第24回
桑名の早川さん
2025.05.23更新
「とにかく行動の人」というのが、今月のサポーターさんへの印象です。まずこの原稿が依頼してから6日後に届きました(過去最速です)。この数カ月のあいだにイベント会場で二度お会いしました。3月にミシマ社が出店した今宮神社のハレトケ市には朝一番にご来店。しかも三重から。しかも朝風呂帰り。・・・軽やかすぎるフットワーク! そしていつもなんだか楽しそう。「自分がいいと思ったら、まずはやってみたらいいんだ」。読み終わった時、そんな気持ちになるお話です。
サポーターNo. 926 早川佳乃さん(三重県)
みなさん、こんにちは。2025年4月、ミシマ社サポーター歴4年目に突入した桑名市(三重県)在住の早川佳乃です。冒頭の写真、委員鳥と副委員鳥に挟まれているのが私です。世の中の"面白いこと"に目がなく、「トリ向上委員会」の幹部・桑名支局鳥(トリトリーダー兼任)も務めております。
私は25年間作業療法士という仕事をしており、今までに病院や福祉施設、行政、特別支援学校などで主にお子さんに関わる分野で働いてきました。現在は決まった所属を持たずに、いくつかの福祉施設などで働いています。
ミシマ社の本、そして、星野概念さんとの出会い
私が初めて出会ったミシマ社の本は星野概念さんの『ないようである、かもしれない ー 発酵ラブな精神科医の妄言』(以下『ないある』)です。以前から慕ってよく足を運んでいた三重県津市の「コミュニティハウスひびうた」の2階、屋根裏部屋のような場所にある本屋さん「ブックハウスひびうた」で2021年の5月に出会いました。
訪れた日の写真がスマホに残ってました!一番手前の黄色い本が『ないある』です。
まえがきから一話一話読み進めていくと、概念さんのあたまのなかを覗いているような感覚になりました。当時私は、およそ20年の間に作業療法士として自分なりにセラピーのスキルを磨こうと努力してきた中で、先輩方から受け取った言葉や思考を集め、一枚の紙に書き留めているところでした。日々見返すことができる自分にとっての御守りができたものの、「ここに書いたことは"井の中の蛙"なんじゃないか」とふと思うこともありました。そんな時、私自身が大切にしてきた言葉や思考が『ないある』の中にいくつも出てきて、「うへっ! すげー」と思わず声が出ました。井の「外」にいる概念さんのあたまのなかにかさなりを感じるととても嬉しく、「これでいいんだ」と思えて安心したのでした。
誰の言葉か四角の中に書いた手書きの一枚
概念さんが語る「周波数」からの波紋によりミシマ社サポーターになる
忘れもしない(いえ、今回見返し確認しました(笑))2022年1月29日。「みんなのミシマガジン」で概念さんの連載が再開されました。この回で概念さんは「周波数」について語っていました。「この話ってとても曖昧で怪しいのかな・・・。この感覚、分かるよ! という人はどれくらいいるのだろう」と控えめに語る概念さん。
少しさかのぼり2021年4月、オンラインでリアルタイム視聴した、臨床心理学者の東畑開人さんと、沖縄の精神分野の作業療法士・仲地宗幸さんの対談「リハはつらいよ〜求められたのは「する」より「いる」だった〜」の中でも、仲地さんが周波数について語っていました(54:00ごろから)。その時の仲地さんも「(みなさんに周波数のことが)伝わらなければ申し訳ないんですけど」と控えめでした。しかし私はその時もそれまで面識のなかった井の外にいる仲地さんの話に日々のセラピーとのかさなりを感じ、「いやーその周波数ってわかるよ。ピタッと合うんだって!」と興奮して画面の向こうにむかって叫んでいたのでした。
私が尊敬する作業療法士の先輩が「主観が三つ集まれば客観になる」ということを言われています。この言葉は、私が日々お子さんと向き合う中で自分が感じたこと、見立てたことを「これは主観なのかもしれない」と思った時、必ず頭に浮かんでくる言葉です。
概念さんのミシマガ連載を読み終えた瞬間、周波数について、
1)対談で控えめに語る仲地さん
2)言語化できていなかったけど共感した私
3)ミシマガ連載で控えめに語る概念さん
はい! ビンゴ! 主観三つ揃いましたー!! 一瞬にして、この「ない」ようなこと(主観)が 「ある」(客観)確定になったのでした。
この興奮を誰かに伝えたくて「そうだ!ミシマ社にメールしよう」とメールアドレスを探すべくミシマ社のサイトを見ていたら、「ミシマ社サポーター制度」を発見! 早速サポーターに申し込んだのでした。ちなみに私の興奮した熱いメールには、星野概念さん担当のホシノさんから冷静かつあたたかいお返事をいただきました。ホシノさん、その節はありがとうございました。
ミシマ社サポーターとしての任務始動!
2022年2月2日、私は再び「ブックハウスひびうた」を訪れ、沖縄の仲地さんに『ないある』を贈りました。本の中で私や仲地さんの思考とかさなると思った章やキーワードを挙げた熱い手紙、そして「コーヒーハウスひびうた」のドリップコーヒーも添えて。
概念さんの連載を読んでから、ミシマ社に熱いメールを送り、サポーターに就任(?)し、仲地さんに本を贈るまで、わずか1週間足らず! 当時の自分の行動力に我ながら感心(笑)。
今現在も何かにつけて、(周囲が引いてしまうほどの)行動力を発揮し、"オモシロがりアンテナ(周波数だけに(笑))"を作動し続けており、この話もまだ「私のミシマ社サポーターの道」の序章でしかありません。またの機会に第1章をお届けしたいと思います(またの機会はあるのか?)。これからも微力ながら持ち前の行動力とオモシロがりアンテナでミシマ社サポートしていきたいと思います。
追記:「ブックハウスひびうた」は「ちゃぶ台9 特集:書店、再び共有地」に掲載されています。ぜひ読んでみてください。
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