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第5回

『バンド』の聞き手・木村俊介さんご寄稿&なりきりクリープハイプ営業

2019.10.27更新

 こんにちは! ミシマガ編集部です。

 『バンド』発刊から1週間経ちました! すでにお手に取ってくださったみなさま、誠にありがとうございます。

 バンド書影_帯なし.jpg

『バンド』クリープハイプ 聞き手:木村俊介 (ミシマ社)

 

 ツイッターインスタグラムにもたくさんの熱いご感想をいただいており、ミシマ社一同感激しております。

 現在、「『バンド』読んだ? 感想をつぶやこう!」キャンペーンを行なっております! 
 10月末までなので残り数日になってまいりましたが、お読みになられました方は、ぜひご感想をお寄せください!

キャンペーン.jpeg

 さて、本日は『バンド』で聞き手として、クリープハイプのメンバーとともにこの一冊をつくり上げた、インタビュアーの木村俊介さんにご寄稿いただきました。

 これまで1000人以上の方にインタビューを行なってきた木村さんが、依頼の仕方から質問の投げかけ方まで、インタビューのすべてを語った『インタビュー』という本があります。その本のなかで、一番印象的だったことは、インタビューに向けての準備です。その綿密さに「プロはそこまで事前に考えを及ぼして、そこまで調べておくのか!」と衝撃を受けました。

インタビュ―書影.jpg『インタビュー』木村俊介(ミシマ社)

 『バンド』でもクリープハイプのメンバーからさまざまな話を引き出した木村さん。今回ご寄稿いただいたのは、「ノンフィクションとしての『バンド』」という文章です。
 『バンド』が持つ、硬派な仕事論としての魅力を明かしていただきました!

ノンフィクションとしての『バンド』

 この『バンド』という本のカバーの下のほうにかけられている帯には、「ノンフィクション」とあります。これは、インタビューとそのまとめによってできた本の語り手であるクリープハイプの皆さんと、聞き手の私にとっては、光栄で、かつ「しっくり来る」形容でもあると思います。

 いわゆる一般的な「タレント本」や、「ファングッズ」のワクには、留まっていない。クリープハイプというバンドのことをよく知る方々にはもちろん、そうでない方々にも、なにか大切な事実の報告をおこなう。そんな意味で、編集に携わったミシマ社の三島邦弘さんと星野友里さんは、この「ノンフィクション」という言葉を用いて本書のあり方を表現してくださったのだと想像しています。

 そうした動きは、私がインタビュアーとしてこれまで手がけてきた、いわゆる聞き書き形式の本の中では、『調理場という戦場』(斉須政雄/幻冬舎文庫)が出た頃と近い反応に感じられました。

 『調理場という戦場』の時も、本のプロデューサーにあたる方を始め、編集者の方、それから、出版された直後に読んでくださった方々に至るまで、「間違いなく、料理人と料理店についての本ではあるが、そのジャンルのみに留めておくのは、もったいない」と、仕事論として広い範囲で強く薦めてくださり、一般書としてもロングセラーになってくれたのです。

 会社員、美容師、経営者といった方々からの熱い感想は、今も忘れられません。同時に、飲食店関係者の方々の間でも手から手に渡されるようにじわりじわりと伝わっていき、業界内の聖典みたいにまで評価していただく展開にも繋がっていきました。そんなふうに、今回の本もノンフィクションとして、遠くにいる知らない方たちの間を旅していくような運命を辿っていったらいいなと、関係者の一人としては強く願っています。

 私は、クリープハイプのボーカル・ギターである尾崎世界観さんが、この『バンド』のまえがきで書いてくださった、バンドでのものづくりへの「お釣りのない布陣」という捉え方が好きです。

 そして、本の中で、バンドのメンバーたちに対しては、「この人たちがいるからこそ、うまくいかないことも出てくるけれど、この人たちがいなければバンドにならない」、バンドのお客さんたちに対しては、「この人たちが喜んでくれているからこそ、なんとか踏み留まっているが、この人たちが喜んでくれているからには、バンドをやめることができない」という、抜き差しならない関係の中でものづくりを続ける姿勢に触れたら、まるで、読んでいる自分たちの仕事のことを語ってくれているかのようだと感じる方も、多いのではないかと想像します。

 状況は、つねに追い詰められている。けれども、その中にこそ、仕事がある。この時代における「ほんとうの仕事の話」が語られているノンフィクションです。ぜひ、読んでみてくださいませ。


なりきり営業

この『バンド』の発刊を祝すべく、発刊日前後に、ミシマ社男子チームがクリープハイプメンバーになりきりました。クオリティの問題もあり、ファンの方々へのうしろめたさを感じつつも、気持ちだけでなりきったミシマ社男子メンバー。その勇姿をお届けします。どうかあたたかな目でご覧いただけたら幸いです。

 まずフロントマンの尾崎さんになりきったのは、自由が丘の営業イケハタ。愛媛県宇和島市から取り寄せたカツラなんだそうです。

 『バンド』の発刊日は、ミシマ社の本屋さん開店日ということもあり、京都オフィスの男子メンバーがクリープハイプメンバーになりきりました。情報量が多くて恐縮です。

 前日のタブチの小川幸慈さんなりきりのクオリティの低さにあきれつつ本格的ななりきりを目指すも、カールおじさんになってしまう自由が丘メンバーのモリ。

<番外編>

 もはやシンプルな自撮りです。果たして、#バンドになりきれなかった営業 というハッシュタグが今後使われるときは来るのでしょうか。

 いかがでしたでしょうか。まだお持ちでない方は、全国の書店さんでぜひお手に取ってくださいませ。

ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

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