明日の一冊

2019年7月

京都の音楽家案内 +1東急ハンズ京都店

京都の音楽家案内 +1

山下賢二

タイトルの通り、ホホホ座の山下さんが京都で活動している音楽家を、出会いのエピソードとともに紹介します。登場する方々は、一生活者として詩を書き、曲をつくり、そして一生活者として歌います。そこには、何万人も入る会場でのライブでもなく、Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングでもない、演奏する人と聴く人の境界が曖昧になる空間で音楽を聴く喜びがあるのでした。

(ミシマ社 田渕洋二郎)

2019.07.12

いま、息をしている言葉で。 而立書房

いま、息をしている言葉で。

駒井 稔

なんとなくその佇まいが好きで、ついつい集めてしまう光文社古典新訳文庫。本書はこのシリーズの創刊編集長である駒井さんの回想録です。「著者が現代に生きていたら、どのような語り方をするだろうか」という視点を大切にして、著者そして翻訳者と向き合う駒井さん。哲学書も難しい概念を難しい言葉のまま使わずに、普段使っている言葉に翻訳されています。それでもやっぱり難しい部分もあるのですが、最後の「解説」そして「訳者あとがき」が助けてくれたり。国別で表紙の色が違うのもかわいいです。

(ミシマ社 田渕洋二郎)

2019.07.08

今日は早めに帰りたいKADOKAWA

今日は早めに帰りたい

わかる

わかるわかるのオンパレード is わかるワールド。

いつもよりほんのちょっとだけがんばれそうな気がする一冊。

たまにはゆるーく、早く帰ってだらだらしよう。

紀伊國屋書店 天王寺ミオ店 佐藤さん

2019.07.04

佐藤ジュンコのおなか福福日記ミシマ社

佐藤ジュンコのおなか福福日記

佐藤ジュンコ

福福します。ふわふわして わくわくします。

巷はやたらと競ったり大きく見せようとするばかり。

佐藤ジュンコさんののんびりゆったりまったりうっかりぐったりな幸せに肩まで浸かってじわーんとゆるむ207ページ。

気まぐれな徒歩の歩幅の心地よさを再確認させてくれる一冊です。

ありがとう「さとうじ」!

紀伊國屋書店 天王寺ミオ店 加藤 周さん

2019.07.01

2018年7月

ヘタウマな愛新潮文庫

ヘタウマな愛

蛭子能収

51歳という若さで亡くなった前妻と過ごした30年間を漫画家の蛭子能収さんが綴ったエッセイです。一緒に映画を観に行ったり、漫画家デビューを喜んだり、どんな時も一緒に人生を乗り越えてきた2人の姿が淡々と描かれています。「自分にはこの人がいる」という安心感の中にいられることはどんなに幸せなことだろうと思います。「ヘタウマな愛」というタイトルがとても好きです。

イラストレーター 朝野ペコさん

2018.07.27

断片的なものの社会学朝日出版社

断片的なものの社会学

岸政彦

社会学者の岸政彦さんが様々な方のお話を聞く中で実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイです。世界に転がる無意味な断片を集めたようなこの本は、無理な解釈もしないし、ただその事実を事実として捉えています。隠されてもいないけど、誰の目にも触れなかったもの、ただそこに何事もない人生の物語が生まれているということを教えてくれます。再読したくなる本です。

イラストレーター 朝野ペコさん

2018.07.25

柔らかな犀の角文春文庫

柔らかな犀の角

山﨑努

俳優山﨑努の読書日記。インドサイの角はぶよぶよで柔らかい、熊谷守一の晩年、ヘミングウェイのジェンダーについてなど、読書を通じて幅広いジャンルについて考察しています。語り口は穏やかで謙虚さがあり、この本を読んで山﨑さんのことを一気に好きになってしまいました。女優は優しい女、男優は優しい男と書くのがこれを読むとなんだか腑に落ちます。

イラストレーター 朝野ペコさん

2018.07.23

内田樹による内田樹140B

内田樹による内田樹

内田樹

内田先生の本を初めて読んだとき、うまく理解できず、「勉強不足だ」と思いました。でも「私のために」大事なことを言ってくれているということだけはビシビシ伝わってきたのです。もしかしたらこれは、内田先生がレヴィナス先生のメッセージを受け取られたときと、似た感覚なのかも...と思いました。

(ミシマ社サポーター Hamiさん)

2018.07.20

理系脳で考える朝日新聞出版

理系脳で考える

成毛眞

「AI時代生き残る人の条件」と副題にある通り、本書はこれからAIにとって代わられることなく、仕事を続けるにはどうしたらよいか、様々なヒントをくれる。実施できるかどうかは別にしてとりあえず目からウロコが落ちていくこと間違いなし。

(ミシマ社サポーターさん)

2018.07.18

口下手で人見知りですが、誰とでもうちとける方法、ありますか?SBクリエイティブ

口下手で人見知りですが、誰とでもうちとける方法、ありますか?

高石宏輔

不自然さをどうにかしたいと悩んでいる人の解決のキッカケになる本だと思いました。

(ミシマ社サポーターさん)

2018.07.16

きんじよミシマ社

きんじよ

いしいしんじ

いつもの角を曲がった景色はその日だけのものだ。遊べ、毎日真剣に。きんじょは思わぬ広がりと深さを見せてくれる。

*7/14(土)14:00〜、スケラッコさんといしいしんじさんのトークイベントがふたば書房ゼスト御池店にて開催されます。お二人の意外な共通点を「描く」ことを通してあぶり出します。詳しくはこちら

ふたば書房ゼスト御池店 清野龍

2018.07.13

しょうゆさしの食いしん本芳文社

しょうゆさしの食いしん本

スケラッコ

しょうゆさしのキャラクター設定の非凡さ。日常のうまいものへの尊敬と探求と態度がここにはたくさんある。

*7/14(土)14:00〜、スケラッコさんといしいしんじさんのトークイベントがふたば書房ゼスト御池店にて開催されます。お二人の意外な共通点を「描く」ことを通してあぶり出します。詳しくはこちら

ふたば書房ゼスト御池店 清野龍

2018.07.11

盆の国リイド社

盆の国

スケラッコ

夏に読みたい漫画の筆頭打者。氷枕のようにして一冊備えておきましょう。身体は休まりを求めているのかもしれません。

*7/14(土)14:00〜、スケラッコさんといしいしんじさんのトークイベントがふたば書房ゼスト御池店にて開催されます。お二人の意外な共通点を「描く」ことを通してあぶり出します。詳しくはこちら

ふたば書房ゼスト御池店 清野龍

2018.07.10

クレーの旅平凡社

クレーの旅

新藤信

クレー絵画の源泉を、彼のチュニジア旅行記とその作品とともにたどる一冊。先日訪れた別の画家の展覧会でも、イスラム美術に影響を受けた作品が多くあり、芸術と国、みたいなものに対面すると、戦争とかってどうなんだろう、とすごく思います。クレーの絵で見る限り、チュニジアは、地面は土でどっしりと、建物や木々はカラフルで、素朴なかわいらしさを感じます。自分にとっては遠い国すぎて、物語の中の街みたいです。

ミシマ社 長谷川実央

2018.07.06

世界のともだち24 トルコ エブラールの楽しいペンション偕成社

世界のともだち24 トルコ エブラールの楽しいペンション

林典子

このシリーズは、写真家たちがひとりの子どもに密着し、世界のくらしを紹介する写真絵本です。トルコで出会ったのは、エブラールという10歳の女の子。大きな白いモフモフの、ぬいぐるみみたいな犬の形のバッグがお気に入りで、大人にまじって喫茶店でお茶する姿など、とってもキュート。世界遺産に登録された街並みも魅力的です。読んでいると、新聞やニュースで取り上げられる各国間の対立が、なぜ起こるんだろうと不思議になります。

ミシマ社 長谷川実央

2018.07.04

持ち帰りたいポルトガル

持ち帰りたいポルトガル

矢野有貴見

サッカーワールドカップにちなみ、今週のこのコーナーでは、世界を旅します。今日はポルトガル。この国の手仕事に魅せられた著者が、さまざまな地方を訪ね歩きます。「だいたいが『ほどほど』の完成度」で、そこがおもしろいとのこと。ちょっとまぬけな表情の小さな陶器の人形、「エフェメラ」と呼ばれる、砂糖やチョコの包み紙などのレトロな印刷物、刺繍入りのパン専用袋など、どれもこれも、どこか素朴でかわいらしい。行ってみたいな〜。

ミシマ社 長谷川実央

2018.07.02

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