ヤレ紙プロジェクト! ~第2回「使えない」の中に~

第4回

ヤレ紙プロジェクト! ~第2回「使えない」の中に~

2018.11.25更新

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 お久しぶりです。ミシマンです。あまりにも久しぶりすぎて(前回更新は8月)、自分でもこの連載がどこまでいっていたのがわからなくなってきました。ということで、まずはこちらでおさらいしましょう。

■ヤレ紙プロジェクト! ~プロローグ~
■ヤレ紙プロジェクト! ~第1回~

おまけ商品、誕生しました。

 そんなわけで前回は、ヤレ紙でブックカバーを作ることになった経緯までを、お伝えしていました。最後のほうで心配していたしめきり問題も、あさひ高速印刷さんのおかげで無事解決。ブックマーケットの前日に、ミシマ社のオフィスにブックカバーが納品されたのでした。時間がない中、特急で作業していただいているにもかかわらず、現場の方にお願いして、制作風景の動画を撮っておいていただきました。こちらです。

動画「ヤレ紙プロジェクト!ブックカバー印刷」

 すでに印刷されている「手売りブックス」シリーズの本文(本の中のページのこと)の上に、金色のインクで、ミシマンのマークが高速で印刷されています。全部同じ顔に見えて実は、何個か違う表情をしているミシマンも隠れているんですよ~。このブックカバーは、イベントや「ミシマ社の本屋さん(現在は休業中です)」で手売りブックスをご購入の方にお渡ししていたのですが、今後は「ミシマ社の本屋さんショップ」でご購入の方にも、おつけいたします(なくなり次第終了です)。通常の本屋さんでは手に入らない、特別なおまけです! よかったらぜひ~。

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(どの本のヤレ紙ブックカバーがついてくるかは、お楽しみに。)

ヤレ紙がアダに・・・

 さてさて。いよいよ本題です。そもそもこのプロジェクトの目的は、商品開発。これまでも、Tシャツやエコバック、LINEスタンプなど、いろいろ作ってきたミシマ社ですが(一体何の会社なのか・・・)、今回は、いままでないものをゼロからやってみよう、という壮大なプロジェクト。ふたたび、岡社長&小野さんコンビとアイデアを出し合います。プロローグでもご紹介しましたが、お二人は日々、いろんな印刷技術をテストしては、試作品を作っています。そんなサンプルたちを前に、ノートやふせん、メモ帳など、アイデアはあがるのですが・・・

小野さん「でもヤレ紙なんで、両面印刷されちゃってますよね?」

代表ミシマ「そうですよね」

小野さん「片面だけ、白いインク載せちゃうとか?」

岡社長「いや、この紙だとうまく載らんやろ」

ミシマン「余白多めのページだけ使うとか?」

代表ミシマ「言っても、そんなにないんちゃう?」

4人「うーん」

使えなくて、いいんです。

 とここで突然、何かがひらめいた代表・ミシマ。

代表ミシマ「あっ!」(パンっと手をたたいて、ニヤリ)

代表ミシマ「・・・わかりました」

小野さん「えっ・・・?」

代表ミシマ「これはもう~、僕、完全にわかりましたよ!」

他3人(ドキドキ)

代表ミシマ「世界初、『使えないメモ帳』です!」

ミシマン「えっ!」

代表ミシマ「やぶってしおり代わりにして本にはさんだり・・・」

ミシマン「わ~! ははは! それいいですね!・・・ティッシュ代わりに鼻かんだりとか?」

小野さん「ははは」

代表ミシマ「そう! なんでもアリ。使えなくていいんです。普通に使えたら、おもろくない。うちで作るんだったら、普通の作っても意味ない」

岡社長「ちょっと、ようわからんけど(笑)、さすが、おもろいこと考えますねえ」

 てなわけで、今回の商品開発第一弾は、「ミシマ社の使えない!メモ帳」に決定しました。一体どんなメモ帳ができあがるのか?! 次回、いよいよ最終回! お楽しみに!!

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(ヤレ紙メモ帳の企画書。ここからどうなる?!)

「手売りブックス」シリーズ、好評発売中です!

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『きんじよ』いしいしんじ(著)

定価:1500円+税

いしいしんじさんと息子ひとひ君の「きんじよ」には、ホホホ座、誠光社、ミシマ社、三月書房、Hi-fiCafe・・・いろんなお店があって、へんな大人たちがいっぱい。川端丸太町の周辺だった「きんじよ」はいつしか京都駅近くから北大路まで伸び、気づけば福岡もまた「きんじよ」になっていたのでした。稀代の文章家いしいしんじさんによる抱きしめたくなるほどの愛おしいエッセイ集。

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『佐藤ジュンコのおなか福福日記』佐藤ジュンコ(著)

定価:1500円+税

お腹いっぱい、胸いっぱい。地元で、旅先で、親しい仲間や一期一会の人たちと、しみじみ味わう季節の味。ちょっとばかりおっちょこちょいなジュンコさんの、春夏秋冬、ほがらかな日常。ミシマガの人気連載、「女のひとり飯」2014年12月~2018年3月分&描き下ろしコラムを収録。

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『究極の文字を求めて』松樟太郎(著)

定価:1500円+税

中学生の頃、自分オリジナルの文字を作ることに熱中し、青春のページをムダに破り捨てた著者は考えた。「あれから20年、いろいろな文字を知ったうえで今、究極の文字を作ろうとしたら、もっとすばらしい文字ができるのではないか?」そんなバカな試みに全力投球したウェブ連載は、多くのファンを獲得。そしてついに――前著『声に出して読みづらいロシア人』にて、津村記久子氏、恩田陸氏など、そうそうたる作家陣に絶賛された松樟太郎、満を持しての新作!!

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『京をあつめて』丹所千佳(著)

定価:1500円+税

たくさんの「好き」がわたしを形づくる。好きなものを、愛したい。大切なものを、大事にしたい。いくつもの「好き」を、いつまでも忘れないように。京都に住み、京都を愛する編集者が、春夏秋冬を彩るかわいい、おいしい、切ない、楽しい、心踊る「京」の断片を綴る。和菓子や祇園祭、桜や紅葉の名所に、「知る人ぞ知る」名店など、読む京都ガイドとしても充実の一冊。ミシマガで好評を博した「よろしな。」を改題し、加筆・修正してまとめた。

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『おむすびのにぎりかた』(文)宮本しばに(写真)野口さとこ

定価:1500円+税

「おむすびは単純に練習を重ねるだけでは上手くならない」ほかほかご飯に好きな具材を合わせるだけ。シンプルで安くて、だれでも作れる。なのに、なんでこんなにおいしいんだろう?酒蔵の杜氏、僧侶、染色家、醬油屋......日本各地で暮らすさまざまな人たちのにぎる「おむすび」のおいしさの謎を、料理研究家が訪ね歩く。ミシマガの人気連載「みんなのおむすび」2015年5月~2018年2月分&描き下ろしコラム収録。

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