一冊!取引所「現場からは以上です。」

第7回

YouTubeライブを振り返る その2

2020.11.29更新

「一冊!取引所」とは?

書店と出版社をつなぐ、クラウド型受発注プラットフォーム。
株式会社カランタが運営し、ミシマ社は共同開発として関わっているサービスです。

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「一冊!Live」、その後も続いています。

 「一冊!取引所」では、毎週月曜日の17時から約30分間、ゲストをお招きしてYouTubeライブ配信をしています。その名も「一冊!Live」。毎回、心優しきゲストの方々、心あたたかい視聴者の皆様に支えられ、直近で、配信25回を突破しました。
 ということで、前回記事では、「YouTubeライブを振り返る」と題しまして、この間の「一冊!Live」の歩みをご紹介したのですが、紙幅が尽きてしまい、第10回までの紹介で終わってしまいました。今回はその続き、7月27日放送の第11回から、9月28日放送の18回まで、配信を振り返ります。

サッカー好きなら気になるあの出版社さん

 配信11回目は、カンゼン営業部の伊藤真さんをゲストにお招きしました。カンゼンさんは、「フットボール批評」という雑誌や、「サッカー本大賞」の創設、ニュースサイト「フットボールチャンネル」などで、サッカーファンにはよく知られており、専門出版社のように見えますが、さにあらず。ジャンルレスで「日々の生活を彩る」本づくりをモットーとした総勢20名の会社さんで、本関連とウェブ関連でちょうど半々の陣容なのだそうです。そのなかで伊藤さんは、「書店営業」や「ニュースサイトと書籍記事の連携」などに日々努めていらっしゃいます。この配信を御視聴いただくと、カンゼンさんの出版活動がよくわかります。また、カンゼンさんに入る前は書店員さんだった伊藤さんに、出版営業のこともいろいろお伺いしました。本好き・書店好き・サッカー好きの伊藤さんとのトーク、カランタチームも皆サッカー好きということもあり、とても楽しく勉強になる時間となりました。

◆「一冊!Live vol.11 ゲスト:伊藤真さん(カンゼン)」 2020/07/27

読んだら、世界が違って見える

 配信第12回目は、木楽舎の中野亮太さんをゲストにお招きしました。冒頭より中野さん着用のTシャツから会話は盛り上がりました(この「読書Tシャツ」は木楽舎さんのサイトで購入可能です)。「読んだら、世界が違って見える」をモットーとする木楽舎さんの刊行物をご紹介いただくのみならず、社内で「書籍企画」と「進行管理」と「営業」と「販売」をマルチに担当する中野さんの熱あるトークは、中野さんが出版界に入る以前、べつの業界でお仕事をされていたときのエピソードや、一冊!取引所へのご期待などにも広がりました。ああ、中野さんと一緒にこの場でなにかコラボしたい! と、カランタ一同、胸を熱くしたのでした。そこから季節は移ろい、まだTシャツ1枚でも熱かった8月から間もなく師走へ・・・。コラボするタイミングは、今! なのかも!(アーカイブを見返していたら、アイデアをひらめいた!)。

◆「一冊!Live vol.12 ゲスト:中野亮太さん(木楽舎)」 2020/08/03

カランタチームから近況報告

 第13回の配信日は8月17日。その前週の月曜日は祝日(山の日)で配信はお休み。そして今回はお盆明けの月曜日というタイミング。きっと、出版社さんも書店さんも業務でお忙しかろう、ということでゲストはお招きせず、レギュラーメンバーの代表・蓑原、技術担当・今氏、運営担当の私ワタナベの3名だけで、「一冊!取引所」の近況報告会を開催しました。画面共有しながら、ユーザー数や、トップページの改修状況、サイト構築のことなど、近況をお伝えしました。この配信の時点では、参加ユーザーが、出版社37社、書店358店となっていましたが、それが現在は、出版社52社、書店474店に。また、その後追加された機能もありますので、またいずれ近況報告会は行おうと思います。ユーザーの声を取り入れながら改善・新機能を追加し続け、日々進化している「一冊!取引所」です。

◆「一冊!Live vol.13 6月本稼働以降の近況報告会」 2020/08/17

まだ伝えられていない女性の声を届ける 

 第14回は、ゲストにエトセトラブックスの代表・松尾亜紀子さんをお招きしました。「まだ伝えられていない女性の声を届ける出版社」として、2018年12月に松尾さんが単身設立したエトセトラブックス。その出版活動について、8月刊の2点、ともに復刊となる『フェミニズムはみんなのもの』と『水晶内制度』のことを伺いました。さらに12月に予定しているという、新事務所併設で運営するという小さな書店立ち上げについての話題も。司会ワタナベ的には、いままでちゃんとお話しする機会がなかった松尾さんをお招きしてトークできたことがとても嬉しかったです。いまアーカイブを見返していても、なぜか私がやたら熱弁している時間があって気恥ずかしいのですが、しかし、雑誌「エトセトラ」を読むと、自分が認識できている小さな世界が、ババっと拡張する感じがするんです。そういう体験ができますので、「エトセトラ」はぜひ多くの方に読んでいただきたい。改めてそう感じた次第です。つい先日、次号「エトセトラ VOL.4」も出ました。実店舗のほうも年始に本オープン予定で進行中とのこと! エトセトラブックスさんから引き続き、目が離せません。

◆「一冊!Live vol.14 ゲスト:松尾亜紀子さん(エトセトラブックス)」 2020/08/24

7年8ヶ月

 第15回のゲストは、タバブックスの代表・宮川真紀さんがゲストにお越しくださいました。技術担当の今氏さんが「タバブックスさんに話を聞いてみたい」と熱望して実現しました。「おもしろいことを、おもしろいままに本にして、きもちよくお届けする。」をモットーに、2012年にひとりで立ち上げたタバブックスさんは、冒頭のトークで語られておりましたが、ちょうど「第2次アベ政権」発足と同じくらいの時間(!)を、この間、出版活動に注いでこられたわけです。すべてのゆかいな仕事人のためのリトルマガジン『仕事文脈』を年2回の刊行ペースで続けているほか、書籍『かなわない』(植本一子著)や、『コロナ禍日記』、「シリーズ3/4」の最新刊である『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』(ヤマザキOKコンピュータ著)が話題となっているという、なんと実りのある7年8ヶ月。あの政権は終わりましたがタバブックスは終わるどころか、ますます元気。大注目の出版社さんなのです。10月刊の『へんしん不要』も気になりますし、今月出た「仕事文脈」最新号であるvol.17の第2特集が、まさに「7年8ヶ月」というテーマで編まれており、読みたくて仕方がない私です。これから先、7年8ヶ月後に「一冊!取引所」はどうなっていたいか? ということに、ふと想いを馳せた次第です。

◆「一冊!Live vol.15 ゲスト:宮川真紀さん(タバブックス)」 2020/08/31

リードリストで自社の本をカテゴライズ

 配信第16回は、現代企画室の江口奈緒さんをゲストにお迎えしました。ちょうど今春に渋谷から代官山に引っ越しをした現代企画室さん。それ以前からの社の歩みを振り返りつつ、編集もやれば営業も経理も展示企画のようなこともなんでもやる江口さんに現代企画室さんのあれこれを伺いました。刊行ジャンルが、海外文学、人文書、現代アート、児童書など多岐にわたるため(そうそう、マラドーナの語録も出されています!)、江口さんは「一冊!取引所」の「公開リードリスト」の機能をとてもうまく使いこなしてくださっています。また刊行点数が多いため書誌登録に苦労していた江口さんの声から「書誌API一括取り込み機能」の開発につながったエピソードなども。この配信でZoomをつないだのが江口さんと直接お目にかかるはじめての機会でしたが、「一冊!取引所」にご参加いただくきっかけなどもお伺いでき、ご出演いただき心より感謝しております。私は、この配信がきっかけとなり、「末盛千枝子ブックス」に俄然興味が湧きまして、少しずつ絵本を買い集めています。現代企画室さんの出版物は、写真で見る以上に実物が素敵! めっちゃいいです。書店さん、ぜひ仕入れていただきたいです。入荷したら、その本を手に取って、愛でていただきたいです。

◆「一冊!Live vol.16 ゲスト:江口奈緒さん(現代企画室)」 2020/09/07

コロナ禍での営業や仕入れとは

 配信第17回は、久しぶりに出版社以外の方をゲストにお招きしました。ライター、元書店員のすずきたけしさんです。すずきさんは、地方の郊外型路面店と首都圏のインショップ型セレクト書店で店長職を経験してきた書店歴20数年のエキスパートです。とくにセレクト書店「16の小さな専門書店」(今年3月に惜しまれつつ閉店)では、取次経由で書籍を仕入れていましたが、新刊のパターン配本は一切受けず、すべて自ら能動的に発注して仕入れるスタイルで運営していました。そこでの「本の仕入れと情報収集」といった現場でのテクニカルな話なども含め、トークは盛り上がり、まさかの配信1時間オーバーに。しかし、ライブ中に書店員さんからのコメントが入ったりするなど、非常に勉強になる回となりました。日々、本とかかわる書店員さんの引き出しはすごい! と改めて感じた次第。そして、いつの日かすずきさんと何かコラボできないかなあと思案中のカランタチームです。

◆「一冊!Live vol.17 ゲスト:すずきたけしさん(ライター、元書店員)」 2020/09/14

本も地域もスナックも編む、つながる出版社

 配信第18回は、ゲストにセンジュ出版の吉満明子さんをお招きしました。センジュ出版は、2015年9月設立の「しずけさ」と「ユーモア」を大切にする、まちのちいさな出版社。出版社として書籍の企画・編集・発行を行うのみならず、足立区千住の街に密着した「場づくり」、たとえば、ブックカフェやブックスナック(!)、そこでの飲食・物販やイベントにワークショップの開催、またコロナ禍で先の見えない状況にあって、吉満さんは、自ら機材を整え、オンライン配信企画を続々と打ち出していきました。人とのつながりを編み続けるセンジュ出版さん。ですが、コロナの緊急事態宣言の渦中においては、あのエネルギッシュな吉満さんでさえ、「経営者なのに、2週間、いろいろな葛藤のなかで、なにもできず、うずくまってしまった」と、正直に仰っていたのがとても印象に残っています。そこから、いま、これから。センジュ出版のことが気になった方は、まずは『ロバート・ツルッパゲとの対話』を、ぜひご一読ください。自分に正直にいきましょう。

◆「一冊!Live vol.18 ゲスト:吉満明子さん(センジュ出版)」 2020/09/28


またしても紙幅が尽きました・・・。
 すみません。今回も文字数が規定をオーバーしたので、19回以降は、またときを改めて・・・。毎週の配信を運営するのは、なかなかハードですが、ゲストの皆様にお話しを伺えることは、喜びでもあります。「一冊!Live」の配信は、来週以降も続けていきたいと思っています。これからも!
 この場をお借りして、この間、ゲストに出演いただいた皆様、御視聴くださった皆様に御礼申し上げます。
 現場からは以上です。

一冊!取引所 運営チーム

一冊!取引所 運営チーム
(いっさつとりひきじょ うんえいちーむ)

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運営・開発チームの生の声をお届けします。主にカランタの営業・ワタナベが執筆しています。

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