tupera tupera と京都

第2回

tupera tuperaに訊く、ペナント制作の裏側

2019.12.12更新

 こんにちは。ミシマガ編集部です。

 この秋、東京と京都の2拠点で活動するわれわれミシマ社と、京都在住の絵本作家tupera tuperaさんとでコラボして、京都のペナントをつくりました。

191212-1.jpg

 ペナントって何? どうしてミシマ社とtupera tuperaが? そんな疑問を持たれた方、コラボのはじまりについては、本連載の第1回をご覧ください。第2回では、tupera tuperaのお二人に訊いた、ペナント制作の裏側をお届けします。

◼︎第1回 tupera tuperaとミシマ社、ペナント型ポスターをつくりました。

ペナント制作の裏ばなし

ーーコラボの商品をあれこれ相談するなかで、「ペナントだ!」となった瞬間が痛快でした。ペナントをつくることに決まったあと、どのような流れで制作が進みましたか?

 昔のいろいろなペナントを調べて研究し、ペナントに何を描きたいか? を二人で話し合いました。いろいろな顔(人)が集まるのが京都だということになり、その顔を、京都のモチーフで作ってみたら面白いと思い制作しました。

ーー表に描かれたモチーフはどのように決めたのでしょうか?

 いわゆる京都らしいモチーフ以外にも、生活の中で感じる京都らしさもいれたいなあと思いました。候補になるモチーフをいくつか選んだ後、ペナントの三角形の中にパズルのようにはめていく作業がなかなか難しかったです。

ーーこだわりのモチーフやそれにまつわる裏ばなしがあれば教えてください!

 金閣寺の顔は、金閣寺を建てた足利義満の顔をイメージして作りました。見る人は何だろう? と思うかもしれませんが、大好きな出町ふたばの豆餅も入れてます。美味しいコーヒー屋さんとパン屋さんが多いのは、住んでみて実感した京都らしさですね。
 ミシマ社さんのミシママークもアレンジして使わせてもらいました。

191212-2.jpg金閣寺と出町ふたばの豆餅  

――今回、裏面の壁新聞は「緑」で刷っています。実は制作中には「青」の案もありました。京都メンバー全員とtupera tuperaの亀山さん、サンエムカラーの逢阪さんによる多数決で決めたのですが・・・
 亀山さんに伺います。今回、裏面の刷り色を決める際、代表の三島だけが「青」に手を挙げた時、どう思いましたか?

 さすが三島さん! と思いました。社長一人があえて青を選んだことで、みんなの気持ちが一致団結しましたね。笑

――あの団結感、忘れられません(笑)。裏面には、ミシマ社の仕掛け屋長谷川によるミシマンガも掲載しています。ミシマンガtupera tupera 編、いかがでしたか?

 いつも見ていたミシマンガに、あの丸の顔で! 登場できて感無量です。やっぱり今でも使う場所によって、ICOCAとSuica、迷っています。

191212-3.jpgミシマンガtupera tupera編  

――亀山さん、中川さん、ありがとうございました。さいごに、今回のコラボの感想をお願いします!

 京都といえば観光、観光といえばペナント。ぜひ京都展のお土産にして、部屋に飾ってほしいと思います!


また、今回のペナントはtupera tuperaさんとミシマ社だけではなく、デザイナーさんも印刷所も京都に拠点を構える「京都チーム」で制作しました。サンエムカラーの逢阪さんとデザイナーのいわながさとこさんにも、感想を伺いました。

――サンエムカラーの逢阪さんにお伺いします。今回「ペナントをつくりたいんです」と聞いてどう思いましたか?

逢阪 最初にお聞きしたときは、大変驚きました。お土産のイメージが強く、懐かしいアイテムをどのような商品にするのか楽しみでもありました。

――今回のペナントで、こだわりポイントをあげるとしたらどの部分でしょうか?

逢阪 tupera tuperaさんの原画の色目と素材感をどのように印刷で再現するかにこだわりました。

――今回、完成したペナントの色がとてもきれいで感激しました。今回のペナントにかぎらず、サンエムカラーさんでは鮮やかな色を出すためにどんな職人さんがいて、どういったことを工夫されているのでしょうか?

逢阪 印刷をする前に「製版作業」という前工程があるのですが、撮影・スキャニング・画像補正の職人は、どのような用紙に、どのような網点で印刷されるか等の情報や経験をふまえ、最適な色目になるように、画像の取り込み・補正をおこなっています。
 また、鮮やかな色を出す場合は、通常のAM印刷ではなく、FM高精細で印刷しています。FM印刷ですと、インキの重なりが少なく、濁らずにインキ本来のあざやかさのまま色を確認することができ、絵画の点描画のような効果があらわれます。

――最後に、感想をお願いします!

逢阪 このたびはありがとうございました。これからもみなさまと一緒におもしろいものを作成できることを願っております。
 また、サンエムカラーでは、図録や出版物の作成以外にも美術作品等の複製に取り組んでおります。お問い合わせ等がございましたら、お気軽にお申し付けください。

サンエムカラーWebサイト


デザイナーのいわながさとこさんにも伺いました!

――今回、「ペナントをつくりたいんです」と聞いてどう思いましたか?

いわなが ご当地アイテム→ペナント、という発想が、さすがだな〜と思いました。ペナント型のポスターをデザインするのは初めてだったので、どんなふうにレイアウトしようかワクワクしました。

――今回のペナントで、こだわりポイントをあげるとしたらどの部分でしょうか?

いわなが ペナントの先に向かって、インタビューの文字を少しずつ小さくして入れたいとのリクエストで、細かく文字サイズを調整しながら詰め込んでいったのですが、最後の一文字がとんがりの部分にピッタリとおさまったときは大変気持ちよかったです!

――痛快な裏面の三角部分、必見です。最後に、感想をお願いします!

いわなが 今回のペナント含め、tupera tuperaさんは絵本などほとんどの原画が原寸で作成されていて、それで印刷表現もリアルなんだな〜と感動しました。ペナントは京都限定じゃなくぜひ他の地方でも作ってほしい、そして壁にたくさん飾りたい〜というくらいかわいかったです! 楽しく関わらせていただいてありがとうございました!

とっても楽しい制作でした。ありがとうございました! ペナントは、京都のお店でお買い求めいただけます。京都のお土産に、贈り物におすすめです。

ペナント取り扱い店舗

ペナントは、価格500円(+税)にて販売しています。取り扱い店舗は下記の通りです。(随時更新します)

・美術館「えき」KYOTO
住所 〒600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
開館時間 午前10時~午後8時
※上記展覧会開催期間(2019 年12月25日まで)の取り扱いです。

・HummingBird Bookshelf 四条烏丸店
住所 〒600-8009 京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町101 LAQUE四条烏丸2階
営業時間 午前10時30分〜午後8時30分

・京都天狼院
住所 〒605-0805京都府京都市東山区博多町112-5
営業時間 午前10時〜午後10時

・寺町コロンボ
住所 〒604-0916 京都府京都市中京区要法寺前町709-2
営業時間 午前11時〜午後6時30分

・丸善 京都本店
住所 〒604-8032 京都府京都市中京区山崎町251 B1F B2F
営業時間 午前11時〜午後9時

・ミシマ社の本屋さん
住所 〒602-0861京都市上京区新烏丸頭町164-3
次回の営業日 2019年12月22日(日)※月に1度、不定期で営業しています。
営業時間 12時〜午後5時

ミシマ社は、このペナントで京都を盛り上げるぜ!と 密かに燃えています。ペナントのお取り扱いにご関心をもっていただけるお店の方、ぜひミシマ社京都オフィス(075-746-3438)までご連絡いただけたら嬉しいです。

関連記事

これまでtupera tuperaのお2人には、「みんなのミシマガジン」にもご登場いただいています。ぜひこちらもご覧ください。

ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

おすすめの記事

編集部が厳選した、今オススメの記事をご紹介!!

  • 尾崎世界観×寄藤文平 いま、表現者であるということ(1)

    尾崎世界観×寄藤文平 いま、表現者であるということ(1)

    ミシマガ編集部

    クリープハイプのフロントマンであり、4年半ぶりの小説「母影」が第164回芥川賞の候補となるなど、今、大注目の尾崎世界観さん。バンド結成10周年となった2019年には、クリープハイプのメンバー4人全員がバンドについて語った『バンド』をミシマ社から発刊しています。そんな尾崎さんと、『バンド』を含め、ミシマ社の数多くの書籍のデザインを手掛けてくださっている寄藤文平さんの対談をお届けします!

  • 『つくるをひらく』(光嶋裕介 著)を刊行しました!

    『つくるをひらく』(光嶋裕介 著)を刊行しました!

    ミシマガ編集部

    1月29日、新刊『つくるをひらく』(光嶋裕介 著)が発刊となりました! 本日のミシマガでは、中身を少しだけお見せしたり、三島の視点から光嶋裕介さんの人物像に迫ったり、刊行記念イベントについてお伝えしたり・・・『つくるをひらく』をより一層楽しむことのできる記事をお届けします。

  • 映画『すばらしき世界』公開記念・西川美和監督インタビュー(1)

    映画『すばらしき世界』公開記念・西川美和監督インタビュー(1)

    ミシマガ編集部

    2月11日(木)、映画『すばらしき世界』が全国で公開となりました。佐木隆三の長編小説『身分帳』を原案とした本作、4年ほど前に企画が立ち上がった当初、ひょんなご縁からミシマ社も取材などに協力させていただきました。公開にあたり、西川監督にうかがった『すばらしき世界』制作秘話を、2日間にわたり掲載します。とにかくぜひぜひぜひ、劇場に足を運んで観ていただきたいです。

ページトップへ