第1回
ミシマ社がつくるあたらしい学びの場「MSカレッジ」はじまります!
2025.07.22更新
こんにちは。ミシマガ編集部です。
7月22日は「大暑」。一年でもっとも暑さが感じられる頃とのことですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
本日は、ミシマ社がこの夏はじめる、あたらしい取り組みについてのお知らせです。
その名も「MSカレッジ」
2025年8月22日(金)、23日(土)、24日(日)の3日間、京都の書店・恵文社一乗寺店を会場に、ミシマ社はあたらしい「学びの場」をたちあげます。その名も「MSカレッジ」。
単発の、数時間のイベントではなく、毎日通っていただくことでしか得られない「実感」を、参加者の方々、講師の方々、運営する私たち、それぞれが摑めるような場をつくっていきたい。そんな思いで企画しています。
キックオフとなる今回は、「第0回 学問と出版の新たな挑戦」と題して、歴史学者の藤原辰史さん、ブックコーディネーターの内沼晋太郎さん、デザイナーの寄藤文平さん、歴史地理学者の湯澤規子さん、文化人類学者の松村圭一郎さんに講師をつとめていただくこととなりました。
いま出版社が「本をつくる」ことの意味とは?
「MSカレッジ」の構想は、ミシマ社で働く複数のスタッフによる井戸端会議からはじまりました。〈本をつくること〉や〈出版社の仕事をめぐる昨今の状況〉、〈本を長く届けていくこと〉や〈学問と出版の関係〉について・・・。
代表の三島が「MSカレッジ開講に際して」寄せた言葉の中で、
これから本は、どんなふうにつくっていけばいいのだろう?
Zineやリトルプレスを誰もがつくれるようになった現在―。
AIが執筆、編集、デザインを代行する、という説もささやかれる昨今――。
出版社が書き手やデザイナーと本をつくることの意味が、抜本的に問い直されています。
本年10月に創業20年目となる「ちいさな総合出版社」ミシマ社は、この間、書き手やデザイナーの方々とともに、唯一無二の「おもしろい」をめざし、かたちにしてきました。
そして今、この激変する環境下、これを実現しつづけるためには、あらたな本づくりの必要性を感じています。
そこで、この夏、MSカレッジと銘打ち、「おもしろい」が生まれる瞬間を、読者の皆さんにも体感いただけるかたちで、あらたな出版のかたちをめざしていくことにしました。(中略)
書き手と出版社が起こす「おもしろい」。
そしてそれを可能にするのは、よき受け手がいてこそ。
MSカレッジという試みを通して、書き手、読み手・受け手、出版社の「これからの時代」のあり方も探っていければと思います。ご参加、心よりお待ち申し上げます。
・・・と綴っているように、出版と学問をめぐるこれからについて、とにかく「考えるための場所」をつくりたい、と思いました。ここからどこへ向かっていくのか、答えのない挑戦に、ぜひご参加いただけたらうれしいです。
MSカレッジ 第0回 開催概要
日時 2025年8月22日(金)、23日(土)、24日(日)
場所 恵文社一乗寺店コテージ(〒606-8184 京都府京都市左京区一乗寺払殿町10)
出演者 藤原辰史、内沼晋太郎、寄藤文平、湯澤規子、松村圭一郎、三島邦弘
参加費
会場参加 34,000円+税(アーカイブ付き、懇親会費別途)
オンライン参加 30,000円+税(アーカイブ付き)
会場定員 30名
お申し込み 〈ご参加に関するご案内〉お読みいただき、ミシマ社の本屋さんショップ(https://mishimasha-books.shop)よりお申し込みください。
会場参加チケット:お申し込みはこちらから
オンライン参加チケット:お申し込みはこちらから
主催 ミシマ社
タイムスケジュール
出演者プロフィール
藤原辰史(ふじはら・たつし)〈写真上・左〉
1976年生まれ。島根県出身。京都大学人文科学研究所教授。専門は現代史、特に食と農の歴史。著書に『縁食論』『トラクターの世界史』『カブラの冬』『ナチスのキッチン』(河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(サントリー学芸賞)、『農の原理の史的研究』『植物考』『歴史の屑拾い』、共著に『中学生から知りたいウクライナのこと』『中学生から知りたいパレスチナのこと』『青い星、此処で僕らは何をしようか』『学ぶとは 数学と歴史学の対話』など多数。
内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)〈写真上・中央〉
1980年生まれ。ブック・コーディネーター。株式会社NUMABOOKS代表取締役、株式会社バリューブックス取締役。新刊書店「本屋B&B」共同経営者、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、東京・下北沢のまちづくり会社、株式会社散歩社の代表取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)『本の逆襲』(朝日出版社)などがある。現在、東京・下北沢と長野・御代田の二拠点生活。
寄藤文平(よりふじ・ぶんぺい)〈写真上・右〉
1973年生まれ。2000年に有限会社文平銀座を設立。
広告やプロジェクトのアートディレクションとブックデザインを中心に、ロゴデザイン、挿画、執筆活動などを行う。著書に『ウンココロ』(実業之日本社)、『死にカタログ』(大和書房)、『元素生活』(化学同人)、『ラクガキマスター』(美術出版社)、『デザインの仕事』(講談社)ほか。
湯澤規子(ゆざわ・のりこ)〈写真下・左〉
1974年大阪府生まれ。法政大学人間環境学部教授。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。専門は歴史地理学。主な著書に『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)同書で、生協総研賞第12回研究賞、第19回人文地理学会賞(学術図書部門)を受賞。『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)、『焼き芋とドーナツ―日米シスターフッド交流秘史』(KADOKAWA)、同書で第12回河合隼雄学芸賞を受賞、などがある。
松村圭一郎(まつむら・けいいちろう)〈写真下・中央〉
1975年熊本県生まれ。岡山大学文学部准教授。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『うしろめたさの人類学』(第七二回毎日出版文化賞特別賞)、『くらしのアナキズム』『小さき者たちの』(以上、ミシマ社)、『所有と分配の人類学 エチオピア農村社会から私的所有を問う』(ちくま学芸文庫)、『はみだしの人類学』(NHK出版)、『これからの大学』(春秋社)、『旋回する人類学』(講談社)など、共編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)、『働くことの人類学』(黒鳥社)がある。
三島邦弘(みしま・くにひろ)〈写真下・右〉
1975年、京都府生まれ。出版社2社で単行本の編集を経験したのち、2006年10月に単身、株式会社ミシマ社を設立。「ちいさな総合出版社」を標榜し、ジャンルを問わず一冊入魂の本を刊行している。現在は、東京・自由が丘と京都市の2拠点で活動。2019年には新レーベル「ちいさいミシマ社」を始動。2021年10月より書店と出版社をつなぐ「一冊!取引所」の代表もつとめる。著書に『計画と無計画のあいだ』(河出文庫)、『パルプ・ノンフィクション』(河出書房新社)、『失われた感覚を求めて』(朝日新聞出版)、『ここだけのごあいさつ』(ちいさいミシマ社)、『出版という仕事』(ちくまプリマー新書)がある。
ご参加に関するご案内
参加チケットについて
・「会場参加チケット」「オンライン参加チケット」いずれも、すべての講座を通してご参加いただけるチケットです。単講座ごと、開催日ごとのチケットの販売はございません。
参加費に含まれないもの
・会場までの交通費、宿泊費、飲食代は各自でご負担いただきますようお願いいたします。
アーカイブについて
・会場参加/オンライン参加いずれの場合も、イベント終了後、一定期間アーカイブ動画をご覧いただけます。アーカイブ動画の配信は、イベント終了から数日お時間をいただくことがございますので、あらかじめご了承くださいませ。
企業・組織など、複数人(10名以上)のお申し込みについて
・料金やご視聴方法など、別途プランをご用意しておりますので、お問い合わせください。
キャンセルについて
・お申し込み後のお客様都合によるキャンセルや返金はいたしかねます。当日欠席された場合の払い戻しも対応いたしかねます。
その他
・自然災害、出演者の都合でイベント内容が変更・中止となる場合は、別途メールにて、ご連絡いたします。お申し込みの際に、ご連絡がつきますメールアドレスのご登録をお願いいたします。