電子書籍しません宣言、撤回します!

電子書籍第3弾、将棋ノンフィクション『等身の棋士』など5タイトル刊行!

2020.08.11更新

 こんにちは。電子書籍担当のモリこと岡田森です。

 今日から始まった新コーナー『電子書籍しません宣言、撤回します! 』では、その名の通り、ミシマ社がいろいろあってやっぱり出すことにした電子書籍の新刊をミシマ社メンバーが熱くご紹介していきます。

電子書籍を始めるまでの経緯はこちら

 と言うと、紙派の方からは「なんだ、電子の話か。関係ないや」と言われてしまうかも知れないのですが、電子の新刊とはつまり過去のミシマ社本です。

 電子書籍化にあたり、夏に読みたいこの本!、や、将棋界が盛り上がっているからのこの本!といった具合にタイムリーな本も選定していますので、記事の中で気になる本があった紙派の方は、電子化を一つのきっかけとして、紙で読んでいただければ幸いです。

 余談ですが、紙でも電子でも面白さは一緒!ということを、最近制作のためにミシマ社を電子で散々読んで実感しております。面白いものは面白いですし、さらには紙と電子のそれぞれに長所があります。好きな手段でミシマ社の本を楽しんでいただければ幸いです!

 というわけで、8月11日リリースの電子書籍第3弾の5書籍をご紹介します。

 さらに今回は特別に『等身の棋士』の中から、藤井聡太さんへのインタビューを一部公開します!

等身の棋士

toushinnokishi.jpg『等身の棋士』

将棋のルールをよく知らなくても、その究極の頭脳戦におけるかけひき、棋士たちそれぞれのもつ個性と物語に、心惹かれる人は多いと思います。

北野新太さんの作品は、まさにその部分を、鮮やかに切りとります。

たとえば、史上最年少で将棋のタイトルをとり、再び脚光を集めている藤井聡太さん。

テレビのインタビューを観ても、短い言葉で淡々と受け答える様子からは、どんな想いをもって将棋に臨んでいるのか、その強さはどこにあるのか、簡単にはうかがい知ることができません。

『等身の棋士』には、藤井さんが2016年に史上最年少の14歳2カ月で四段に昇段して棋士となった前後のインタビュー、そして、羽生善治と渡辺明という二人の天才棋士がそれぞれ、藤井さんについて語ったインタビューが収められており、今の藤井さんにつながる萌芽が描かれています。その一部をここにご紹介します。

会見当初、藤井の声は全然聞こえなかった。緊張なのか、声が小さかったことに加え、手に持ったマイクと口元が五〇センチくらい離れていたからだ。ふと、今までマイクを握った経験さえなかったのかもしれない、と思った。生徒会役員か、周囲にカラオケ好きな先輩でもいなければ、十四歳二カ月とはそのような年齢なのかもしれない。

昇段できたことは素直に嬉しいです。
勝った瞬間は実感がなかったですけど、だんだん実感が湧いてきています。
自分の将棋を指すことだけを考えていました。
今後の目標はこれから考えたいです。
支えてくれた人に一刻も早く報告したいです。
過去の中学生棋士の先生方は偉大な方ばかりなので自分も並べるように頑張りたいです。
今日は午前の対局で敗れてしまいましたが、最後は自力だったので、気持ちを切り替えて自分の実力を出し切れたらと思いました。
終盤が好きなので、終盤を見ていただきたいです。
将棋を始めたころから詰将棋を解いてきたので終盤が強くなったんだと思います。
最近は将棋しかやっていません。
まだまだ実力が足りないので、実力を付けてタイトルを狙える位置に行けたらと思います。
毎日してきたことなので、将棋は自分の一部みたいな感じです。
名人はいちばん格式のあるタイトルなので、絶対に獲りたいと思います。
谷川先生の「光速の寄せ」のような寄せを自分もできたらと思います。
羽生先生は僕が生まれるずっと前から棋士であられてすごいと思いますし、対戦したい思いは強いです。

会見を見つめていた父の正史さんによると、普段の彼は、ただただ将棋を指しているらしい。他に熱中するものはなく、テレビも見ず、愛知県民だけどドラゴンズにもグランパスにも興味を示さず、ただ将棋盤に向かっている。

「将棋は自分の一部みたいな感じです」

五年後、十九歳の彼はどこにいるのだろう。
期待という言葉は軽すぎる。
私が抱いているのは畏怖である。

――『等身の棋士』p20~22

将棋が熱いこの夏、ぜひ読んでいただきたい一冊です。(ホシノ)

ど忘れ書道

dowasureshodou.jpg『ど忘れ書道』

毎日、学校や会社、家事をしたり子育てに追われたり、忙しいですよね。疲れたしできるだけ頭をはたらかせたくない。笑ってすっきりしたい。そういうというときって誰しもあると思うんです。私はけっこうな頻度であります。そんなときに激推しなのがこの本です。いとうせいこうさんのど忘れと言い訳にめちゃくちゃ笑うだけでなく、博識ないとうさんがすさまじいど忘れをぶちまける姿に、「忘れたってええやん」「なんでもオッケー」という心の余裕すら生まれる、なんとも最高な本です。(アライ)

絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話

zettainishinuwatashitachi.jpg

『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』

この本を出版したことでミシマ社メンバーは随分健康になりました。「ちゃんと寝て食べて動け!! 具体的にはこうすれば良い!!」と至極まっとうなことを力強く教えてくださる若林先生の言葉には信頼感しかありません。もはや読んでいるだけで元気になってきます。若林先生のお話は本当に面白いので、ミシマガで公開している仲野徹先生との対談記事や、サマー講座の若林先生回の動画(8/31までの期間限定公開)もぜひご覧ください。みるみる元気が湧いてきます。この夏は若林先生と乗り切りましょう。(モリ)

小田嶋隆のコラムの切り口

odajimatakashinocolumnnokirikuchi.jpg『小田嶋隆のコラムの切り口』

小田嶋さんのコラムを読んだことがないという方はぜひ「小田嶋隆」「コラム」で今すぐググり、目にとまったものを読んでみてください。どのコラムもめっちゃおもろいので。なんでこんなふうに書けるのか?と、読むたびに思います。そんな小田嶋さんのコラムを愛する編集部が、「切り口」をテーマに厳選に厳選を重ねて選んだコラムたちが収録されている......だけでなく、小田嶋さんによる解説付きでより深まります。「そういう角度から書くこともできるのか!」と、感動すること間違いなし。(アライ)

小商いのすすめ

koakinainosusume.jpg『小商いのすすめ』

「小商い」という言葉を世の中に広めた名著。営業で個人経営の書店さんを回っていると、「この本を読んで書店を始めようと思ったんだよね」「うちの店の経営のバイブルです」といった話を聞くこともしばしば。読んだ人を変え、社会を変えつつある革命的な本です。(モリ)


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ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

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