今週のミシマ社

『等身の棋士』即重版!&イベントのご案内

2017.12.23更新

 12月16日に発売となった『等身の棋士』。おかげさまで、たくさんの方が手にとってくださり、発売から2日で、即重版が決まりました!!

 今週の特集「『等身の棋士』発刊記念 北野新太さんインタビュー ~歴史的な瞬間に立ち会っていることを伝えたい」では、著者の北野さんの声をお伝えしましたが、本日は、編集ホシノが、本書の魅力を別の角度から、お伝えしてみたいと思います。

 北野さんの前作、コーヒーと一冊『透明の棋士』に、こんな言葉が書かれています。

あなたに夢があって、神様に言われたとする。
「君の夢は極限まで努力しても叶うまで十年はかかる。むしろ叶わない可能性のほうが高い。失敗した場合の保証は何もない。やり直しの機会もない」と。
 あなたは、なお勇敢に夢へと挑み続けることができるだろうか。
――『透明の棋士』p12


 たとえば、仕事、あるいは稽古事も、極限まで十年努力をしたら、なにかをつかめるような気がします。そもそも十年間、極限の努力ができるという時点で、その人とその対象とは、相思相愛なのではないでしょうか。その対象が熱中できるほど好きで、何らかの手応えも感じている。

 けれど将棋の世界では、26歳という絶対的な年齢制限があり、どんなに相思相愛でも、それまでに過酷な条件をクリアできなければ棋士になることができない。相手あっての勝負なので、その結末には、自分の勝敗はもちろんのこと、まわりのライバルの勝敗状況など、ある種の運も多分にかかわってくる。

 前作のコーヒーと一冊『透明の棋士』、そして本作『等身の棋士』ともに、棋士たちの群像を描く作品ですが、それぞれ、極限まで努力して、一度は夢に破れた方が登場します。前作では瀬川晶司五段、本作では今泉健司四段。編集をしながら、その夢破れる場面の原稿を読むたび、「神様、そんな意地悪をしなくても...」と言いたくなってしまうような展開。そしてそこから、不可能に近いような「棋士編入試験」への道のりが始まります。

 その湧き続ける情熱には、鬼気迫るものがあるのですが、『透明の棋士』の発刊イベントに登壇くださった瀬川五段は、とても穏やかで、緊張のあまり口数少なくなるミシマ社メンバー(とくに将棋大好きなワタナベ)とも温かく接してくださったのが印象的でした。

 そして今回は『等身の棋士』の発刊を記念して、今泉健司四段が、イベントに登壇くださいます。本書の今泉さんのセリフで、とても印象的なところがあります。

「嬉しい時も悲しい時も腹が立つ時も全ての感情は将棋にぶつけてきました。僕は将棋を通じて自分が笑顔になって、周りの人たちも笑顔になってもらうために生きていきたい」
――『等身の棋士』p130~131


 不屈の今泉四段の笑顔に会いに、ぜひ会場に足をお運びくださいませ。

『等身の棋士』の発刊記念イベント、棋士をゲストにお迎えして、東京と大阪で開催します!

◆『等身の棋士』刊行記念 北野新太 × 今泉健司四段(日本将棋連盟関西所属棋士)
日程:2017年12月27日(水)19:30~
場所:スタンダードブックストア 心斎橋 BFカフェ
料金:1,500円(1ドリンク付)
予約方法:
1.お電話(06-6484-2239)
2.ご来店(スタンダードブックストア心斎橋BFレジカウンターへお越しください)
3.メール
メール本文に【予約イベント名】【お名前】【電話番号】【人数】を入力して、info@standardbookstore.com へお送りください。

◆北野新太記者 × 中村太地王座 トークショー 棋士として生きるということ
『等身の棋士』(ミシマ社)刊行記念
日程:2017年12月28日(木)19:00~
場所:八重洲ブックセンター本店 8F ギャラリー
料金:500円(税込) 当日会場にてお支払いください。  
予約方法:1階カウンターにて参加整理券をお渡しいたします。また、お電話によるご予約も承ります。(電話番号:03-3281-8201)

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2006年創業、「一冊入魂」をモットーに本作りを行う小さな総合出版社です。ただいま東京・自由が丘と、京都の2拠点で活動中。今週の出来事や刊行書籍のお話をお届けします。

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