明日の一冊

2018年9月

カラフル講談社

カラフル

森絵都

小学生の時に初めてこの本を手に取り、それから15年近く経ちましたが今でも時々読み返したくなる本です。失敗してしまった魂が、チャンスを与えられてもう一度仮の体でやり直しをするという分かりやすいストーリー展開で、ジャンルとしても児童向け作品となっています。にも関わらず、大人になった今読んでも、その時の気持ちや環境によって読後の感じ方や捉え方が変わっておもしろいです。

BAUM 編集とPR部 木下由梨

2018.09.19

株式会社家族リトルモア

株式会社家族

山田かおり

著者の本業は「QFD」のファッションデザイナーですが、ファッションの話はほぼ出てきません。日常に潜む小さなクレイジーを独特の視点で愛情たっぷりに捉えていて、小気味よい関西弁もクセになります。読み終えると、登場人物のみなさんとは会ったことがないのに昔から知り合いだったかのような不思議な感覚に。続編の『株式会社家族 私も父さんに認めてもらいたい篇』『猫には嫌なところがまったくない』もおすすめです。

BAUM デザインと開発部 國影志穂

2018.09.17

シゴトとヒトの間を考える03 ー シゴトヒトフォーラム2014シゴトヒト文庫

シゴトとヒトの間を考える03 ー シゴトヒトフォーラム2014

ナカムラケンタ、友廣裕一

「偏れば偏るほど、ラクになっていきますね。これはもう、自分たちの人生で学んだことです。」本書97ページにあることば。シゴトヒトフォーラム、3年目のテーマは「背伸びしない」と「醸す」。(前回の続き)会社をやめてから、結構な押し入りで仕事百貨に手伝いに行っていました。この3年目のフォーラムのころには友廣さんやケンタさんとも知り合いになっていて。その3ヶ月後に小屋BOOKSという小さな本屋を始めます。それからはずっと迷いなく、本屋をしています。(終)

H.A.Bookstore店主 松井祐輔

2018.09.14

シゴトとヒトの間を考える02 ー シゴトヒトフォーラム2013シゴトヒト文庫

シゴトとヒトの間を考える02 ー シゴトヒトフォーラム2013

ナカムラケンタ、友廣裕一

「その人はすぐに「趣味なんですか?」と聞いてきました。私は(...)「生き方ですよ」と話したんです。」本書76ページにあることば。シゴトヒトフォーラム2年目のテーマは「狩りをする」と「あきらめる」。(前回の続き)昨年のフォーラムに参加してから、なんとなく会社で働く他の人とズレを感じていました。でも本の仕事は好きで、ずっとやりたかった。なのにこの年の夏、大喧嘩して会社をやめることになります。仕事は好きでも「生き方」が合わなかったんですね。(続く)

H.A.Bookstore店主 松井祐輔

2018.09.12

シゴトとヒトの間を考える01 ー シゴトヒトフォーラム2012シゴトヒト文庫

シゴトとヒトの間を考える01 ー シゴトヒトフォーラム2012

ナカムラケンタ、友廣裕一

「僕は、まちづくりを事業・商いとして考えていきたいなと思っています。ボランティアでは無理があって続かないんです。」本書83ページにあることば。奈良の県立図書情報館で行われた、シゴトヒトフォーラムをまとめた一冊で、「海を越える」「場をつくる」「編集する」がテーマ。僕はこのフォーラムを聞きに奈良まで行って、視界が急に開けた気がしました。当時の僕は取次(本の卸)に務める会社員で、なんとなくずっと会社で働くのだと思っていました(次回に続く)。

H.A.Bookstore店主 松井祐輔

2018.09.10

EKE vol.52 EKEの会

『EKE vol.52 』

EKEの会

とある古本屋の店先で客2人と店主が話していた。「ページが多いかな」「どうでしょう」「イラストが入るといいんだけど」「あ、この方イラストレーターさんですよ」「え、おねがいしてもいい?」「やります」 そんな会話を聞きながら、この同人誌はずっといつもこんな風に軽やかに編まれてきたのだろうと思った。詩と人と日常が交錯する小さな同人誌。

(ミシマ社 鳥居貴彦)

2018.09.07

市場のことば、本の声晶文社

市場のことば、本の声

宇田智子

宇田さんはいつも突然ぼそっとおもしろいことを言う。「さっきのお客さん、私のダンナなんです。」とか。突然すぎていつも笑いどころを逃し、店を出てアーケードを数歩行ってからニヤニヤ笑いが止まらなくなる。とても困る。そんな突然降ってくる面白さが随所にちりばめられたエッセイ。それもまた市場のことばなのだなとニヤニヤ笑いながら読んでいる。

(ミシマ社 鳥居貴彦)

2018.09.03

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