ミシマ社サポーター名鑑

第11回

川崎の税理士 高橋さん

2022.05.19更新

 今月ご登場いただくサポーターさんは、まさに安田登さんの『三流のすすめ』を地でいく方。サポーターに登録いただいた時は「税理士」さんと聞いていたのに、ある日京都オフィスにふらりとお立ち寄りくださったそのお姿は、木刀片手に着物姿。さらには合唱をやられていたり、ある時はご著書を出版したり、数年前からは(当時)高校生のお子さんと一緒にアロマの販売も。今回の執筆依頼時も「さて、何を書いたものかなぁ(というか、なにを書かないものか)」の一言。ここに書かれていることは、まだまだ氷山の一角かもしれません?!

サポーターNo.432 高橋昌也さん (神奈川県)

教えているところ.jpg

 サポーターのみなさま、はじめまして。神奈川県川崎市で税理士をしている、高橋昌也といいます。税理士というと、ご商売をやられている方にとっては身近かもしれませんが、そうでない方にはあまり知られていません。刑事ドラマで税理士が出ると、大体悪いことしてます(あぁ、また事件の背景に脱税が・・・)。そんなに悪いこと、していないんですけどね。いままで何回、ドラマの中で水谷豊さんや内藤剛志さんに捕まったことか。

 税理士の職域も色々とあるのですが、わたしは「ちいさなおしごとのお手伝い」を専門にしています。社長さんのおしごとは、一般で思われているよりも多面的です。製品やサービスの生産、製造。営業や広報。そして経理処理、資金繰り管理など。そういう諸々に対して、事務面を主軸にしつつ、それ以外のことも気軽にご相談いただけるような、そんなお仕事を目指しています。

 気がついたらお客様と1~2時間の長電話をしていることもしばしば。世の中には色々な仕事があるということを知ることができるのは、この仕事で一番の楽しみだと思っています。特に2020年以降、社会の状況が激変したこともあり、ちいさなおしごとを巡る環境も大きく様変わりしました。そういうとき、隣にいる税理士の役割というのは、結構大きいのかもしれないな・・・と痛感させられることもしばしば。税金の特例、支援制度、金融機関との交渉、そして不安を吐露する相手として。そんなことを強く考えさせられる2年間でした。

 その事業を通じて、お客様の人生が「いい感じの方向に流れる」お手伝いをできれば、税理士として一番幸せかな、と考えています。

「なんか変なこと」をする会社を応援

 2007年 に税理士として開業し、そういう仕事観を少しずつ構築しつつあった2014年ころ。割と近場の自由が丘(うちの最寄り駅から電車で20分弱)で「サポーター制度」なる謎の仕組みをはじめた出版社がある、ときいてミシマ社のことを知りました。そういう「なんか変なこと」をするちいさな会社は、世の中にどんどん増えるべきだと常日頃から思っていたこともあり。まぁものは試しで・・・くらいの感覚でサポーターとして登録しました。以降、そのまま継続しています。

 ミシマ社さんから出版される様々な本の中には、自分の考えに合致するものもあれば、そうでないものもあります。そういう様々な考え方や意見が、書籍という形にまとめられて社会に放たれていく。その過程にサポーターという形でわずかでも関わらせていただくことに、ちょっとした誇りを感じていたりもします。

 そんなわけで、基本は「金は出せども口は出さず」の姿勢を取りつつ、いきなりノンアポで自由が丘や京都にフラリと立ち寄ったり・・・という感じでお付き合いをさせていただいております。あ、以前自由が丘でやったような食事会、ぜひまたやってください。

歌って、稽古して、楽しくなって会社も設立

 子どもの頃から音楽は好きで、高校時代にはじめた合唱はもうすぐ30年です。派生でアカペラバンドもやっていて、月に10本以上の本番を抱えていたことも。数年前までは合唱団を取りまとめる組織で仕事をしていて、新しい企画を打ち出すなど様々な挑戦をさせてもらいました。

歌っているところ.jpg

 30歳のときには殺陣もはじめました。それまで運動経験らしいものはまったくなかったのですが、やってみたら性に合ったようで・・・気が付けばおこがましくも人に伝える側に立つことも。あとはウレタン刀を使って、近所の子どもたちとチャンバラ遊びもしばしば。その流れでカラダについて学びたくなり、武術稽古にもチョクチョク通うようになりました。

 殺陣で面白いのは「斬る人と斬られる人がきちんといること」「お客さんがいて成立する芸能であること」です。自分自身への認識、相手とのやり取り、そして場の把握。まさか自分が、剣なんてものを使って人とやり取りをする日が来るとは・・・20年前には想像もつかなかった日々を送っています。

 先日44歳になりましたが、今が人生で一番「動ける感じ」はしています。もちろん、まだまだ先は長いのですが。

立ち合い.jpg

左が高橋さん

 そんなこんなで、いろいろと楽しくなってしまい、2年前には会社を作ってしまいました。せっかくここまで色々とやってきたので、ここはひとつ、きちんと事業にしてみようかと。社名は「ノンバーバル」といいます。ノンバーバル、非言語。人と人とのつながりが絶たれてしまったこんな世の中だからこそ、言葉にならない、でも伝わる何かを発展的に取り戻すきっかけを作っていきたいと考えています。

人生の目標は「偉大なるアマチュア」!

 昨年は長男(この春、大学生になりました)とアロマ製品の企画販売も開始しました。嗅覚は五感の中で、もっとも強く人間の記憶や思い出を刺激すると言われています。皆さんの中にも「場所や料理などに関する強烈な香りの記憶」があるのではないでしょうか?長男もそういった点を大切にして、ブランド名を「souvenir aroma」と名付けました。スーベニア、思い出や記念となるような香りを一緒に作っていく。いまは商品販売だけでなく、オリジナルのブレンド作成や体験会の実施など、いろいろと企画を練っています。形あるものを売るのははじめての経験なもので、試行錯誤の毎日です。

アロマ.jpg

 あとはアロマ製品やウレタン刀の製造を、地域の福祉事業所に依頼しています。ウチの商品やサービスが売れることで「いい感じの方向」に進める人が少しでも増やせたら、と。せっかく「形あるもの」を取り扱うのだから、その物を介して、色々な人をいい感じで巻き込んでいきたいです。こういうのは税理士だけをしていたら、一生知ることのない感覚だったと思います。

 もう、手元にあるものはぜんぶ、ともかく使い切ってやろうと覚悟を決めました。

 情報化社会といわれるようになって久しいです。情報=有用なもの、だとしたら・・・有用とか無用とかいう枠組みから取りこぼされてしまう、無駄かもしれない何か。それこそ遊びのようなものを、いかに皆で大切にして、育んでいくことができるか。それがこれからの社会的な課題だと信じています。・・・まぁ、ぶっちゃけ、そこで商売をするのだから、きちんと儲けも出せるようにならないといけないのですが(そこはまだまだ挑戦中)。

 ズバリ、人生の大目標は『偉大なるアマチュア』。

 それぞれの道におけるプロへの敬意は忘れずに、色々なことを楽しめる人間でいたいと、常日頃から考えています。幸いにして、金勘定や税金の知識というのは割とどこでも重宝がられまして・・・その辺りを核にしつつ、いろいろな方々と、いろいろなことをよしなに楽しませて頂いています。

 ミシマ社さんの手掛けるいろいろな「変なこと」もそうですが、いまは色々と試せる時代です。そのためのツールも充実してきました。もっともっと、いろいろな「変なこと」をする人が増えたらいいな~と思いつつ、自己紹介を終わらせて頂きます。

ウレタンチャンバラ.jpg

高橋さんがお子さんと一緒に企画・販売しているアロマは、こちらからお買い求めいただけます。販売ページもとっても素敵なのでぜひ!

souvenir aroma
ウェブショップ/souveniraroma.stores.jp
ツイッター/@souvenir_aroma
インスタグラム/@souveniraroma

ミシマ社+ミシマ社サポーター
(みしましゃ+みしましゃさぽーたー)

編集部からのお知らせ

2022年度のサポーターのご案内

ミシマ社では、私たちの出版活動を応援してくださる「ミシマ社サポーター」を募集しています(詳細はこちら)。サポート期間中はミシマ社から毎月、ささやかな特典をお届けいたします(中身は月によって変わります)。

【サポーター期間:2022年4月1日~2023年3月31日】

*募集期間以降も受け付けておりますが、次年度の更新時期はみなさま2022年の4月となります。途中入会のサポーターさまには、その年の特典をさかのぼって、すべてお贈りいたします。

サポートの種類は3つあります。下記よりお選びください。

ミシマ社サポーター【サポーター費:30,000円+税】

いただいたサポーター費のうち約25,000円分をミシマ社の出版活動に、残りをサポーター制度の運営に使用いたします。

【ミシマ社からの贈り物】

* ミシマ社サポーター新聞(1カ月のミシマ社の活動を、メンバーが手書きで紹介する新聞)
* 紙版ミシマガジン(非売品の雑誌。年2回発行・・・の予定です!)
*生活者のための総合雑誌『ちゃぶ台』(年2回発刊)
* 特典本に関連するMSLive!(オンライン配信イベント)へのご招待

※特典の内容は変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。

ウルトラサポーター【サポーター費:100,000円+税】

いただいたサポーター費のうち約95,000円分をミシマ社の出版活動に、残りをサポーター制度の運営に使用いたします。

【ミシマ社からの贈り物】

上記のミシマ社サポーター特典と同じです。

ウルトラサポーター書籍つき【サポーター費:150,000円+税】

上記の特典に加えて、その年に刊行するミシマ社の新刊(「ちいさいミシマ社」刊も含む)をお送りいたします。いただいたサポーター費のうち約100,000円分をミシマ社の出版活動に、残りをサポーター制度の運営に使用いたします。

お申し込み方法

サポーター費のお支払いの方法によって、お申し込み方法が変わります。以下よりお選びください。

ミシマ社のウェブショップから クレジット決済・コンビニ決済・PayPal・銀行振込 をご希望の場合

ミシマ社の本屋さんショップ(ミシマ社公式オンラインショップ)にてお申込みくださいませ。

ミシマ社の本屋さんショップ

郵便振替をご希望の場合

下のボタンから、ご登録フォームに必要事項をご記入のうえ、お手続きください。後日、ミシマ社から払込用紙をお送りいたします。

郵便振替をご希望の場合

ご不明な点がございましたら、下記までご連絡くださいませ。
E-mail:supporters@mishimasha.com
TEL:075-746-3438

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