今週のミシマ社

『お世話され上手』これってどういう本なのか

2016.11.12更新

 こんにちは! ミシマ社の2年目のタブチです。本日は駆け出し営業マンの僕が、10月末に発刊した釈徹宗さんの『お世話され上手』の推しポイントをご紹介します! 「老い」や「介護」の本だろうし、まだ若い私には関係ない、と思ったあなた、ちょっと待った!! この本、若い人が読んでも面白いんです。

まずは、仕掛け屋ハセガワの渾身のポップをご覧ください!

 なんでお坊さんがあぶら揚げを持っているの??
 その理由は、本書の「はじめに」にもある通り、釈先生が飲み会の場で語った「あぶら揚げと仏教と幸福度」の相関関係のお話が、この本ができるきっかけになったからなのです。

 ポップにもある通り、実は「47都道府県幸福度ランキング」の1位の福井県は、あぶら揚げの消費量も50年連続全国1位。そしてそこをつなぐのが、「仏教」なのです。

 端的には、福井県では、お斎(法事などで親類縁者が集まって、精進料理を食べること)といったような「共食文化」がしっかり根付いており、その度に精進料理であるあぶら揚げを食べているから消費量が多い。

 ではそれがなぜ幸福度と関係するのかと言いますと...

 親類縁者が身近にいるということは、たよりやすく、また、たよられやすくもある。そして、浄土真宗の教えが染み込んだ「おかげさま」「おまかせ」といった意識が強い風土で、福井のみなさんが「お世話され上手」だからこそ幸福なのだ、という仮説を釈先生は立てられています。
 福井だけでなく、幸福度ランキング2位の富山の話、さらには近江商人の話も話も出てきます。

 もちろん本書の帯にもある通り、リハビリ理論を覆す、急な階段、全室畳の古民家のグループホーム「むつみ庵」の話や、そこから導かれる「身体の知性は不合理なものによって養われる」という身体論も本書のメインテーマと言っていいでしょう。

 話はそれだけにとどまりません。かつては、役所・学校・集会所、さらには娯楽施設としての役割も担っていた「お寺」。コンビニの数より多いそんなお寺を、社会的資源としてどう活用していくかという街づくりの話も...。

 とにかく、老若男女誰が読んでも面白い一冊になっておりますので、ぜひお手にとってくださいますと嬉しいです!

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2006年創業、「一冊入魂」をモットーに本作りを行う小さな総合出版社です。ただいま東京・自由が丘と、京都の2拠点で活動中。今週の出来事や刊行書籍のお話をお届けします。

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