第46回
ちゃぶ台編集部は、どんなふうに雑誌をつくっていくのか?
2026.02.10更新
こんにちは。ちゃぶ台編集部のノザキです。ミシマ社が刊行している雑誌『ちゃぶ台』。昨年12月に、最新刊『ちゃぶ台14』が発売となりました。
現在は、年に一度の刊行頻度のため、だいたい12月に刊行することが増えているのですが、完成の喜びに浸り、発売日を見届け、この記事を書いている2月上旬の時期、ちゃぶ台編集部はいったいなにをしているのでしょうか・・・? 本日の月刊ちゃぶ台は、編集部の最近について、お知らせいたします。
キックオフミーティングが行われる、しかし・・・
2026年1月某日。これはもう雑誌づくりの常としかいいようがないのかもしれませんが、刊行頻度が半年に一度であろうと年に一度になろうと、ミシマ社の中で『ちゃぶ台』の制作が安定して予定通りに進むことはほとんどなく、毎号印刷所へ入稿する直前は、たいへん慌ただしくなってしまいます・・・。
であれば「そろそろ動き出したほうがいいよね」という空気がどこからともなく立ち現れ、記念すべき『ちゃぶ台15』のキックオフミーティングが、今年は年始早々1月に行われました(いい調子です!)。キックオフミーティングというのは、編集部員が集まり、それぞれが次の特集になりそうなテーマや、深く掘り下げたいことを持ち寄る場です。企画会議でもあるのですが、体感としては企画会議よりも前の、もっとやわらかな段階のものを外に出す、というイメージです。
『ちゃぶ台』の編集会議のことを、編集部のホシノさんは以前、このように言っています。
ホシノ そう。独特の空間で、なんていうのかな・・・編集メンバー4人の脳みそが1個になって、そこからポッと出てくるみたいな。だから、誰が言ったかとかはあんまり関係がなくて、その4人分の脳みそになるまでに、各自がなんかいろいろ言ってみる時間、みたいなのがある。
(みんなのミシマガジン「ちゃぶ台編集部のちゃぶ台座談会(前編)」2025.01.09更新)
「4人分の脳みそになる」というのは、なかなか想像しにくいかもしれないのですが、その場に立ち会っている感覚からするとまさにそうとしか言いようがなく、だからこそ時折いただく「特集はどうやって決めていますか?」という質問には、編集長のミシマも、ほかのメンバーもいつもどうもうまく答えられずにいる気がしています。
別冊ちゃぶ台やりたいねん
今回のキックオフミーティング、開催のタイミングはよかったと思うのですが、やはり一筋縄ではいきませんでした。
なんとこの日、『ちゃぶ台15』のキックオフで編集長のミシマさんが冒頭に言い放ったのは「別冊ちゃぶ台やりたいねん」。おお〜。・・・編集部員一同、このようなことには慣れているものの、「別冊か〜」という空気に一瞬なりました。
しかし、このようなことにもっとも慣れているのは、紛れもなくミシマさんでした。すでに企画書を準備していたのです。

「あきない読書」の機運が高まるか?
「飽きない」読書と「商い」読書。それぞれの言葉からイメージされる読書のかたちを考えながら、「別冊ちゃぶ台」という枠組みはさておき、このテーマで、このタイトルで、なにかおもしろそうなことが始まる予感のようなものを、その場にいた全員が抱き始めたところで、ホシノさんがこう言いました。「ダブルミーニング、おもしろいですね。だったら『ためになる読書』というタイトルとかもよさそうですよね」。
「為になる」読書と「溜めになる」読書。おお〜。このように4人の脳みそはどんどんどんどんふくらんでいきます。
・・・数分が経過。私は、ふと思ったことを言ってみました。
「ミシマさんとホシノさん。それぞれが編集して、『あきない読書』と『ためになる読書』を2冊同時刊行したらいいんじゃないですか?」
燃えるミシマさん。と、対照的なホシノさん。そこからしばらくは、この2冊同時刊行企画について、相当な盛り上がりを見せたのでした。
*
ということで、次号の特集、中身についてはいっさい決まらず、2つの企画がたちあがる結果に。どうなる、ちゃぶ台15号!
今後は月に一度のペースで、編集部の様子をお知らせいたします。
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