第93回
ウィー東城への道第1回
2025.05.21更新
こんにちは、広島県の営業担当をしているスガ(自由が丘オフィス)です。いよいよ来週火曜はじまる「ウィー東城店×ミシマ社 『ミシマ社のちゃぶ台まつり2025』」。27日(火)にスタートし、6/28(土)の最終日にフェスティバルを行います。
もともとは、「ちゃぶ台」の展示を開催するつもりで提案したこの企画が、いつのまにか「ミシマ社VSウィー東城店」の企画対決、そしてウィーさんの地元・東城(広島県庄原市)の方々を巻き込んだ「おまつり」になっていっています。
佐藤社長をはじめとするウィー東城店の書店員さんたちのパワーと熱気によって、どんどん「おまつり」が盛り上がってスケールを増していく。ミシマ社側も、各チームからメインで参加してくれているハセガワ(仕掛け屋)とノザキ(新プロジェクトチーム)が、打ち合わせのたびに一風変わった企画案を提出して対抗している。
もうひとりの企画担当スガ(営業チーム)が、そんなみんなに戸惑いつつ食らいつくため、日々形を変え続けるこの「おまつり」を見失わないように記録した日誌、題して「ウィー東城への道」をお送りします。
実は年始からずっと準備してきたこのお祭り、今日はまだまだ序盤戦です。
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1/23(木)
本日、ウィー東城店さんと「ちゃぶ台」展示のオンライン打ち合わせ第1回を開催。ウィー東城店佐藤友則社長と、ミシマ社からはハセガワさん、ノザキさん、スガ。
もともとは昨年も関西の書店で開催した、ハセガワさんが手がけた「ちゃぶ台」の中身を紹介する展示を開催する提案をできればと考えていたが、佐藤社長からは「お客さん、そしてミシマ社やウィー自身も想像を超える時間にしたい」、「いまの世の中では難しいけど、本当はこういうのがいいよね、というイベントにしたい」と熱い言葉が。とにかく「想像を超えたい」と繰り返しおっしゃられていたので、ミシマ社内で作戦を練らねば。
また、今回の企画は「ウィー東城店VSミシマ社」の企画腕比べとして開催することに。緊張・・・。
あと、2月刊のみなはむさん『はるってなんか』の読み聞かせも実施。ただ、読み聞かせ真っ最中に、自分の感想をしゃべってしまったのが反省。でも、佐藤社長から『みえないりゅう』につづき、「ミシマ社の絵本は『りゅう』もそうだけど、「3世代にわたって読まれる」「四十年後を見据えて届けて行きたい絵本」と大絶賛。
1/30(木)
佐藤社長が2月に京都オフィスまで来られることに。大変なことになりそう。ハセガワさんノザキさんと、週明け企画会議をやることに。
1/31(金)
企画会議に向けて、「ちゃぶ台展」企画書づくり。ウィーさんに絡めた企画を出すため、『ちゃぶ台9』やミシマガを読み返す。
〈ウィー東城店、事前情報&第1回打ち合わせで聞いたこと〉
・町の「よろず屋」として、本以外にも日用品や食品、美容室にパン屋やコインランドリーもある。
・佐藤社長の人気が半端ではない。以前ミシマさんとウィーさんに行った時、体育の授業中?の小学生たちが、佐藤社長の車を見つけた瞬間校門に手をかけて「さとうしゃちょ〜」と叫んでいた
・年1回の感謝祭は、大変な賑わいになるらしい。とくにがちゃがちゃが人気らしい。
佐藤社長の期待を超えられるかはわからないが、一つ飛び道具を発見した。以前ミシマさんがウィーに行った時の、謎のお面をつけた写真。何かに使えないだろうか?
ウィー東城店店内でポーズをきめる、佐藤社長(左)とミシマ(右)
2/3(月)
ハセガワさん、ノザキさんと社内企画会議。途中から、佐藤社長の想像を越えるため、「絶対に実現しない企画」を考えることになったのですが、「ウィー東城店の看板の『We』を『Me』にする」「美容室でミシマンと同じ髪型にできる」「佐藤社長のおしりかじり虫」など、意味不明な企画が続出。こうなったときのハセガワ、ノザキの発想力と企画の数々に戸惑う。
2/14(金)
ついに、京都オフィスに佐藤社長来社。佐藤社長&ミシマ社一同で企画会議。自由が丘オフィスの私は佐藤社長とは画面越し。でも緊張。
今回はミシマ社とウィーさんの企画対決なので、事前に作戦を用意。ミシマ社で出た企画を「これはぜひやりたい」をA面、「これは流石に無理でしょ(まいったか!)」をB面にわけて、企画会議1時間のうち50分をA面の企画詳細、最後の10分をB面を「こんなのも出ました」という紹介に充てる作戦。
結局、佐藤社長は無茶振り企画の数々に対しても「これは無理です」とは一度も言いませんでした。ずっとニコニコしながら「近いのだとこういうことならやったことありますよ」とか、「わはは、いいですね〜」と、終始ノリノリ。手強い、ウィー対ミシマ社、今後の厳しい戦いが予想される・・・。
3/11(火)
佐藤社長打ち合わせから1ヶ月が経ってしまった。佐藤社長を驚かせるために、ミシマ社から出せる限りの企画を出し尽くしたばっかりに、膨大な企画の山が積み上がってしまった。今日まで直視せず、企画を整理することもなく過ごしていたら、今日ノザキさんから「そろそろ進めねば」と連絡をいただいてしまった・・・。
3/13(木)
佐藤社長からお電話をいただく。今回のお祭り、ウィーさんも「次世代を担う若手のメンバーで担当する」とのこと。担当するのは、大谷さん(佐藤社長の書籍『本屋で待つ』(夏葉社)にも登場)と、嘉壽(かなが)さん。次回の打ち合わせは3/19(水)に決定。
3/19(水)
大谷さんとかながさんと初めての打ち合わせ。冒頭だけ佐藤社長が登場し、「いままでにないお金の形をここで実現したい」と宿題を出される。ついにこのまつりが経済にまで踏み出してしまった。
また、おまつりの初日が5/27(火)に決定。この日がかながさんの誕生日らしい。かながさん、お名前がなんと「まつり」さんらしいです。
打ち合わせ後、スラック(社内チャットツール)に「ウィー東城店への道」というチャンネルをつくる。社内全体プロジェクトとして取り組むための体制づくりの一環。
次回ミーティングは来週の26日。今までにないお金の形の案が思い浮かびそうにない・・・。
(つづく)
編集部からのお知らせ
【5/27~6/28】ウィー東城店×ミシマ社 「ミシマ社のちゃぶ台まつり2025」開催します!
今年2025年、生活者のための総合雑誌『ちゃぶ台』が創刊10周年を迎えます。その『ちゃぶ台』のお祭りを、広島・庄原のウィー東城店さんで開催します!
『ちゃぶ台9 特集:書店、再び共有地』に登場していただいた「よろず屋」ことウィー東城店さん。今年の始めから、書店員のみなさまと打ち合わせをしているのですが、当初のミシマ社の想像をはるかに超える規模&楽しさになってきております。
会期 2025年5月27日(火)〜6月28日(土)
会場 ウィー東城店
住所 〒729-5121 広島県庄原市東城町川東1348-1
営業時間 10:00〜19:00
最終日(6月28日)はフェスティバルを開催します! ウィーさんの地元を巻き込む前例のないおまつりになります。ぜひお越しください!
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