月刊ちゃぶ台

第11回

移住してみて(中村明珍・内田健太郎)

2020.02.22更新

 本日(2/22)より渋谷パルコで開催される、ほぼ日の学校Presents「本屋さん、あつまる。」に、ミシマ社の本屋さんが出店いたします。今回、会場では「ちゃぶ台」でもお馴染み、周防大島の農産物やはちみつ、ジュースを販売。作り手の思いを知っていただければと、昨日は農家の宮田さんへのインタビューを再掲載いたしました。そして本日は、同じく周防大島の農業や養蜂を営む中村明珍さん、内田健太郎さんの記事を掲載いたします。記事をお読みいただき、ぜひ会場で味わっていただけましたら幸いです。

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「本屋さん、あつまる。」
たのしい本屋さんが渋谷PARCOにやってきた!

期間 2020年2月22日(土) -2020年2月24日(月)
場所 渋谷パルコ8F・ほぼ日曜日 (アクセス)
時間 10:00〜21:00
入場料 無料

詳細はこちらから


※本記事は、2015年10月10日に発刊した『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 「移住×仕事」号』に収録された記事(P104〜109)を掲載しています。

中村明珍/農家、僧侶

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 2年前の2013年春、東京でロックバンドのギタリストとして生活していた僕は、妻の両親の縁で島に移住しました。眠りについてた時間に起きる生活に180度転換し、朝日とともに活動を開始しています。

 移住してからたびたびされる「あなたの今の本業って、なに?」の質問。苦手な食べ物「梅干し」の僕が梅農家になり、オリーブの苗木をあげるという人が現れてオリーブ栽培をスタート、島でのアルバイト中に客でたまたま立ち寄ったお寺の住職に拾われて、現在農家であり僧侶、なのですがやっぱりうまく説明できません。

 「60代は若手」の集落に住まいを借り、30代は僕たち家族だけの地域で、いきなり自治会役員に据え置かれ、集落を右往左往しています。70、80代の先輩方はいつでも「何しおるでーー!?」が挨拶。都市部よりも、人と人との境目があやふやだと感じました。あいさつをちゃんとすると「あんたいい人ね」と言われます。

 島で出会った若手農家の友人たちに共通していたのは「テレビあまり見ない」「ネットあまり得意じゃない」。思いは強い、けどいつでも自然相手にゆらゆらしているような人たちで、とてもおもしろいです。

 田舎暮らしをしたかったというよりは、必要に迫られてした移住、「こんな田舎によく来たね」とよく言われます。僕の場合は、目の前の縁をたどっていったら今の形になっちゃった、といった何とも言えない道のりですが、スローなライフはどこにもなくて、やることだけはたくさんあります。そんなところが「生きている」と感じさせてくれます。

 現在、僕の生活の主導権を握っているのは「お天気」。預ける相手が大きいので、妙に安心です。

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周防大島 中村農園寄り道バザール

農園では南高梅などでの自然栽培に取り組み、寄り道バザールではオススメの農産物・雑貨の販売や配達と、ライブ・イベントの企画をしています。

連絡先:yorimichibazar@outlook.com

内田健太郎/養蜂家

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 5月から6月は養蜂家の農繁期。夜明け前には家を出て、蜂場で日の出を迎える。「ガサーッ」と蜂を巣からふるい落としては採蜜していく。刺されては痛いけれども、一年で一番の恵みの瞬間だ。

 2011年の大震災と長女の誕生をきっかけに神奈川県から移住した。周防大島を選んだ機は妻の遠い親戚がいたということだけ。さして当てのある地域も他になかった。臨月を迎えていた妻を残し、1人訪ねた周防大島で僕は衝撃を受けることになる。滞在2日目にして初めて出会った親分(村のいろんな人にそう呼ばれていた)。初対面の僕に彼は笑顔でこう言った。「この家に住んだらええわ、あんたの家じゃ好きにせえ」

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 初対面の人間にそう言える懐の大きさももちろんだが、それ以上にその笑顔に魅了された。なんというか猛烈。人情が溢れ出しているのだ。僕はその場で移住を決めた。

 暮らし始めてみてわかったことは、その笑顔を持つのは親分だけじゃなかったということだ。毎日の生活の中で出会う島の人々は当たり前のように笑いかけてくれる。都市の満員電車の中では決してなかったその瞬間瞬間に、癒され、そして勇気づけられる。

 移住してから4年が経過し、僕ら家族もすっかり島の暮らしに慣れてきた。目下の悩みは50年後である。

 僕も彼らのような笑顔を若者に注ぐことができるようになるだろうか。

 そうあれたらなぁと思いつつ、今日も蜂に会いにいく。

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瀬戸内タカノスファーム

島の恵まれた環境を生かし、移動養蜂ではなく、島の中だけではちみつを生産しています。最近は季節の果物とはちみつを使ったジャムの生産も始めました。

連絡先:takanosufarm@gmail.com

ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

編集部からのお知らせ

「本屋さん、あつまる。」
たのしい本屋さんが渋谷PARCOにやってきた!

期間 2020年2月22日(土) -2020年2月24日(月)
場所 渋谷パルコ8F・ほぼ日曜日 (アクセス)
時間 10:00〜21:00
入場料 無料

詳細はこちらから

今回のイベントでは、中村明珍さんの「寄り道バザール」、内田健太郎さんの「タカノスファーム」より、仕入れたはちみつやジャムを「ミシマ社の本屋さん」で販売いたします! 詳細は下記になります。

島のはちみつ【タカノスファーム(周防大島)】

島のはちみつ3種セット【タカノスファーム(周防大島)】

島のはちみつイチジクジャム【タカノスファーム(周防大島)】

島のはちみつりんごジャム【タカノスファーム(周防大島)】

島のはちみつウメのジャム【タカノスファーム(周防大島)】

島のはちみつうめシロップ【タカノスファーム(周防大島)】

島のふりかけ【タカノスファーム(周防大島)】

STOMACHACHE. ×中村農園エコバッグ(ブラック)【中村農園(周防大島)】

そのまま食べれる 『ひじっ好いりこ』【オイシーフーズ(周防大島)】

トマトジュース【野の畑 みやた農園(周防大島)】

プレミアムみかんジュース(極早生)【森川農園(周防大島)】

かりんとう【うみとそらのたまご舎(周防大島)】

無農薬レモン【石原邦夫農園(周防大島)】

お米1合【白山米店(東京・自由が丘)】

栄福寺てぬぐい【栄福寺(愛媛・今治)】

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