銀河鉄道の星

第2回

後藤正文さんからの贈り物、お届けします。

2018.12.12更新

 こんにちは。ミシマガ編集部です。昨日はミシマンが、『銀河鉄道の星』の本屋さんでの販売の様子をレポートしました。今日はこれにまつわるもうひとつの事件(?)と、すてきなクリスマス企画のお知らせです。

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『銀河鉄道の星』宮沢賢治(原作)後藤正文(編)牡丹靖佳(絵)(ミシマ社)

 以前このコーナーでご紹介しました、本書のあとがきにもありますように、この本が生まれるきっかけは、著者の後藤正文さんが、プレゼント用の児童書を探していたことでした(後藤さんがどんな思いで、どのようにこの本を書いたのかは、ぜひこちらの記事をお読みください)。

 これまで絵本を読んでいた子どもが、文字がいっぱいの本に挑戦する。宮沢賢治は授業で習ったけれど、最後まで読んだことはなかったから、この機会に挑戦してみる。そもそも読書は苦手だけれど、後藤さんが書いたなら、と読んでみる。・・・この本がいろんな「はじめての読書」のきっかけになるといいなあと、編集部一同、願っております。

 そして私たちミシマ社メンバーがなんといってもお伝えしたいのが、装丁のすばらしさ!!本屋さんで見かけてくださった方はご存知のように、まずカバーに描かれた牡丹靖佳さんの色彩豊かでみずみずしい装画が目を引きます。本をぱらぱらめくると、中には物語の世界を彩る、繊細で美しい挿画がたくさん入っています。

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 ブックデザインは、前回後藤さんとの対談記事にもご登場くださった、名久井直子さん。カバーから表紙、本の中、とすみずみまで見逃せない、とてもすてきなブックデザインです(私はとくに、カバーをはずしたところの、夜空に浮かぶ星座のような表紙が大好きです)。

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 今回、本書を発刊するにあたり、忙しいアルバム作りの合間を縫って、後藤さんに300冊限定で、サイン本を作っていただきました。著者の方のサイン本は、なるべく全国のいろんな方に届くように、ふだんはたくさんの本屋さんへ、ちょっとずつお届けしているのですが、今回は、ウェブ上の「ミシマ社の本屋さんショップ」限定でご注文をお受けすることにしました。より読者の方に近いところで、まさに「贈り物」のようにこの本をお届けできたら、との思いからこのような形をとらせていただきました。

 そして迎えた『銀河鉄道の星』発刊日。ミシマ社のホームページやツイッターでは、この日の正午よりサイン本を受けつけ始めることを、事前にお知らせしていました。実はミシマ社がこういうことをするのははじめて。著者はめちゃくちゃたくさんのファンがいらっしゃる後藤さん。そしてネット系、デジタル系にはスーパーうとい会社、ミシマ社。一気にアクセスされたら、サーバーダウンするかも(ドキドキ)などとメンバー一同そわそわしていたら・・・

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 わー!本当に接続できなくなった!!

 と、ミシマ社史上初(?)のこんな出来事も一時ありつつ、サイン本は一瞬にして予約受付終了になりました。

 このサイン本をいま、オフィスで一冊ずつ、梱包しています。せっかくなので、今回はお送りする封筒を、少しだけクリスマス仕様にしています。ミシマンサンタが、大切な本を、お届けします。

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 そしてさらに。今回後藤さんにお願いして、ご注文くださった読者の方へ、直筆メッセージをいただきました! こちらはミニカードにして、本と一緒にお送りします。どんなメッセージが書いてあるかは、届いてからのお楽しみです。

 残念ながらサイン本はもうありませんが、ミシマ社の本屋さんショップではひきつづき、『銀河鉄道の星』を販売しています。ご注文くださった方には、後藤さんのメッセージカードも一緒におつけします。また、この時期の限定企画として、クリスマスラッピングもお受けしております。贈り物にぴったりなこの本、今年のクリスマスプレゼントにいかがですか?(ご注文の際、「クリスマスラッピング希望」とご明記ください)

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 それではみなさま、あたたかくして、すてきな年末をお過ごしくださいね。

 本の感想も、お待ちしております!

ミシマ社の本屋さんショップ




ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

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