今月のミシマ社

第7回

ミシマ社の夏合宿2018レポート

2018.09.16更新

 こんにちは、京都オフィスのノザキです。今年の4月に入社してからまもなく半年が経とうとしています。代表ミシマの隣の席(席替えをしたら隣になった)で、ぽいぽい飛んでくる書類や仕事に埋もれながら、右も左もわからない、ミシマ社の大海原を必死に泳ぐ毎日です。今日はそんな私が初めて経験した「ミシマ社の夏合宿」をレポートします。

 ミシマ社では、夏合宿を毎年行っています。普段は自由が丘と京都の2拠点で活動を行う私たちですが、合宿では両オフィスのメンバーが集結。みんなでちゃぶ台を囲み、今後の方針や企画などを出し合い、話し合い、一気に決める。かなり濃密な合宿です。そして今年も8月24日〜26日の3日間にわたって夏合宿が行われました。

 24日朝。呼吸を整えて、京都オフィスでミーティングが始まります。これからミシマガをどう盛り上げていくか? 次の新刊をどうやって届けていくか? など、ひとつひとつ全員でアイデアを出して、やるべきことをその場で決めていきます。今回の合宿では、議題に対して「チーム制」でプレゼンするということになり、イケハタ&モリチーム、アライ&タブチチーム、トリイ&ノザキチームに分かれてそれぞれ準備をしてきたのですが、実はこの日の朝、トリイ&ノザキチームは鴨川で打ち合わせをしました。「打ち合わせしよか、川で」鳥居からこんな連絡が来て向かうと、そこには遠くを見つめて佇むトリイ。川を前にして、なんだかトリイは生き生きとしていました。

0916-1.jpg

 夕方からは「いしいしんじの大地蔵盆!」です。いしいしんじさんによる『きんじよ』の刊行を記念して、夏のあいだ中あちこちの書店で行ってきた「いしいしんじ夏の『きんじよ』祭」。ミシマ社の本屋さんでは、地蔵盆をやることになりました。いしいしんじさんによる怪談、スイカ割り、じゅずまわし、クイズ大会、かめ釣り、ワタナベによるパパ〜パネル披露など、ここがオフィスだということを忘れるくらい、子どもも大人もみんなではしゃいで最高でした。

0916-3.jpg

 25日。午後から京北町へ向かいます。宿泊場所は夏合宿で毎年お世話になっている、京北町の徳平庵さん。移動は8人乗りのレンタカー、運転手は最古参メンバーワタナベ。オフィスの戸締りをして、最後から2番目にオフィスを出ると、最後にオフィスを出てきたタブチが見たこともないような焦った顔で「渡辺さんの車、もう出ちゃった!?」と大焦りで鍵をかけています。「全員同じ車ですよ」と伝えると、いくつかの車に分かれて向かうと思っていたタブチは、見たこともないような安堵の表情を見せたのでした。車酔いしやすいタブチは、安全運転・なめらかブレーキのワタナベの車にどうしても乗りたかったようです。

 「運転しなくていいってめっちゃええわ〜」とご機嫌なミシマは、自分のiPhoneで音楽を車内に流し始めました。ただ、すでに車内にはラジオからの沖縄民謡が流れていて、つまりダブルBGM状態。全員がなんで? と思っていたはずですが、車はそのまま目的地へと進んでいきます。

 宿泊先に到着してから始まったのは、踊るミーティング(モリによる下記レポートを参照ください)。それから温泉へ行って、バーベキューをして、営業コント、振り付けを間違えた人が脱落するラジオ体操選手権、三島・渡辺によるコント、妖怪音頭(モリによる下記レポートを参照ください)・・・。へとへとになりながら寝ようとしたら、縁側でイケハタが一人、弾き語りをしている場面に遭遇し、驚いているうちに夜は更けていきました。

 26日。昨晩「明日は8時からラジオ体操するぞ」というミシマのかけ声を聞いて寝た一同でしたが、結局ラジオ体操は行われず、ものすごく豪華な(合宿史上最も豪華だったとのこと)朝食を食べました。得意料理は「煮豚」というモリが腕をふるった朝食は目玉焼きにピーマンとウインナーが入っていて、目玉焼きに昨日のバーベキューで残ってしまったピーマンを入れるあたりにモリの主夫魂を垣間見た気がします。

 その後も自然の中で行うミーティングは驚くほどに、たくさんのアイデアが生まれ、一冊入魂! の気持ちを新たに、一同は京北町を後にしたのでした。

 さて、もう一人の新入りモリは、初の合宿をどう感じたのでしょうか? ここからはモリによるレポートです。

 新入りモリです。初めてのミシマ社合宿に行ってきました。噂通り、大変濃い時間でした。数々のふしぎなことが起きましたので、印象深い事件を3つご紹介します。

・会議が踊って進んだ事件

 京北町の徳平庵さんの和室でミーティング。今後のミシマガの企画や来季の動きを決める大事な会議・・・なのですが、突如ミシマの「はい、動いて!」の声で、和室の中を縦横無尽に動き出すミシマ社メンバーたち。さらに「はい、今度はフラダンスっぽく!」という更に謎な一声で、踊り出すミシマ社メンバーたち。踊りながらアイディアを叫び、踊りながらおおー! っと盛り上がります。そして踊りながらメモを取る健気なノザキ。

 外から見ると完全にアブない集団ですが、中から見てもかなりアブなかったです。しかし、不思議とアイデアが出る。ぽんぽん出る。すでに恥ずかしい動きをしているからか、なんの照れもなくアイデアを出せました。

 そういえばこの件、ミシマが「怪しすぎる。絶対外で言ったらあかんな」と言っていた気がしますが、ミシマガはギリギリ外じゃないということにしてこっそり書いておきます。皆さん秘密にしてください。でも、すごい効果ですので、職場や家庭でぜひお試しください。

・ウシガエルが黙った事件

 夜のお楽しみ、バーベキューをしていると、なぜか突然、安田登先生が開発した妖怪音頭の音源をかけ始めるミシマ。その場で振り付けの指導も始まり、バーベキューグリルをキャンプファイヤーのごとく取り囲んでミシマ社一同が踊り始めます(踊ってばっかりですね)。

 妖怪音頭の印象的な部分として、「来たれかし! 来たれかし!」と叫ぶ部分があるのですが、酔っ払った一同がYou Tubeに唱和して「来たれかし! 来たれかし!」と叫ぶと、不思議なことにあたりに響いていたウシガエルの声がぴたりと止むのです。アマガエルや鈴虫の声は変わらず響いているのですが、なぜかウシガエルの声だけが止まる。さすが安田先生、ものすごい力です。読者の皆さんもウシガエルだけを鳴きやませたいシチュエーションでぜひお試しください。

・風邪が治った事件

 実はモリ、合宿の前週に風邪を引いており、病み上がりでの参加でした。しかも、合宿の2日前から出張で京都にきており、京都オフィスに泊まり込んだものの、台風の騒音などで睡眠不足になっており、ひどいコンディションでした。

 果たして合宿を乗り切れるのだろうか・・・と思っていたのですが、何度ものミーティング、地蔵盆、毎朝の呼吸法、瞑想、大量のご飯・・・という毎日を終えてみると、あら不思議、すっかり元気になっていました。自然に生命力がみなぎるような日々のカリキュラムになっていたのだと思われます。

 その他、「突然法螺貝を吹き始める事件」「ワタナベの霊魂が鼻から出てきた事件」「滝行しそうでしない事件」などいろいろあったのですが、それはまた別の機会に。事件と笑いが絶えない、実り多い合宿でした。

0916-2.jpg

ミシマガ編集部

ミシマガ編集部
(みしましゃへんしゅうぶ)

 

おすすめの記事

編集部が厳選した、今オススメの記事をご紹介!!

  • 『銀河鉄道の星』発刊記念対談 後藤正文×名久井直子(1)

    『銀河鉄道の星』発刊記念対談 後藤正文×名久井直子(1)

    ミシマガ編集部

    11月22日、『銀河鉄道の星』(宮沢賢治・原作、後藤正文・編、牡丹靖佳・絵)が発売となりました。発売を記念して、この本の著者であり、12月5日にはNEW ALBUM「ホームタウン」を発表したASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル&ギターを担当する後藤正文さんと、装丁を手がけてくださった名久井直子さんの対談を2日間にわたり、お送りします。昨日掲載した「あとがき」からさらに踏み込んで、後藤さんがなぜ、宮沢賢治を新訳しようと思ったのか、そして子どものころから宮沢賢治の作品に触れてきた名久井さんは、今回何を感じられたのか? たっぷりとお届けします。

  • 西村佳哲×ナカムラケンタ 最近〝仕事〟どう?(1)

    西村佳哲×ナカムラケンタ 最近〝仕事〟どう?(1)

    ミシマガ編集部

    みなさん、最近、仕事どうですか? ナカムラケンタさんの『生きるように働く』と、『いま、地方で生きるということ』の著者でもある、西村佳哲さんの『一緒に冒険をする』(弘文堂)の2冊の刊行を記念して、2018年9月18日、代官山 蔦屋書店にてトークイベントが行われました。「最近〝仕事〟どう?」をテーマに、それぞれの角度から「仕事」について考え続けてこられたお二人が、自著の話、人が働くことの根っこについて、そして「働き方改革」までを語り合いました。そんなお話の一部を、前・後編2日間連続でお届けします。どうぞ!

  • くすみ書房店主・久住邦晴さんの本を発刊します

    くすみ書房店主・久住邦晴さんの本を発刊します

    ミシマガ編集部

    今月末に『奇跡の本屋をつくりたい〜くすみ書房のオヤジが残したもの』が発刊となります。多くの人に愛されながらも、2015年に閉店した札幌の書店「くすみ書房」の店主、久住邦晴さんの未完の遺稿を再編集し、書籍化したものです。この本にちなんで今日からミシマガ上でも「奇跡の本屋をつくりたい」のコーナーがスタートします。

  • 凍った脳みそ

    特集『凍った脳みそ』後藤正文インタビュー(1)

    ミシマガ編集部

    『凍った脳みそ』。なんとも不思議なタイトルである。いったい何の本なのか? と題名だけ見てわかる人はかなりのゴッチファンにちがいない。ぞんぶんにお好きなように本書を楽しんでくださいませ! 実は、アジカンファンだけど「この本はどうしようかな」と思っている方や、必ずしもアジカンやゴッチのファンでもないけど音楽は好きという方や、ゴッチもアジカンも音楽もとりわけ好きなわけじゃないけど面白い本は好き! という方にも、本書はおすすめなのです。その理由の一端に迫ることができればと思い、著者の後藤正文さんに直接お話をうかがいました。

ページトップへ