白山米店の季節つれづれ

第15回

6月のお便り

2019.06.26更新

 自由が丘の森、白日荘ではウグイスが鳴いて、しめった空気に落ちた梅の香りが心地よいです。裏のお家の栗の木は、赤ちゃん毯がつき、桃の実は大きくなり赤みをさして昔のほっぺを赤くした子供のよう。鳥がさえずり街に住んでいても、借景を贅沢に楽しませてもらっています。

好きな事

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夫が多摩川台公園までの散歩で拾った、あんず5個をジャムにする。

可愛い橙色で甘酸っぱくて美味しい。

梅をみれば、梅干し、ラッキョをみればラッキョの甘酢漬け、シソをみればシソジュースを作りたくなってしまう。

作りたくても出来ない体力、環境がある。私にとっての手仕事は、気持ちの安定剤。

最近は年のせいか、探し物が見つけられなく、夏のカーテンも見つからない。

いつか娘用にと買った生地をカーテンにした。

ミシンは「文明の利器」と言われていたのを実感し、涼しげなカーテンの出来上がり。

一目ずつ編み進む編み物はいつも傍において、間違ったらほどき、マフラーや靴下を編みながら、好きなラジオを流す至福の時間。

栗の葉が風でせせらぐ、曇り空に時折り薄日がさす、今日もいい日に。

0626_2.jpg西日に美しい影のアガパンサス

 先週は、山形県、新潟県で大きな地震がありました。

 キャンプの知識や道具が防災への準備になると、この本をまた取り出しました。焚火から、遊び、お料理、イラスト、写真がきれいで、キャンプをしなくても作りたくなるレシピ。

 ローストチキンの解体方法まであって、さすが、キャンプのプロのおじさま方が作られた、楽しさ満載本。

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『新しいキャンプの教科書』スラップキャンプ監修(池田書店)

今月の食卓

さて今回のお料理は、さっと作れて、美味しい3品。食卓にも緑がいっぱいです。

  1. リボンズッキーニと豆のサラダ
  2. パリパリ胡瓜とあなごのちらし寿し
  3. 玉ねぎとサヤエンドウの卵とじ

作っていただけたら幸いです。


リボンズッキーニと豆のサラダ

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材料(2~3人分)

・ズッキーニ 1本
・豆 100g〜150g(3粒入り冷凍豆や青大豆の水煮など)
・玉ネギ(あれば新玉ネギ4分の1個 50g)
・グリーンレーズン 大さじ3(普通の乾燥レーズンは甘いので大さじ2)
・オリーブオイル 大さじ2
・酢 大さじ1と2分の1
・粗塩 2つまみ
・こしょう 少々

※ピーラー(皮むき器) なければ包丁で、ズッキーニを2分の1に切って縦半分にしてうす切り。

作り方

1. ズッキーニは、ピーラーで縦方向にリボン状にスライスする。玉ネギは繊維を切るように、うす切り。(辛さが苦手なら、さらし玉ネギにする)
2. ズッキーニ、豆、玉ネギにオリーブオイルをからめ、グリーンレーズンと調味料でふんわりとからめ合わせ、出来上がり。2、3日は保存できます。

白山お母さんより

豆は水煮で売られている缶詰め、紙パックなど常備しています。夏野菜の定番になったズッキーニ。ズッキーニは洋風のイメージですが、おみおつけにも入れたり、和風、中華と万能です。切り方を輪切り、拍子切りなど工夫するとお料理の幅も広がります。


雨にぬれた緑がきれいな濡葉色(ぬれはいろ)
パリパリ胡瓜とあなごのちらし寿し

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材料(3人分くらい)

・ごはん 2合分600g
・胡瓜 2本
・粗塩 小さじ1弱
・きざみ穴子 120g(今回は、冷凍の甘辛味)
・みょうが たて半分、うす切り 1個分
・生姜(あれば新生姜)親指くらい粗みじん切り 20g
・酢 大さじ4
・ごま 大さじ1

・いただく時にきざみ海苔 1枚分

※スライサー(うす切り器)なければ包丁で。

作り方

1. みょうが、生姜、酢は合わせておく。
2. 胡瓜はうす切りし、粗塩をからませ3〜5分おき、水分をよく絞る。
3. 温かいごはんに1をかけ回し、切るように混ぜ寿し飯にする。ひねりごまをパラパラふる(親指、ひと指し指、中指でつまんで、ひねって香りをたたせる)。
4. きざみ穴子を汁ごとちらばせて、胡瓜を一面におく。いただく時に海苔をかける。

白山お母さんより

旬のあなご。うなぎが遠ざかる一方、魚売り場ではあなごが身近になりました。天ぷらは、皮のぬめりを包丁でこぞぎ、よ〜く揚げていただいています。


甘辛い母の味
玉ネギとサヤエンドウの卵とじ

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材料2〜3人分 

・玉ネギ 中2分の1個 100g
・サヤエンドウ 60g(又は、スナップエンドウ、インゲン、みょうが)
・おかか ひとつまみ4gくらい
・卵 1個
・水 100cc
・醤油 大さじ2
・砂糖 大さじ2

作り方

1. サヤエンドウのスジをむく。玉ネギは繊維にそって5mm幅に切る。
2. 鍋に卵以外の材料を全部入れ強火にかける。玉ネギにだいたい火が通ったら、卵を溶いて、回しかけ、中心が半熟くらいで火を止めて、フタをして卵にふんわり火を通す。

※甘辛味と火加減は調整する。

白山お母さんより

母の味は甘すぎるくらいの甘辛味で、豚肉のすき焼きは、煮ただけの甘くしらじらしい味でした。大人になって、牛肉のすき焼きをいただいた時は、作り方も味付けもめり張りがあって美味しかったけど、母の甘〜いぼやけた味は、懐かしいほっとする味。美味しいだけ、旨みだけのつまった味ってなんだろう、、、一味足りないのも家庭の味かな。

白山米店お母さん

白山米店お母さん
(はくさんこめてんおかあさん)

自由が丘、白山(はくさん)通りに60年近く前からあるお米屋さん「白山米店」。1996年よりお弁当の販売を開始。毎週水曜日のみ、おかあさん手作りのおいしいお弁当が食べられます。愛情たくさんのおかずと、お米屋さんならではのおいしいお米で地元ファンが通う人気店のお母さん。著書『自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん』(ミシマ社)。

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