ワールドワイド編 ~世界一美しい本屋さんへ行ってみた~

第4回

ワールドワイド編 ~世界一美しい本屋さんへ行ってみた~

2018.10.21更新

9月某日、リスボンのとある駅ーー

icon_mishiman.jpgオラ~。(←ポルトガル語で「こんにちは」)

icon_hasegawa.jpgわっ・・・。え? ミシマン?? なんでここにいんの?

icon_mishiman.jpg僕いま、世界一周中だから。いや~、こんなところで会うとは!

icon_hasegawa.jpgは? こんなところで何してるの? 私もいま、旅行中。ポルトっていう町に「世界一美しい本屋さん」があるって聞いて、行ってみよかなーと思って。

icon_mishiman.jpgえっ! 奇遇ー!! 僕もいま行こうと思ってた。やっぱほら、出版社の人間だしね。

icon_hasegawa.jpgミシマンって、ヒトだったんだね。

icon_mishiman.jpgそれはどーでもいいけど。じゃあ、一緒に行こう! ポルトまで、「日帰り旅行は電車に乗って 海外編~!」

特急に揺られて3時間後ーー

1021-7.jpg

icon_mishiman.jpgはい、ポルト到着~!

icon_hasegawa.jpgわー!この駅すてきー!!

icon_mishiman.jpgサン・ベント駅は、世界で最も美しいと称される駅だよ。

icon_hasegawa.jpg駅も? ポルト、「世界一」系、多くない?

icon_mishiman.jpgそもそもこの町の旧市街自体が、世界遺産に登録されてるからね。ポルトガル、っていう国名の由来も、ここらへんの地域が「ポルトゥス・カーレ」って呼ばれていたことから来てるし。

icon_hasegawa.jpgへ~。ねえ、壁、すごいね!あれが「アズレージョ」(=建物の装飾に使われている陶器のタイル。ポルトガルの伝統工芸)でしょ?

icon_mishiman.jpgそうそう。ポルトガルの歴史が描いてあるよ。

icon_hasegawa.jpg通勤で毎日この駅使う人とか、いいなー。

町をてくてく10分後ーー

1021-5.jpg

icon_mishiman.jpgみなさま、こちらが「世界で最も美しい書店ベスト10」※に選ばれたことのある、「レロ書店」でございま~す!(※イギリスの新聞「ガーディアン」による)

icon_hasegawa.jpgお城みたい! かわいー!!

icon_mh.jpgにしてもすごい行列だね・・・。


列に並んでいると・・・

icon_hasegawa.jpgねえねえ、みんな、チケットみたいの見せてない?

icon_mishiman.jpgえ?本屋さん入るのにチケットいるってこと・・・?

(別の旅行者とお店の人の会話を盗み聞きして、ポルトガル語で何行ってるかよくわからないが、どうやらチケットがいることが判明)

チケット売り場のお姉さん:オラ~! 一人5ユーロよ!

icon_mh.jpg心の声(本屋さんに入るのに5ユーロ・・・。)

お姉さん:どこから来たの?

icon_hasegawa.jpgあ、日本です。

お姉さん:アリガトゴザイマース!

icon_mishiman.jpgいい人だ~。

そしてお店の中へーー

1021-6.jpg

icon_mh.jpgわーーーーーーー!

icon_hasegawa.jpgすごいすごい!!すてきー!

icon_mishiman.jpgうわ~、お店じゃないみたいだね。

icon_hasegawa.jpgあの天井の装飾すごいね!ステンドグラスめちゃきれい!!・・・あの~、写真って、撮ってもいいですか?

お店のお兄さん:どうぞ。

icon_hasegawa.jpg私、日本の出版社で働いていて、うちのウェブマガジンでぜひこの本屋さんを紹介したいんですけど、写真と一緒に記事を載せてもいいですか?

お兄さん:悪口書かなければいいよ!ハハハ!

icon_mishiman.jpgいい人だ~。

1021-3.jpg

icon_mishiman.jpgまるでおとぎ話の世界だね。

icon_hasegawa.jpgあのガラス張りのところ、中にすごい高い本とか入ってそう。

icon_mishiman.jpgさっき、隣で英語のガイドの人が言ってたんだけど、あの中には古い文献とかが収められているんだって。だから、限られた人とか、予約しないと入れないらしいよ。

icon_hasegawa.jpgなんかそういうの、かっこいいね~。

icon_mishiman.jpgあと、これもガイドさん情報なんだけど、これ、創業当時に使ってたレジスターだって!

icon_hasegawa.jpgこれ、いいよねえ。古いもの好きにはたまらない。

1021-4.jpg

icon_mishiman.jpg入口でもらったパンフレットによると、この本屋さんはレロ兄弟という二人が、1881年に創業し、この建物は1906年からあるらしい。

icon_hasegawa.jpg歴史的建造物だね。

icon_mishiman.jpg入って目の前に現われる美しいらせん階段は、「天国への階段」と呼ばれているんだって。

icon_hasegawa.jpg写真待ち、すごいね・・・(ミシマガ読者のみなさまにもお見せしたかったのですが、あまりにも行列で、写真は断念。気になる方は、画像検索してみてください)。

1021-2.jpg

icon_mishiman.jpgあっ!日本語の本、発見!

icon_hasegawa.jpg村上春樹さんのポルトガル語バージョンもあるね。

icon_mishiman.jpgジャンルは分かれているみたいだけど、アルファベット順に置いているわけではないみたい。書店員さんはどんなふうに本を並べているんだろうね~。

icon_hasegawa.jpgあそこは棚の上から下までびっしり、同じ名前の人の本だね。

icon_mishiman.jpgあれはフェルナンド・ペソアだね。ポルトガルの詩人だよ。国民的作家。

icon_hasegawa.jpgそうなんだ。私、知らなかった。なんか、全力で推してる感じがいいね。
愛されてるんだなあ。

icon_mishiman.jpg上のほうにある本も、きっと、大切な本なんだろうね。背表紙しか見えないけど。布や革でできてて、金色の文字で。

icon_hasegawa.jpgすてきだよね~。


 ・・・この後二人は本選びに夢中。それぞれお気に入りの一冊を選びました。ちなみに、本を購入すると、チケット代の5ユーロがそこから引かれます。帰国してからいろいろネットで見ていたら、どうやらあまりにも観光客が増えすぎて、しかも本を買わずに写真だけ撮って帰る人が多く、地元のお客さんにも影響があり、2015年から入場料を払うことになったそうです。ちょっと残念な感じもしますが・・・レロ書店は今も昔も、ポルトの町の個人書店。とってもすてきな本屋さんなので、機会があればぜひ、行ってみてください!

icon_mishiman.jpgちなみに・・・本を買ったときも、レジの書店員さんは、外国のお客さんにそれぞれどこから来たのか聞いて、その国の言葉で「ありがとう」と言っていました。
いい人だ~。

1021-1.jpg

レロ書店(Livraria Lello

住所:Rua das Carmelitas, 144
4050-161 Porto
Portugal

HP:https://www.livrarialello.pt/en-us/
営業時間:9:30~19:30 定休日なし

ミシマガ編集部

ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

 

おすすめの記事

編集部が厳選した、今オススメの記事をご紹介!!

  • ミシマ社の話ミシマ社の話

    「ちいさいミシマ社」と買い切り55%がめざすもの

    三島 邦弘

    「これからの出版社とこれからの書店」を書いた3カ月前は、新レーベル名を「ミシマ社の本屋さん」と考えてました。が、一転、最終的に「ちいさいミシマ社」としました。その心は? と問われれば、「ちいさい」願望がむくむくと高まっていた。おそらく、そうなのだろうと自分では思っています。

  • 安田登×いとうせいこう×釈徹宗×ドミニク・チェン 論語はやっぱりすごかった(1)

    安田登×いとうせいこう×釈徹宗×ドミニク・チェン 論語はやっぱりすごかった(1)

    ミシマガ編集部

    5/25(土)(『すごい論語』の発刊日)に、著者の安田さんと、『すごい論語』に登場してくださった対談相手のいとうせいこうさん、釈徹宗さん、ドミニク・チェンさんの4人全員が一堂に会する、「すごい×すごい×すごい×論語」が、青山ブックセンター本店で開催されました。その模様を2日にわたり掲載します。本日は前半です。どうぞお楽しみください!

  • 第4弾『しあわせしりとり』PVをつくりました!

    第4弾『しあわせしりとり』PVをつくりました!

    ミシマガ編集部

    本日は『しあわせしりとり』第4弾! 先週土曜日の発刊以降、ご好評いただいていおります『しあわせしりとり』。今回ついに、PVをつくってしまいました・・・なんと、著者の益田ミリさん、装丁家の大島依提亜さん、そして書店員の方々にご出演いただきました! 

  • 胎児はめちゃくちゃおもしろい! ~増﨑英明先生と最相葉月さん、発刊後初対談(1)

    胎児はめちゃくちゃおもしろい! ~増﨑英明先生と最相葉月さん、発刊後初対談(1)

    ミシマガ編集部

    発売から1カ月半ほど経った『胎児のはなし』、「本当におもしろかった! 知らなかったことがたくさん!」という読者のみなさまの声をたくさんいただいています。そして新聞などメディアでの紹介が続き、おかげさまで3刷大増刷中です!

ページトップへ