ハタラク計画、スタート前

Story20. ハタラク計画スタートします

2014.12.01更新

 いよいよ決心しました。
 ハタラク計画、スタートします。

 昨年の5月に独立し、ハタラク計画をスタートしようと決めてから1年と6カ月以上。
 ここに至るまで、たくさんの思いがこみ上げては消えていました。
「よし! やってみよう」と強く思う日もあれば、「私なんかに出版社ができるだろうか」とたまらない不安に襲われたり、そんな繰り返しでした。

 ただ言えることは、考えはじめると必ずと言っていいほど、良くないイメージしか湧いてきません。不安を思いめぐらせていると、それを回避するための無難なことしか浮かばず、結局動けなくなってしまいます。
 そのような時間があるのなら、今できることをする、今やれることを自分なりに楽しみながら、多くの仲間の力をかりながら行動に移していくと、次の世界が広がっていきます。
 そして不思議なことに、まったく別だと思っていたひとつひとつの出来事が、大きな流れのなかでつながっていることを、あるとき気づくときがあります。先人たちの「人生に無駄なものなどなにもない」という言葉が腑に落ちました。

 同時にミシマガジンで、こうして月に一度原稿を書かせていただくことで、その都度、こころを調えられた気がします。書くことで自分自身の本当の思いを整理できることを実感しました。
 今までの原稿を読み返してみると、悩んでいる時期、動揺して迷っている時期、不安を隠しながら明るくしようとしていた時期など、思いの変動を感じられ、今この瞬間の自分の思いが大切なのだなーと、あらためて感じることができました。


 今一度・・・・・・ハタラク計画スタートします!

[ハタラク計画その①]
 まず、会社を立ち上げます。出版機能をもつ会社です、というかそういう思いを実現していくには、会社という形がふさわしいと思いました。会社といっても、まずは私ひとりからはじめます。そして必要なタイミングで大事な出会いがあれば、その都度、仲間を増やしていこうと思っています。

[ハタラク計画その②]
 社名を決めました。『ハタラク社』です。
『ハタラク』とは、"亻(人偏)"に"動く"の、人が動く「働く」ではありません。
"傍(ハタ・近くや周囲)"に"楽(楽しむ・楽しませる・楽になる)"の「傍楽」です。
 発音では、『ハタラク』の『タ』の字にアクセントがつきます。
 実はミシマガジンの連載をはじめさせていただく直前、弟から「働くには、傍が楽になるという意味があるらしい」と聞き、私が理想とするはたらき方だと思い、連載のタイトルに入れさせてもらいました。
 自分が楽しみながらはたらき、一緒にはたらく人たちも楽しみ、周囲の人や大勢の読者に楽しんでもらい、私たちが届けるもので、少しでも楽になってもらえれば・・・という思いが『ハタラク社』にはこもっています。

[ハタラク計画その③]
 理想の出版社像も見えてきました。
 人は宝物! 人ありきの出版社!
 20年間、編集者をしてきたなかで、多くの素晴らしい方たちと出合わせてもらいました。
 私にとっての素晴らしい方たちとは、有名無名を問わず「自分らしく生きたい」「生きるとはどんなことだろう」「自分にできることを精一杯やろう」と、苦しんだり、悩んだり、迷ったりしながらも、自分と向き合い必死に生きている方たちです。
 そんな方たちの正直な思い、素直な気持ちを語ったり、綴ってもらうもの(WEBマガジン、書籍、イベントなど)を立体的に編集する、人が主役の出版社です。

[ハタラク計画その④]
 会社設立と同時に、WEBマガジンを立ち上げます。自社の媒体(媒体というフレーズがちょっと堅苦しいというか、手狭なイメージはいなめませんが)を、自由に好きなことを楽しみながら表現できる場として展開していきます。
 ターゲットはありません。性別も年齢も生活スタイルも、一切何も問いません。
私が届けるWEBの世界観を好きな方、一生懸命生きようとしている、迷っている、考えこんでいる・・・・・・すべての方がターゲットです。自身が面白く、ワクワクするものを、楽しみながら届けます。そしてゆくゆくはWEBマガジンのコンテンツから、書籍やイベントなどに広がるイメージを抱いています。
 WEBマガジンのタイトルは、『ハタラク マガジン』。
 2014年12月15日(月)からカウントダウンをはじめて、12月22日(月)から本格始動の予定です。URLはhata-raku.org
 ミシマガジンの読者のみなさまにも読んでいただけるとうれしいです。

[ハタラク計画その⑤]
 計画をすすめていくうえで、大切にするものを決めました。
・楽しむ!(自分が楽しみ、仲間も楽しく、ワクワクしながら、読者も楽しめ、楽になる)
・自由に!(固定概念、常識、一般的、普通にとらわれない)
・素直に!(自分にウソをつかない、本質を大切にする)
・ユーモアをもって!(真面目なことをちょこっとゆるく、笑いにあふれながら)
・仲間と!(縦のつながりでなく、横のつながりで)
・まず動く!(考えすぎずに、動いて感じて進む)
・届け続ける!(生み出したものを継続して届ける)


 私のハタラク計画の思いを綴らせていただいた連載も、今回で最後になりました。
 このような素晴らしい場を与えてくださり、相談にものっていただいたミシマ社三島邦弘社長、原稿を書くたびに温かいメッセージを送ってくださった編集担当の星野友里さん、何度となく会社にお邪魔し、つらつら話を聞いていただいたたミシマ社のみなさま、そして最後まで読んでくださった読者のみなさま、本当にありがとうございました。


 自分の思考の舵とりを少し変えてみるだけで、
 いつもしていないことを少ししてみるだけで、
 ちょっと呼吸を意識してみるだけで、
 怒りや感情に振り回されそうになったらたった数秒待つだけで、
 ほんの些細なことでも楽しんでみるだけで、
 ふっと浮かんだことを気のせいにしないで、ちょこっと動いてみるだけで、
 こんな「たった」「少し」「ちょっと」を「〇〇するだけで」、自分が見ている景色が変わったり、同時に世界が明るくなったりするのが、生きていくことの面白さや最高の素晴らしさなのかもしれないと感じたこの1年半でした。

 ひとりひとりに、それぞれのハタラク計画はあります。

 誰もが最高の方向にすすめること、願ってやみません。
 もちろん私も!! 本当に本当にありがとうございました。
 そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。


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河田実紀(かわだ・みき)

大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年独立。

大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。

月に一度トークイベント「おとな塾」を開催中

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