縁食論

第4回

いよいよ明日、『縁食論』を発刊します!

2020.11.19更新

 いよいよ明日、藤原辰史さんの新刊『縁食論』が発刊します。孤食でも共食でもない、食のゆるやかな並存の場である「縁食」は、藤原先生が新しく作った言葉。この「縁食」をキーワードに、歴史や小説を紐解きながら、新しい食のかたちを探ります。

「食べ物に値段がなかったら」、「死者とともに食べること」、などなど藤原さんならではのアイディアがつまったこの一冊。発刊前から、ゲラを読んでくださった書店員から熱い感想が届いています。本日のミシマガジンでは、その感想の一部と、藤原さんのビデオメッセージお届けします!

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『縁食論 孤食と共食のあいだ』藤原辰史(ミシマ社)

ああ、あれも縁食だったんだと、読みながら何度もそう思い、頭の中は懐かしい情景でいっぱいになりました。孤食に漂う負の気配、共食から滲み出てくる「こうあるべき」という固定観念。そう感じてしまう自分もまた、思考の柔軟性を失っているのではと、本書の様々な角度からの縁食の方が気付かせてくれ、そして時にはどきりと考えさせられました。なんとなく作業のように「食」を流してしまっている、そんな方たちにこそ本書を読んでもらい、立ち止まり、まず今日の一食、そのあり方に思いを巡らせてほしい、そう強く感じる内容でした。なぜなら、私自身もそのひとりだったので。

ーー紀伊國屋書店 新宿本店 鳥羽遼太郎さん

食べることの裏側には、必ず、飢えがある。でも、私たちは普段気がつかない。この本は、いま目の前にある当たり前の後ろにあるものに、耳をすまし、ちいさくされたものの言葉を拾って、きちんと届けてくれる。これほど美しく、切ない人文書が今まであっただろうか。読み終わった今なお、考え続けています。

ーー梅田 蔦屋書店 三砂慶明さん

食とは。家族とは。
固定観念を解きほぐし、問題を明らかにする中で、
人と人とがめぐり合う「縁食」という新たな食のあり方を示した本書は、
この世界のあり方を根底から変えるための羅針盤だ。
今より少し、居心地の良い世界を共に築くために。

ーー代官山 蔦屋書店 宮台由美子さん

藤原さんの語り口は穏やかではあるけれど、ものすごくアナーキーな内容でもあると思いました。これまでのシステムのほころびがどんどん明らかになっている今、歴史家という立場から、「どうにか、何とかしたい」という、熱いものを文章の端々から感じました。ちょっと驚きましたが、ここに収められた原稿は、そのほとんどがコロナ禍以前のもののようですが、その事実からも、今の状況はかねてから危惧されていたことが明るみになっただけのことなのだと改めて思いました。明るい未来のカタチを想像することが難しい今、歴史家として渾身の力を込めて描き出された社会のあり方を、見せていただいたように思います。今こそ必要である、「人文学」の底力を感じました!! たくさんの方に届けたい!!

ーー紀伊國屋書店 札幌本店 林下沙代さん

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続いて、藤原先生のビデオメッセージをどうぞ!

いかがでしたでしょうか。発刊となる明日は、『うしろめたさの人類学』の著者である、松村圭一郎さんによる『縁食論』の書評を掲載いたします。どうぞ、お楽しみに!

藤原 辰史

藤原 辰史
(ふじはら・たつし)

1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。2006年『ナチス・ドイツの有機農業』で日本ドイツ学会奨励賞、2013年『ナチスのキッチン』で河合隼雄学芸賞、2019年日本学術振興会賞、同年『給食の歴史』で辻静雄食文化賞、『分解の哲学』でサントリー学芸賞を受賞。『カブラの冬』『稲の大東亜共栄圏』『食べること考えること』『トラクターの世界史』『食べるとはどういうことか』ほか著書多数。ミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』において、「縁食論」を連載中。

編集部からのお知らせ

12/3(水)19:00〜 藤原辰史×松村圭一郎 対談「縁食から世界を変える」開催します!(オンライン配信)

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11月に同時発刊する『縁食論』と『ちゃぶ台6』。 その発刊を記念して、藤原辰史さん と松村圭一郎さんによるトークイベントを開催します!  今回、スロウ な本屋さんに協力書店となっていただき、『縁食論』『ちゃぶ台6』を下記URLよりご購入の方にはそれぞれメッセージカード 付きでお送りいたします。ぜひこの機会にお買い求めくださいませ!

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