MSカレッジ通信

第5回

コラム#4 考えることを諦めない、その体力づくりに

2025.08.19更新

 MSカレッジは、3日かけておこないます。参加は、現地、オンラインともに、全日通しのチケットのみです(いずれも、アーカイブはお送りいたします)。
 「1日なら参加できるのですが」「○○さんの講座だけ受けることはできますか?、」こうしたお声を少なからず頂戴しています。社内でも何度も話し合った結果、最終的に、一日券や単発講座チケットなどの販売を見合わせました。
 理由をあえて挙げれば、第0回を掲げて開催することと、ミシマ社が「ちいさな総合出版社」として活動してきたことが大きいです。第0回であることについては、前回、こう記しました。

 0回ゆえ、私たちも手探りのまま当日を迎えることになると思います。そして同時に、こうも思います。
「すべての「おもしろい」の始まりは、なんの保証もない、何が起こるかわからない、そうした瞬間から起こるのだ!」(「コラム#3 MSカレッジ3日目は、テーマと文体の見つけ方」より)

 出版にかぎらず、あらゆる分野、あらゆる箇所で、「枠組みの一新」が求められています。夏の暑さ対策から(甲子園での高校野球のあり方も含め)、米不足や石油の高騰、物価高などへの対応など、各企業、あらゆる生活者において。
 その意味で、今回のMSカレッジは、まさに第0回、「既存の枠組みを超えるため」にあります。従来の枠組みを飛び越えることをめざす以上、部分だけを体験いただいても、枠組み超えを感じていただくことはできません。そのため、最初から最後まで、通しで参加いただいて初めて、第0回を味わっていただける。そう考えております。
 既存の枠組みを越えていきたい。そうして、何かを残したい。
 このような思いを同じくする方々にもご参加いただければと強く望みます(そのため、企業参加をミシマ社では初めて設けました)。

 それは、専門出版社ではなく、「ちいさな総合出版社」として活動してきたこととも切り離せません。ジャンルを問わず「つくる」、書店へ直取引で「届ける」、そうした「つくる」から「届ける」すべてをひっくるめての出版活動がミシマ社のあり方です。
 今回は、0回ゆえ、そうしたミシマ社のあり方そのものを反映したものでないといけないと考えました。
 
 もっとも、試みとしては既存の枠組み超えをめざしますが、参加者の皆さんには、時間とお金をかけていただくだけの価値は十分あるはず。そこは強く申したいです。
 MSカレッジ参加の理由に、こう書いてくださる方がいました。

考えることを絶対にやめたくない(あきらめたくない)です。 その体力を作るのに、3日間臨んでみたいと自分の気持ちが開いたからです。

 考えることをやめない。あきらめない。
 このメッセージを拝読し、私自身、その体力づくりに絶対にお応えしたいと思いました。私自身も、その体力をしっかり身につけたいと熱望しています。

 会場、オンライン、どちらもまだ参加可能です。ご参加お待ちしております。

(文・三島邦弘)

MSカレッジ 第0回 開催概要

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日時 2025年8月22日(金)、23日(土)、24日(日)

場所 恵文社一乗寺店コテージ

住所 〒606-8184 京都府京都市左京区一乗寺払殿町10

出演者 藤原辰史、内沼晋太郎、寄藤文平、湯澤規子、松村圭一郎、三島邦弘

参加費 
会場参加 34,000円+税(アーカイブ付き、懇親会費別途)
オンライン参加 30,000円+税(アーカイブ付き)

会場定員 30名

お申し込み 
会場参加チケット発売:2025年7月14日(月)18:00〜
オンライン参加チケット発売:2025年7月18日(金)18:00〜

※〈ご参加に関するご案内〉お読みいただき、ミシマ社の本屋さんショップ(https://mishimasha-books.shop)よりお申し込みください。

主催 ミシマ社

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「MSカレッジ」運営チーム

「MSカレッジ」運営チーム
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2025年8月より、ミシマ社がつくるあたらしい学びの場「MSカレッジ」がスタート。開催情報の告知や、出版と学問にかんするコラムなど、運営チームが更新しています。

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