習いたい。シュールな笑いに目覚めたのは、間違いなくこの本がきっかけである。「よい子」ではなく「ふつうの大人」になった今も、頭が凝り固まっているとき、妄想力が弱っているときに効果てきめんの1冊。いつか自分が母親になったら、子どもと一緒にニヤニヤしながら読みたい。そして湯船でかんてんゼリーを作りたい。

    (MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 平井文未乃さん)

  • Apr

    20

    『本当はちがうんだ日記』穂村弘(集英社文庫)

    『本当はちがうんだ日記』穂村弘(集英社文庫)

    お気楽な大学生活を送っていた自分が、くらくらと、現実の「圧力」に酔ってしまうことがあった。みんなと同じように喋ったり笑ったりしているのに、何かがちがう。本当はちがう。ちがうんだけど、言葉にできない。そんなときにほむほむのエッセイを読むと、ページをめくるごとに息苦しさが無くなっていくような気がした。きっと、私の中にも深海魚の血が流れている。

    (MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 平井文未乃さん)

  • Apr

    21

    『ぼくは猟師になった』千松信也(新潮文庫)

    『ぼくは猟師になった』千松信也(新潮文庫)

    今日の晩ごはんは豚肉の野菜炒め。パックから取り出した100g178円の豚バラ肉が、どうやってここまで来たのかを考える。命をいただくとはどういうことか。おおげさではなく、当たり前のこととして、シンプルに教えてくれたのがこの本だった。けもの道で動物の痕跡を辿るように、著者のこれまでの生き方を辿る。猟師の暮らしを身近に感じられる1冊。

    (MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 平井文未乃さん)

  • Apr

    22

    『数学する身体』森田真生(新潮社)

    『数学する身体』森田真生(新潮社)

    著者曰く、「数学に文系も理系もない」。学生のころから数学に対する苦手意識を持ち続けてきた私にとっては衝撃の一言だ。...信じられない。しかし、読み進めていくと何となく「触れても大丈夫」な感じがする。本書に出てきた表現を借りると、「使う」ためのものと思っていた数学を、「味わう」ための本である。数学の授業中は寝てばかりいたあのころの自分に、この本を読ませたい。

    (MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 平井文未乃さん)

  • Apr

    23

    『開店休業』吉本隆明/著、ハルノ宵子/絵(幻冬舎文庫)

    『開店休業』吉本隆明/著、ハルノ宵子/絵(幻冬舎文庫)

    老齢の思想家が語る食べ物の話はどれもあどけない。年月さらされてアクが抜け、思い出が芯までしみ込んでいる。娘が添えるのはありし日の家族の風景。湿度が低く、あたたかで痛快。ときにひりひり切ない、とんでもない名文。あつあつのコロッケを土産に、離れて暮らす姉に会いに行きたくなった。

    (ミシマガジンサポーターさん)

  • Apr

    24

    『ガケ書房の頃』山下賢二(夏葉社)

    『ガケ書房の頃』山下賢二(夏葉社)

    山下さんはカメに似ている。山下さんはいつもレジでニヤリと迎えてくれる。山下さんは娘からラインがいっぱい来る。山下さんのいたガケ書房はなんか薄暗くて居心地が良かった。山下さんのいたガケ書房は最後の日、見たこともないくらいの人が押しかけていて、そのみんなと山下さんは親しげに話していた。
    そんな僕の知る断片的な山下さんの、全く知らない顔が淡々と語られる。呆れることも、息を飲むことも、のどがヒリヒリすることも書いてある。ガケ書房にもう一回いきたいな、とふとおもった。

    (ミシマ社 鳥居貴彦)

  • Apr

    25

    『最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集①』筒井康隆(新潮社)

    『最後の喫煙者 自選ドタバタ傑作集①』筒井康隆(新潮社)

    こちらは短編集なのですが、タイトルとなっている『最後の喫煙者』はテレビドラマ「世にも奇妙な物語」で20年ほど前にドラマ化された作品で、ご存知の方もいるかもしれません。喫煙・タバコへの排斥運動をシニカルに描いています。自分は喫煙者ではないですが楽しく読めました。ちなみに作者の筒井康隆先生は私の高校の先輩であります。

    (大垣書店 Kotochika御池店 宮良裕一さん)

  • Apr

    26

    『楽園』鈴木光司(角川文庫)

    『楽園』鈴木光司(角川文庫)

    鈴木光司先生といえば、『リング』などの小説が有名でホラー作家と思われがちですが、デビュー作『楽園』は日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞したファンタジー作品です。一万年の間、何度引き裂かれても巡りあうラブストーリーが三部構成で描かれます。またユーラシア大陸、アメリカ大陸を股に駆け、壮大なストーリーが味わえます。一気読み間違いなしの作品です。

    (大垣書店 Kotochika御池店 宮良裕一さん)

  • Apr

    27

    『終末のフール』伊坂幸太郎(集英社文庫)

    『終末のフール』伊坂幸太郎(集英社文庫)

    「小惑星が衝突し、地球が八年後に滅亡する」と予告されてから五年後の、団地の住民達の生活を描いた短編集です。私はこの短編集のなかでも「太陽のシール」という作品がお気に入りです。三年後の地球滅亡が迫る中、子供を産むかどうか苦悩する夫婦を中心としたストーリー。最後のオセロの下りは秀逸です。是非一読を。

    (大垣書店 Kotochika御池店 宮良裕一さん)

  • Apr

    28

    『赤い高粱』莫言/著、井口晃/訳(岩波書店)

    『赤い高粱』莫言/著、井口晃/訳(岩波書店)

    得体の知れない何かに圧倒されるような、そんな 読後感を与えるノーベル賞作家莫言の代表作。中国版マジック・リアリズムという評価もあるように、交錯する時間軸、伝奇的な語り口、強烈な戦争の描写と、とにかく濃い小説。男が日本軍に生きたまま皮をはがれるシーンがあるのですが、そのシーンを読んだとき、その筆力の凄まじさに立ちくらみを起こしたことを今でも覚えています。

    (大垣書店Kotochika御池店 高島洸太郎さん)

  • Apr

    29

    『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン/著、門田美鈴/訳(扶桑社)

    『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン/著、門田美鈴/訳(扶桑社)

    二匹のねずみと二人の小人がチーズを探して毎日迷路へと向かうー。
    童話のようにとても読みやすいのに、とても深い本です。変わることは誰もが怖いこと。しかし、どんな変化も見逃さずに受け入れることで成長できる。何かに躓いた時に読み返したくなります。今まさに変化の訪れる季節。ぜひ読んで頂きたい一冊です。

    (大垣書店Kotochika御池店 廣田昌子さん)

  • Apr

    30

    『サンタクロース・ライフ。』パラダイス山元(ヤマハミュージックメディア)

    『サンタクロース・ライフ。』パラダイス山元(ヤマハミュージックメディア)

    グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース、パラダイス山元さんが書いた「サンタクロースになるまで」と「サンタクロースになってから」の本です。「サンタさんているの?」という質問に冴えたセンスを感じてしまっていた自分にとしては、恥ずかしいくらい、「実在」のサンタクロースの記録です。ファンタジーを実現するのは、大人なんだなあと思います。

    (ミシマガジンサポーターさん)