今日の一冊バックナンバー

  • Jul

    01

    『反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体』 森本あんり(新潮選書)

    『反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体』 森本あんり(新潮選書)

    最近「反知性主義」という言葉が気になった。ぼくは知性的に生きようと思っていたから、「反知性的」とはどういう修飾なのか知りたいなと思った。この本を手にとり不思議なことが書いてあった。反知性主義はアメリカのキリスト教史と切っても切れない関係にあると。ある思想の良し悪しを考えるときに人々が何を考えてきたのか知らないことは恐ろしい。この本は反知性主義の歴史を理解するのにうってつけだろうと思う。

    (ミシマ社 京都オフィスデッチ 米谷拓哉)

  • Jul

    02

    『なまけ者のさとり方』タデウス・ゴラス/著、山川紘矢、山川亜希子/訳(PHP文庫)

    『なまけ者のさとり方』タデウス・ゴラス/著、山川紘矢、山川亜希子/訳(PHP文庫)

    名前にひかれ読んでみましたが、本当に端的にシンプルに、さとり方が記されていると思いました。分かりづらい所も、生きて行くなかで少しずつ体感し理解できるようになりだろうと思える不思議な本です。

    (ミシマガサポーター 恩田香さん)

  • Jul

    03

    『まっ直ぐに本を売る ――ラディカルな出版「直取引」の方法』石橋毅史(苦楽堂)

    『まっ直ぐに本を売る ――ラディカルな出版「直取引」の方法』石橋毅史(苦楽堂)

    『14歳からの哲学』などで知られる2001年創業の出版社「トランスビュー」が採用する書店との直取引。この形態は、業界内では「トランスビュー方式」として知られている。それを考案し、今に至るまで進化継続させているのが、同社代表の工藤秀之さん。実はわがミシマ社が2007年6月に直取引をベースとした自社営業を立ち上げた際にも、この工藤さんに話を聞きにいったことがとても大きかった。実務の実際、コスト面の考え方やその方法論を包み隠さず教えてくれたからこそ、それを参考に立ち上げることができた。言うなればミシマ社の直取引は「トランスビュー方式」の亜流であり、工藤さんとは私・渡辺にとって営業の師匠とも言うべき存在である。というわけで、ミシマ社のような直取引営業をちょっと検討してみたいという方がもしいらっしゃるならば、まずは本書をご一読いただければと思う。私があのとき聞いた話のほとんど、そして、その後の経緯も書かれているから参考にならないはずがありません。また、書店を立ち上げたいが出版の流通がどうなっているのかよくわからない、という方にも本書を絶対的にお勧めしたい。取次人も必読の一冊ではなかろうか。若いころの自分に読ませたかった。わが社の20代のメンバーたちも、この本は読んでおくといいと思うぞ。

    (ミシマ社 渡辺佑一)

  • Jul

    04

    『パルプ』チャールズ・ブコウスキー(ちくま文庫)

    『パルプ』チャールズ・ブコウスキー(ちくま文庫)

    昼間は郵便局員だが、その正体は下品なパンクじいさん。それが、この作者・チャールズ・ブコウスキー。3行に1回は、下ネタや汚い言葉が登場する。名探偵が描かれる小説は多いが、史上最低の探偵がここにいる。娯楽作品とは、このことだろう。手紙と日記を交代に覗き見しているような気になる小説。

    (ホホホ座 山下賢二さん)

  • Jul

    05

    『紋切型社会』武田砂鉄(朝日出版社)

    『紋切型社会』武田砂鉄(朝日出版社)

    「全米が泣いた」「育ててくれてありがとう」「ニッポンには夢の力が必要だ」「"泣ける"と話題のバラード」など安易に感情に訴えかけるフレーズから「顔に出していいよ」など感情モテ遊び系まで<こう書いときゃいいだろ>的な紋切型フレーズに稀代の疑心家が突っ込んでいく。冷静に、独創的に、少し意地悪に。

    (ホホホ座 山下賢二さん)

  • Jul

    06

    『「働きたくない」というあなたへ』山田ズーニー(河出文庫)

    『「働きたくない」というあなたへ』山田ズーニー(河出文庫)

    学生の「楽しく生きたい」という指標。働きたくないくせに「自己表現」と「自立」と「幸せになること」を望む彼ら。著者自身も再考しながら話を聞き、人が社会と繋がる<へその緒>をどうやって確保するのか、そのときどんな気持ちでいれるのかを慎重に記す。「その考えは甘い」の一言で片づけないところが近くにいる年配者と大きく異なるところ。

    (ホホホ座 山下賢二さん)

  • Jul

    07

    『二〇一二』田口史人(円盤)

    『二〇一二』田口史人(円盤)

    高円寺にある自主流通商品専門店・円盤店主の業界辛口警告日記(実名バンバン出てきます)を中心に、流通への問題提起インタビュー、震災後コラムを集めた世の小売店主たちが背筋を伸ばす1冊。僕が田口さんから学んだのは、物事と付き合うにはショートカットしてはいけないということ。

    (ホホホ座 山下賢二さん)

  • Jul

    08

    『SHITTY GIRL』大嶋宏和(自費出版)

    『SHITTY GIRL』大嶋宏和(自費出版)

    人間の社会生活における心のズレを描いた漫画作品。著者、デザイナー、編集者という登場人物3者の主張、センス、個人的悩みの行き違いがうずうずと展開していく。しかしそんな内容でもどこか癒されるのが不思議だ。それは、風呂上がりに缶ビールを開けて過ごす独りの夜の時間を見ているような感覚に似ているからかもしれない。

    (ホホホ座 山下賢二さん)

  • Jul

    09

    『黄色い本』高野文子(講談社)

    『黄色い本』高野文子(講談社)

    自分の店のお客さんが紹介してくれた漫画。名作「チボー家の人々」の主人公に自分を重ねて読みふける女子高生。何十年も前の自分を重ね改めて「チボー家の人々」を読み始めたわたし。人と本と......。つながりの豊かさに胸が熱くなる。

    (ミシマガジンサポーターさん)

  • Jul

    10

    『幸福な食堂車 九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の「気」と「志」』一志治夫(プレジデント社)

    『幸福な食堂車 九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の「気」と「志」』一志治夫(プレジデント社)

    いいな、かっこいいな、と思う電車のデザインが、水戸岡さんだったりすることが多い。九州新幹線、和歌山鐵道のいちご電車とたま電車、丹後鉄道のあかまつ、くろまつ、あおまつ......。水戸岡さんってどんな人なんだろうと思って手にとったこの本に痺れまくって、わーとなった。水戸岡さんの思想、仕事、そしてそれを支える周りの人たちのパワー。かっこよくて鼻白んだ。どう働いていくか、どう生きていくか、ぐぐぐっと引き込まれる輝きが詰まっている。電車のデザインに興味がなくても、手にとってみて間違いないです。

    (ミシマ社 新居未希)

  • Jul

    11

    『にんげんいっぱい うたいっぱい』桃山晴衣(工作舎)

    『にんげんいっぱい うたいっぱい』桃山晴衣(工作舎)

    この本をきっかけに、はじめて桃山晴衣さんの演奏を聴きました。そこには僕が忘れていた日本の心を呼び起こす豊かな音と歌がありました。『にんげんいっぱい うたいっぱい』を読むと、日本の音を今の日本人は持っているだろうか、私たちの中に日本の音はちゃんとあるだろうか、ふとそんなことを考えさせられます。外来の音楽で溢れた現代だからこそ、日本の音を求めた桃山晴衣さんが残した文章を読む必要があると思いました。

    (東京都 青山ブックセンター六本木店 平井篤紀さん)

  • Jul

    12

    『ブルースと話し込む』ポール・オリヴァー/著、日暮泰文/翻訳(土曜社)

    『ブルースと話し込む』ポール・オリヴァー/著、日暮泰文/翻訳(土曜社)

    ポール・オリヴァーの伝説の名著がついに邦訳出版されました。3ヶ月のフィールドワークを行い、タイトル通り、無名有名問わず様々なブルースシンガーとブルースについて話し込んでいます。重要なのはブルースがブルースとして歌われ、演奏された時代・現場においてブルースシンガーにとって、ブルースはどのような存在かということが語られていること。(ぜひレコードをかけながら)すべてのブルースファンに読んでほしい一冊です。

    (東京都 青山ブックセンター六本木店 平井篤紀さん)

  • Jul

    13

    『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』コナン・ドイル/著、延原謙/訳(新潮文庫)

    『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』コナン・ドイル/著、延原謙/訳(新潮文庫)

    幼少期に親しんだ本を、成人なってから読み直してみる。という体験は少なからず誰にでもあると思います。僕にとってのそれは、シャーロック・ホームズ・シリーズです。特にホームズのキャリア後半を描いた『最後の挨拶』に収録されている、「瀕死の探偵」という短編を時々読みたくなり、本棚から引っ張り出します。「敵を騙すにはまず味方から」を地で行くような過剰ともいえるホームズの演出は、読者をハラハラドキドキさせること間違いなしです。

    (東京都 青山ブックセンター六本木店 平井篤紀さん)

  • Jul

    14

    『和田誠シネマ画集』和田誠(ワイズ出版)

    『和田誠シネマ画集』和田誠(ワイズ出版)

    ジャズだけでなく、映画にも精通しているイラストレーター・和田誠さん。和田誠さんが文学者(映画化された本を書いた海外文学者)、映画監督、舞台から映画になった作品、映画のラストシーン、オスカー受賞作品を描いています。可愛らしくも緻密に構成された和田誠さんのイラストレーションは、見ていて楽しくなりますし、描かれた映画を観てみたくなる不思議な力があります。画集として、映画ガイドとしてもおすすめの一冊です。

    (東京都 青山ブックセンター六本木店 平井篤紀さん)

  • Jul

    15

    『ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝 バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録』ジョージ・クリントン/著、丸屋九兵衛/監修、押野素子/訳(DU BOOKS)

    『ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝 バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録』ジョージ・クリントン/著、丸屋九兵衛/監修、押野素子/訳(DU BOOKS)

    パーラメントやファンカデリックを率いたジョージ・クリントンの自伝が発売されます。昨年、ファンカデリックとして約33年ぶりに新作を発表するなど、まだまだ現役のジョージ・クリントン。今も根強い人気を誇るファンクの礎を築いた男の一大叙事詩は、すべてのブラックミュージック愛好家にとってバイブル的存在になると思います(ちなみに、ケンドリック・ラマーの「i」という曲のミュージックビデオの冒頭にこの本の原著を持った人が映ります)。

    (東京都 青山ブックセンター六本木店 平井篤紀さん)

  • Jul

    16

    『生きて帰ってきた男』小熊英二(岩波新書)

    『生きて帰ってきた男』小熊英二(岩波新書)

    貧困、徴兵、抑留、そして病。時代に翻弄され、流されるがままに見えた一庶民がその晩年にとった驚くべき行動とは。新書とは思えない圧倒的な読後感でした。

    (ミシマガジンサポーター 桂川潤さん)

  • Jul

    17

    『8月のソーダ水』コマツシンヤ(太田出版)

    『8月のソーダ水』コマツシンヤ(太田出版)

    明日は海の日ですね。でも実際に海に行ける人はあんまりいないんじゃないでしょうか。そんなときにおすすめなのがこの一冊。コマツシンヤさんのフルカラーマンガ作品集です。特に表題作は、全ページにわたって画面いっぱいに広がる鮮やかなソーダ色! 眺めるだけで、ふぅーっと心は海模様。シュワシュワ~とソーダの音まで聞こえてきそう。かわいい登場人物たちが暑い夏を爽やかにしてくれる、清涼感あふれる作品です。

    (ミシマ社営業チーム 池畑索季)

  • Jul

    18

    『怪獣ウルトラ図鑑(復刻版)』大伴昌司(復刊ドットコム)

    『怪獣ウルトラ図鑑(復刻版)』大伴昌司(復刊ドットコム)

    幼少の頃に大好きだった本です。「ウルトラセブンの七大ひみつ」「カネゴンのアイディア工作法」などの読み物に、シリアスな挿し絵や写真が添えられていて、ぼろぼろになってもセロテープを貼って読んでいました。数年前に一乗寺の書店で、昔と変わらぬ姿の復刻版を見つけて胸が高鳴りましたが、価格だけは当時の380円から3800円へと大きく変貌を遂げていたのでした。

    (校正者 谷田和夫さん)

  • Jul

    19

    『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)』村上春樹(新潮文庫)

    『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)』村上春樹(新潮文庫)

    この本を読んだ頃、「この世の果て」のようなものに憧れを抱いていました。本書の「世界の終り」にはそれを強く感じさせる、壁で囲まれた町が出てくるのですが、そこで静かに草を食む黄金の一角獣が、私には西チベットで見たヤクに思えて。村上春樹の圧倒的なイマジネーションを、初めて認識した作品です。

    (校正者 谷田和夫さん)

  • Jul

    20

    『奥村晃作歌集』奥村晃作(砂子屋書房)

    『奥村晃作歌集』奥村晃作(砂子屋書房)

    短歌に凝っていた頃に出会ったのが、奥村晃作という"怪"歌人です。

    次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く
    路の端(は)に体曲げをりし男性がタクシーに乗り運転手となる
    撮影の少女は胸をきつく締め布(ぬの)から乳の一部はみ出る
    一般に犬はワンワン叫ぶから普通名詞でワンちやんと呼ぶ

    一見どうでもよさそうなことを凝視する、歌人の凄みが感じられます。

    (校正者 谷田和夫さん)

  • Jul

    21

    『かわいそうだね?』綿矢りさ(文春文庫)

    『かわいそうだね?』綿矢りさ(文春文庫)

    私事ですが、東京から京都に移り住んで5年経ちます。7歳の次女は「でんねんまんねん」「やめなはれ」といったフレーズまで使いこなすほどの京都弁ネイティブとして成長中。一方、本書表題作の主人公は、大阪弁が嫌いな彼氏に好かれるために故郷の言葉を封印した女性。一番奥深いところに根付いてしまう言葉とは、不思議で、厄介なものだなと思うのです。

    (校正者 谷田和夫さん)

  • Jul

    22

    『だるまちゃんとてんぐちゃん』加古里子(福音館書店)

    『だるまちゃんとてんぐちゃん』加古里子(福音館書店)

    先日、小5の長女が「これいらん」と出してきた山の中にこの本があり、焦って救出しました。半世紀ほど前に描かれたせいか、いまどきのものとは違ったかわいさとリアリティがあり、だるまちゃんはだるまらしくおっさんみたいな顔をしているし、お父さんの足にはきちんと脛毛があったりします。わが長女にも、この味わいがわかる大人への階段をぜひとも上っていただきたい。

    (校正者 谷田和夫さん)

  • Jul

    23

    『スクールソーシャルワークの現場から』太田なぎさ(本の泉社)

    『スクールソーシャルワークの現場から』太田なぎさ(本の泉社)

    どの分野でも、もっと垣根を越えて協力したらいい方向にいくのでは? ということが多いように思いますが、スクールソーシャルワーカーは"教育"と"福祉"をつなぐ仕事。ぐっっと重たいけれど、うまく言葉にできないけれど、子供をとりまく問題を解決する小さな一歩な気がします。

    (ミシマガジンサポーター 三宅沙弥さん)

  • Jul

    24

    『ジニのパズル』崔実(講談社)

    『ジニのパズル』崔実(講談社)

    ある書店員さんに「今回の芥川賞有力候補!」とお薦めいただき読みました。日本で生まれ育った在日韓国人のジニは、中学から朝鮮学校に通うことに。しかし、日本語しか話せず、なかなか周りの子に馴染めません。結局どこにも自分の居場所が見つけられずアメリカへ渡り、そこでも学校を転々とする日々。どこへ行ってもマイノリティーであることを宿命づけられた一人の少女が、最後に行き着いた先は......。改めて「100人いたとして、99人を救うのが政治、そしてそれでも救えなかった1人を救うのが文学」という中島岳志先生のおっしゃっていた福田恒存の言葉を思い出しました。

    (ミシマ社 田渕洋二郎)

  • Jul

    25

    『とにかくうちに帰ります』津村記久子(新潮文庫)

    『とにかくうちに帰ります』津村記久子(新潮文庫)

    寝食の場所だけでなく、自分だけの空間、落ち着く場所。寝食の場所だけでなく、自分だけの空間、落ち着く場所。表題作を含む6篇は、この文庫の薄さとは比べ物にならないほどの内容の濃さ。人間は生きている限り、様々な経験をする。おそらくその極限まで感じるといっても過言ではない、世界観になっています。

    (京都府 大垣書店 四条店 小林素紀さん)

  • Jul

    26

    『君のそばで会おう』銀色夏生(KADOKAWA文庫)

    『君のそばで会おう』銀色夏生(KADOKAWA文庫)

    もし、なにかに思い悩み、心にぽっかり大きな穴が開いていたらこの本のなかの言葉たちがきっと、開いてしまった心の穴をしずかに埋めてくれます。表現に値する言葉が見つからないほどの美しい緑や水の色、それに音まで聞こえてきそうな、どこか晴れ晴れとさせてくれるそんな素敵な言葉がたくさん詰まった一冊。

    (京都府 大垣書店 四条店 小林素紀さん)

  • Jul

    27

    『世界は終わらない』益田ミリ(幻冬舎文庫)

    『世界は終わらない』益田ミリ(幻冬舎文庫)

    朝起きて顔を洗って着替えて...。書店勤務の主人公が自宅と職場の行き来を繰り返す、一見変化のない毎日のなかで、これから先の将来を不安に思ったり、毎日違う顔に出会う職場で一度の人生の幸せについて考える。書店員ならば、誰もが一度はぶち当たるものなのではないかと。思わされる一冊。

    (京都府 大垣書店 四条店 小林素紀さん)

  • Jul

    28

    『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美(集英社)

    『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美(集英社)

    この著者の新境地!といってもいいくらいの、本当に新しいSF短編集。もし、タイムマシンがあったとして、それに乗れるとして、そしてどこかに行けるとしたらあなたはどこに行きたいか?間違いなく過去に戻り、過ちを正し、軌道を整えてから未来(現在)に戻ってきたいです(笑)

    (京都府 大垣書店 四条店 小林素紀さん)

  • Jul

    29

    『物語の生まれる場所』大宮エリー(廣済堂出版)

    『物語の生まれる場所』大宮エリー(廣済堂出版)

    お気に入りの音楽を聴いているような、大切に想う人がいつもそばにいてくれるような心の拠り所のような、そんな優しい気持ちにさせてくれる一冊。エリーさんが奏でる言葉は本当に、ひとつひとつが優しくてきれいで、時に厳しく、心に突き刺さります。一度読んだら決して忘れることのない、そんな強さも感じる一冊です。

    (京都府 大垣書店 四条店 小林素紀さん)

  • Jul

    30

    『フジツボ 魅惑の足まねき』倉谷うらら(岩波書店)

    『フジツボ 魅惑の足まねき』倉谷うらら(岩波書店)

    フジツボってエビやカニの仲間なんだとか、ダーウィンが『種の起源』を書く前にフジツボの研究を8年間もやっていたとか、フジツボの知らなかったことがたくさん学べます。ページのすみにあるパラパラマンガのフジツボの一生も楽しいです。

    (ミシマガジンサポーター 金山忠司さん)

  • Jul

    31

    『古本海岸 おんちみどり作品集』おんちみどり(北冬書房)

    『古本海岸 おんちみどり作品集』おんちみどり(北冬書房)

    表紙からして不穏な本。淡々と続く漫画家おんちみどりさんの作品集。階段をのぼったりおりたり、またのぼったりもっとのぼったりして、結局僕たちはどこへも行けないのかもしれない。

    (ミシマ社 鳥居貴彦)