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 昨日よりお伝えしております、富山の錫を追う旅。本日は後編のお届けです。
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第35回 富山の錫を追え(後編)

2014.05.25更新


いざ、錫工房!

 錫鋳物を手づくりできる工房があるとの情報を入手し、一路、高岡銅器の本場、高岡へ。向かった先は、金屋町の鋳物工房「利三郎」さん。明治初期に初代利三郎が双型鋳物を始めて以来、伝統的技法を守って今まで続いてきているそうです。


 おじゃましまーす!

 鋳物づくりを教えてくれるのは神初(じんぱち)宗一郎さん。こちらの工房の五代目だそうです。文鎮、箸置き、マグネットなど、色々なものがつくれるそうですが、今回は風鈴をチョイス!

 神初さんからレクチャーを受けるホシノ・ヨセタニ。自由が丘オフィス、京都オフィスの夏に涼をもたらすべく、本気で挑みます。

それでは、鋳物づくりのはじまりはじまり。

【錫の風鈴づくりの流れ】
 ①鋳型にガリガリと模様を掘っていきます。


 ②鋳型に塗型剤をつけて焼きます。


 ③材料となる錫をバーナーで溶かします。



 まるでバターみたいです。ちなみに、銅が約1250度以上でないと融けないのに対して、錫は約231度で融けるそうです。こんなに手軽に鋳物体験ができるのも、錫の融点が低いおかげだそう。

 ④融かした錫を、鋳型に流し込みます。金属のひしゃくを使ってそろそろ~っと流し込みます。結構重たい!

 ⑤数分後、鋳型を叩き割って、錫を取り出します。うまくできてるかな・・・。

 私たちが手を動かす作業はここまで。作業をはじめてからわずか30分足らずです。後の工程は神初さんにお任せします。

 ⑥不要な部分を切削、研磨します。
 ⑦真ん中に紐を通す穴を開けます。
 ⑧紐を通して金具をつけて、ついに完成!!
 完成品をとくとご覧ください。

 自由が丘・ホシノ作。ミシマくんをあしらった、シンプルなデザインです。


 京都オフィス・寄谷作。クレーターの如き無骨な凹凸が、いい味出してます。


 最後は親方と記念撮影。

 予想に反してとってもお手軽な錫の鋳物づくり体験。みなさまも富山、高岡にお越しの際はぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

***

ヨセタニあんなに簡単に鋳物がつくれるなんてびっくりしました。
ホシノつくったものにもそれぞれ性格が出ておもしろいですね。
イケハタ夏になったらオフィスに飾りましょう!

 取材を通して、私たちの「富山といえば・・・」が一つ増えました。みなさんも富山に行かれる際は、ぜひ"錫"にご注目してみてください。

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