じゃり道本屋さん日記

第30回 本屋さんのイベント

2017.07.23更新


 7月は、ミシマ社の本屋さんで、トークイベントを2回開催しました。ここしばらくイベントをやっていなかったので久しぶりのことです。ひとつめのイベントは、「緑となかよく暮らす」と題して、『木のみかた』の著者である森の案内人・三浦豊さんと、京都在住の建築家・干潟裕子さんによる対談を開催。もうひとつは、「イスラムから世界を見ると」というテーマで、『となりのイスラム』の著者・内藤正典先生と、イスラーム学者の中田考先生をお招きしてトークセッションを行いました。

 売場スペースがすべて畳というのが、他所の書店と大きく異なるミシマ社の本屋さん。その雰囲気はさながら「寺子屋」といった趣があります。だいたい20人を超えると一杯になってしまうため、イベントは事前予約制にしているのですが、おかげさまで、ともに満席御礼。内容も、予定時間をオーバーするほどの盛り上がりを見せました。その様子はいずれ本誌に別記事として掲載される予定なので、どうぞお楽しみに。
 私は、イベント開催の大きなポイントは、その場に同じような興味関心を持った方が「集う」ということではないかと思っています。
 ミシマ社の本屋さんの場合は、小さいスペースのため、演者と来場者の距離が近いです。普段は、「書き手」と「読者」として、活字を媒介することでしか出会うことが叶わない両者が、空間を分かち合います。その熱さといったら、エアコンを最強にしても振り払えないほど(いや、ご来場の皆さま、暑い思いをさせてしまい、すみませんでした)。
 そのぎゅっと密度の高い場で演者から語られることが、聞く側の世界を押し広げ、その押し拡げられた余白から、また新たな語りが生み出されていきます。トーク「セッション」とはよくいったものです。このセッションには間違いなく聞き手であるお客様が含まれているはずです。一方的な関係性ではなく、相互に作用しあいます。ですから、興味が尽きることはありません。話し足らないし、聞き足りないくらいなのです。これは、人が集ってこその現象だと思います。
 これだけスマホが普及した時代にあって、あえて集うということの意義を思います。そのかけがえのなさをイベント運営の裏方として、しっかりと感じ取りながら、これからも時々、イベントを企画していきたいと思っています。
 両イベントにお越しくださった皆さま、ご登壇いただいた先生方、ありがとうございました。運営する者として反省点が多々ありますが、このような機会を得ることができ、とても嬉しかったです。この場を借りて、御礼を申し上げます。


「ミシマ社の本屋さん」は、ミシマ社京都オフィスの1階で毎週金曜日と毎月最終土曜日に営業しています。

7月の開店日
28日、29日
OPEN 13:00 - CLOSE 19:00

8月の営業日(毎週金曜日)
4日、11日、18日、25日
OPEN 13:00 - CLOSE 19:00
※8月は11日が祝日営業のため土曜営業はお休みいたします。



ミシマ社の本屋さん
京都市左京区川端通丸太町下る下堤町90-1
営業:毎週金曜日、月に一回どこかの土曜日
   13:00〜19:00
電話:075-746-3438
京阪・神宮丸太町駅2番出口から南へ徒歩1分
大きな地図はこちら





ホームページ→ http://www.mishimasha.com/kyoto/

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ミシマ社の本屋さん

出版社・ミシマ社が運営する小さな本屋「ミシマ社の本屋さん」。2014年3月まで京都府城陽市で営業しておりましたが、京都市内にて2014年10月3日(金)より営業再開。毎週金曜日、最終土曜日の13:00~19:00の開店です。

京都市左京区川端丸太町下る90-1
京阪神宮丸太町駅から徒歩1分

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