白山米店の季節つれづれ

第9回

12月のお便り

2018.12.26更新

 冬将軍が到来し、ずいぶん寒くなり年の瀬らしくなりました。

 この時期玄関には、吉田美奈子さんのCD、「BELLS」を飾ります。大竹伸朗氏の版画で30年以上前に、青山パイドパイパーハウスで予約した夫へのプレゼント。みなさまも想い出の曲や贈り物がありますでしょう・・・。

 尾山台への買い物道には、ビワの花が咲きアマレットのような甘い匂いがします。

 白く、まん丸に咲くヤツデ(八手)の花は雪の結晶のようで、そのままテキスタイルのデザイン画になりそうです。道端の赤まんま(イヌタデ)を一輪飾るのも可愛いです。帰りに通った九品仏浄真寺では、モミジやイチョウの残こりの紅葉に間に合いました。

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紅玉

 一年中手に入るりんごですが、紅玉が出回るのは春頃まで。新鮮な真赤な紅玉が手に入る時期に、ジャムや焼きりんごを作ります。

 皮ごと半分やくし切りにして芯をとり、おさとうをサラサラとかけて、火が通るまでトースターで焼きます。アイスクリームやクリームチーズといただくと立派なデザート。トッピングに食感のいい板アメやナッツ、かりんとうをくだきます。

 ジャムは、皮ごときざんで、お砂糖と水で煮るだけでサーモンピンクの美しいジャムになります。お菓子でもジャムでも作っている時の幸せの香りが壁の中まで染み込むようで、そんな時間がうれしいです。

オオカミが自由が丘に

 自由が丘に嫁いで35年、一番好きな場所は3丁目坂の上のお屋敷、白日荘(ハクジツソウ)。

 故平岩米吉博士が、オオカミ研究の為に昭和4年から、オオカミや犬を飼育し1000坪の自然豊かな樹木と池があります。春にはウグイスが鳴いたり桜をめでたり、秋には銀杏を払ったりと季節のうつろいを感じる地域住民の方々の大切な場所です。

 先日、寄贈の申し出を都と区が否決し、その後の行方が心配でなりません。

 自由が丘の遺産ともいうべき文化財を未来の為に、子供達への為に何とか遺せないかと案じております。

ビロードのうさぎ

 孫がもうすぐ1才になり、我家の背比べの柱に印をつけました。

 うさぎ年の娘が赤ちゃんの時に同じ大きさのうさぎのぬいぐるみに出会ったので、この本を見た時我家のぬいぐるみと重なり、酒井駒子さんの絵も素敵でそばに置きたくなりました。主人公の男の子の頭の形が孫とそっくり。クリスマスプレゼントのビロードのうさぎ。みなさま、どんなクリスマスを過ごされましたでしょうか・・・。そして、よいお年を。

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今月の食卓

 さて今回のお料理は、食べ疲れの体にやさしい具沢山のスープ2品です。

1. ネギたっぷりでいただく 太っちょワンタンスープ
2. 生姜とクリーム味が合う 白菜とカキのチャウダー


ネギたっぷりでいただく 太っちょワンタンスープ(2〜3人分15コ分)

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材料

・ ワンタンの皮 30枚入り1袋(厚手の皮なら15枚)


・ 豚挽肉 200g
・ 長ネギ(みじん切り) 7cm
・ 生姜(すりおろし) 小さじ1
・ 醤油 小さじ2分の1
・ 粗塩 小さじ2分の1
・ 酒 小さじ2
・ こしょう 少々

スープ
・ 水 5カップ
・ コンソメ 1コ
・ 醤油 小さじ2と2分の1

仕上げに白ゴマ、ネギ、青菜(ニラ、小松菜、水菜など何でも) 少々

いただく時に
・長ネギのうす切り3分の2本分
・ラー油
・酢(黒酢)
・醤油

作り方

1. 長ネギは薄い小口切りに、使う野菜は切っておく。
2. 具の材料をボールをつかむような手で同じ方向によく混ぜ15分割する。
3. ワンタンの皮に手で水をつけて交互に2枚1組にする。(厚手のワンタンの皮なら1枚でよい)
4. 中心に具をおき、回りに水をつけ半分に折り、両脇から親指と人差し指できんちゃく型に絞り押さえる。
5. 鍋にスープを沸かしワンタンを入れ(2分〜2分半)茹で上がったら器によそい白ゴマ、ネギ、青菜少々をのせる。ワンタンは、たっぷりのネギにラー油、酢、醤油少々をからめて、いただきます。

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〈白山米店お母さんより〉

 ラー油は、ずっと手作りしています。経堂にある「はるばる亭」のネギワンタンをヒントにしたお料理です。


生姜とクリーム味が合う 白菜とカキのチャウダー(3〜4人分)

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材料

・白菜(中心からの葉1.5cmに切る)600g
・生姜(みじん切り) 15g(大さじ2)

・ 加熱用カキ 100g
・ 酒 大さじ1(カキと合わせる)

・ バター 20g
・ 小麦粉 大さじ2
・ 粗塩 小さじ4分の1とひとつかみ
・ こしょう 少々
・ 牛乳 300cc

※白菜は1/4くらいにカットした大きさなら、外側の葉を2枚残した中心に近い葉を使うと味が濃い。カキは片栗粉少々をまぶし、水がきれいになるまで洗う。

作り方

1. 鍋(18〜20cm)にバター、生姜、白菜を入れ中火の弱めにかけフタをする。(焦げないように注意)
2. 白菜がしんなりしたら、小麦粉をふり入れ、炒め合わせ粗塩、こしょうをする。
3. 牛乳を注ぎ、ゴムベラで鍋回りと鍋底をたえずかき混ぜながら、とろみをつける。
4. カキと酒を入れ、2分くらい煮込み塩加減を整え味見して出来上り。

〈白山米店お母さんより〉

 1人分ずつ器に分けてもいいし、大鉢1つに盛るのもいいです。とろ〜んとした白菜とクリームがなじんで、生姜で体が温まります。クリームシチューも、バターで野菜を炒めて粉を加えれば、ダマができないです。

白山米店お母さん

白山米店お母さん
(はくさんこめてんおかあさん)

自由が丘、白山(はくさん)通りに60年近く前からあるお米屋さん「白山米店」。1996年よりお弁当の販売を開始。毎週水曜日のみ、おかあさん手作りのおいしいお弁当が食べられます。愛情たくさんのおかずと、お米屋さんならではのおいしいお米で地元ファンが通う人気店のお母さん。著書『自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん』(ミシマ社)。

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