その会社、入ってはいけません!

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第3回 ガンダムに乗るか? ジムでいいのか?

先日、京都であった学生の方々向けの就職活動イベントで、
「よい会社の選び方」という題目でお話をさせていただきました。

『その会社、入ってはいけません!』にも書きました、
「ハイブリッドカー型企業」を選ぶポイントについて
50分間お話をして、聴講してくださった学生さんは、真面目に聞いてくださりました。

今年(2011年卒)の就職活動も現在真っ盛りの時期です。
そのイベントでも、沢山の頑張っている学生の方々と接することができました。

それにしても、「新卒での就活」というのは、まるで 
「"ガンダム"に乗るかどうか」の選択のように思えてくることがあります。

アニメ『機動戦士ガンダム』において、連邦軍の最新型モビルスーツ「ガンダム」に搭乗したのは、アムロ・レイという少年でした。
彼は、偶然が重なってガンダムに乗ることになりましたが、動かし方が分からないので、最初は操作マニュアルを見ながら、フィーリングで操縦して、行き当たりばったりで敵と戦っていました。

そうしてなんとなく、「ガンダム」に乗って戦闘に参加していくうちに、
熟練度を高めていきます。物語の終盤では、"ニュータイプ"であることに目覚め、
ついにエースパイロットとして戦争終結に寄与していきます。

ガンダム話になるとキリがありませんのでやめておきますが、
私は、「新人はみな、アムロ・レイのような存在」だと思うのです。

ダメで元々で仕事をやってみて、そのなかで成長し、徐々に能力に気づき、
覚醒し大成していくのだと思います。

しかし大切なのは、最初の1歩目です。
搭乗するモビルスーツが「ガンダム」か「ジム」かによって人生は大きく違います。

「ジム」は、ガンダムファンなら誰もがも知っていると思いますが、
簡単に説明すると、「ガンダム」をベースに、性能や機能は低くして、
操作も簡単にして量産化したものです。
つまり、誰でもが使いこなせる操作性で、必要最小限の能力を発揮するというモビルスーツです。

しかし社会人生活の一歩目で、この「ジム」のような会社(誰でもできるような簡単な仕事ばかりを任される会社)に入ってしまうと、その後の人生で大きく成長することなく、
陽の目を見ることなく、一兵卒で人生を終えてしまう可能性が高くなります。

「それでいい」というのであれば全く問題はありません。

ただ誰もが、一兵卒のままで、安穏とした人生を生きたいわけではありません。
どうせなら、少しでも成長していって、より大きな幸せが待っている生活をしたいと思う人の方が圧倒的に多いはずです。

そう考えますと、社会人生活の最初は、やはり「ガンダム」のような会社(仕事は難しいがやりがいがあり、成長の機会がある会社)にぜひとも入ったほうがいいと思います。

いま、2010年度の卒業を迎えた現学生で未内定の方は、もうすぐ既卒者となり、そのままいけばフリーターまたは無業者となってしまうことになります。
そうなっても、ハローワーク等に行けば、二十代のうちであれば、単純作業的な責任の軽い仕事に就くことはできると思います。
しかし、年齢を重ねるごとに、成長機会があるような会社に入ることは、なかなか厳しくなっていくのが現実です。

新卒枠で採用してくれる会社があるならば、ぜひともそうした会社に入るべきです。決して、安易に単純作業の仕事しか任されない会社には入らないことを勧めます。

世間では知られていない中小企業の中には、今も新卒枠で求人を継続している会社が、
実は結構あります。そうした会社を探して、諦めずに活動し続ける限り、
ほとんどの人が就職できるはずだと私は感じています。
ただしそうした会社の中にも、「入ってはいけない会社」がありますので、その見極めにはぜひご注意ください。

私の好きな言葉の一つに、

「努力は報われるとは限らないが、結果は努力によって生み出される」

というものがあります。努力しない限り結果はついてこないと思うのです。

ガンダムに乗るのか?
それともジムでいいのか?

ぜひ、考えていただければ幸いです。

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プロフィール

藤井哲也(ふじい・てつや)

人事コンサルタント。(株)PASIO代表取締役社長。町工場を経営する親の長男として1978年誕生。2001年立命館大学法学部卒業後、人材派遣会社に就職。これからの日本社会を憂慮し2003年9月に会社設立。以後、若手求職者の就職支援事業を経て、現在は大企業から中小ベンチャー企業まで幅広く、若手社員の早期離職を減らすコンサルティング事業を展開。社員定着手法「リテンション・マネジメント」という概念を日本に普及・定着させた。将来の夢は「世界から飢餓をなくすこと」。

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