イスラムが効く!

第3回

イスラムが効きました! ~ミシマ社メンバー編~

2019.02.21更新

 今週末23日(土)、『イスラムが効く!』が発刊になります。本書の編集過程で、何度も原稿を読んできたミシマ社メンバー一同、徐々にそれぞれがイスラムの効き目を感じている様子です。本日はそんな現場からの声をお届けいたします。

shoei_isuramukiku.jpg
『イスラムが効く!』内藤正典、中田考(ミシマ社)

***

虫歯の憂鬱に効く!:モリの場合

0731-1.pngこの数年、歯科検診のたびに虫歯が発見されて悲しくなっていました。あのとき食べたお菓子がいけなかったのか・・・。安い歯磨き粉を使っているのが悪いのか・・・。と憂鬱に思っていたのですが、イスラームでの病気についての話で「物事の見かけ上の連鎖を引き起こす真の原因は神である、という考え方」(p.106)に触れて、やや気が晴れました。何が悪かったわけでもなく、運命として虫歯になったので、粛々と治療して、テキパキ歯磨きしようという気持ちになれました。

「俺って心狭いなぁ」に効く!:イケハタの場合

0430-6.png少しだけ人にやさしくなった・・・かも。やはり誰かがミスをすると、ついその人を責めてしまいがちで、そのたびに「俺って心狭いなぁ」と自分に対しても嫌な気持ちになっていたのですが、すべては神の思し召し、そうなる運命だったのだと思うと、「じゃあ、責めても仕方ないか」とラクな気持ちに。今まで、自分で自分の首を締めていたんだなぁと感じます。(本書p.30のあたりのお話が特に印象的でした)

商売感覚に効く!:ワタナベの場合

0430-2.pngp.37で中田考先生が"「お客」という言葉自体、日本では非常に特殊な使い方をしますね。"と指摘していますが、「お客様は神様」なんてイスラムの人たちは考えません。神様だったらお金を取ってはいけない。お供え物をしなければいけない、という中田先生の指摘に、確かにそうだと膝を打ちました。そういう日本人固有の「無意識レベルの身体感覚」がこの本を読むとどんどん顕在化します。私は、商売感覚が鋭くなるのを感じましたね。

真面目すぎる性格に効く!:ノザキの場合

0430-10.pngミシマ社の本のうち、みなさんにオススメしたい本はいくらでもあるのですが、そのなかでこの本は、「自分への本だ」と本気で思いました。目の前のあらゆることに真面目になりすぎて、周りからは、頑張りすぎないように、無理をしないようにと声をかけられ、気のおけない友人からは、「あんた生きにくそうだよね」と言われる。自分でも、もうちょっと肩の力を抜いて、気楽に毎日を過ごせたら、とは思うものの、そうはいってもちゃんとしないと、と思ってしまう。心配事が山ほどあって、もうどうしたらいいものか・・・。もしも、一人でも「私も同じ」と共感してくださる方がいるとしたら、これは間違いなく、あなたの本です。
 冒頭から、ガチガチに固まった「日本人」のルールがすうっとほぐれていく言葉が詰まっています。これから新年度が近づいてくるにつれ、新たな環境で慣れない生活が始まる方もいると思いますが、だいじょうぶ、だいじょうぶ、なるようになる。この本を読むと、そんな気持ちがきっと芽吹きます。

失恋に効く!:京都府・ミシマンさんの場合

0222_1.jpg

本づくりに効く!:ホシノの場合

0430-3.png本書の帯は、最後の最後まで、帯コピーに改良を重ねました。その結果、デザインを担当してくださった文平銀座さんに、度重なる修正をお願いすることに・・・。申し訳ない気持ちで担当のヨシダさんに電話をしたところ、「いえいえ、この本に書いてあるとおり、イン・シャー・アッラー(神が望みたもうならば、本書p.26参照)ですから」と言われて、一気に心が軽くなったのでした。ミシマ社内でも「イン・シャー・アッラー」が飛び交うこの頃です。

ブルーな冬の朝に効く!:デッチ・スガの場合

 冬の朝って、嫌なことばかり思い出しませんか? 僕もなぜか自分の反抗期の頃を思い出したりして、毎朝ブルーです。しかし、こんな時にもイスラムが効きます。
 イスラムの考え方では、人が天国に入れるのか地獄に落ちるのかは、その人が蓄積した「善行ポイント」と「悪行ポイント」を、はかりにかけて決めます。でも、この「はかり」がとんでもないどんぶり勘定で、善行ポイントは700倍(!)にしてくれたりするそうです。この話を聞くと、「前は迷惑をかけてしまったけど、今度どこかで善行をしたら帳消しだ」と、なんだかいいことをしたくなってきませんか?

***

 「イスラム」という言葉に距離を感じる、という方は多いかもしれません。でも、もっと肩の力を抜いて、その発想を知ると、実際に自分たちに「効く」ことを実感できると思います。本書がそのきっかけになったら、とても嬉しく思います。

おすすめの記事

編集部が厳選した、今オススメの記事をご紹介!!

  • 胎児はめちゃくちゃおもしろい! ~増﨑英明先生と最相葉月さん、発刊後初対談(1)

    胎児はめちゃくちゃおもしろい! ~増﨑英明先生と最相葉月さん、発刊後初対談(1)

    ミシマガ編集部

    発売から1カ月半ほど経った『胎児のはなし』、「本当におもしろかった! 知らなかったことがたくさん!」という読者のみなさまの声をたくさんいただいています。そして新聞などメディアでの紹介が続き、おかげさまで3刷大増刷中です!

  • イスラムが効く!

    『イスラムが効く!』刊行直前 内藤正典先生インタビュー(1)

    ミシマガ編集部

    今週末2019年2月23日(土)に『イスラムが効く!』が発売となります。イスラム地域研究者の内藤正典先生と、イスラム法学者でありムスリムである中田考先生による対談本。『となりのイスラム』(内藤正典著)から2年半ぶりに、ミシマ社からは2冊目のイスラムに関する本が登場です。本を書き終えた内藤先生に、とくにこれは日本人に効く!という場面を詳しく教えていただきました。2日にわたってお届けします。

  • 町屋良平さんインタビュー 言語的凝縮を解き放つ(1)

    町屋良平さんインタビュー 言語的凝縮を解き放つ(1)

    ミシマガ編集部

    祝・第160回芥川賞受賞!! 昨年末に「本屋さんと私」に登場してくださった町屋良平さんが、このたび「1R(いちらうんど)1分34秒」にて芥川賞を受賞されました。こちらのインタビューでは、小説を書くという営みについても、丁寧にお話しいただいています。町屋さんの小説をこれから読む方も、すでに読んだ方も、ぜひどうぞ!

  • 『銀河鉄道の星』発刊記念対談 後藤正文×名久井直子(1)

    『銀河鉄道の星』発刊記念対談 後藤正文×名久井直子(1)

    ミシマガ編集部

    11月22日、『銀河鉄道の星』(宮沢賢治・原作、後藤正文・編、牡丹靖佳・絵)が発売となりました。発売を記念して、この本の著者であり、12月5日にはNEW ALBUM「ホームタウン」を発表したASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターを担当する後藤正文さんと、装丁を手がけてくださった名久井直子さんの対談を2日間にわたり、お送りします。昨日掲載した「あとがき」からさらに踏み込んで、後藤さんがなぜ、宮沢賢治を新訳しようと思ったのか、そして子どものころから宮沢賢治の作品に触れてきた名久井さんは、今回何を感じられたのか? たっぷりとお届けします。

ページトップへ