第15回
ミシマ社ナイトレポート
2019.08.21更新
こんにちは。新人のスガです。
先週の火曜日(8/12)、ミシマ社の京都オフィスで、ミシマ社ナイトというイベントを行いました。
ミシマ社ナイトは二部構成で、第一部はミシマ社の本屋さんで代表・ミシマの一人語り&メンバーの出し物。第二部が場所をかもがわカフェに移して、社長と新人の公開収録を行いました。
その模様をレポートします。
たくさんのお客さんが詰め掛けてくださり、17:30のミシマ社ナイト開始時間には、会場はすでに満員です。
ミシマ社ナイト第一部
・前座 タブチとスガの漫才
実は、私スガは、先輩タブチとともに漫才を行いました。人生初の出来事です。
目的は、代表ミシマの一人語りの前に、笑いで会場を盛り上げること。
打ち合わせ時間が30分の急ごしらえの漫才でしたが、アイデアを出し合いながら練習していると「これは間違いなくウケる」と自信がついてきました。
漫才のテーマは、今月の新刊『脱・筋トレ思考』。それでは漫才を抜粋して、再録いたします。
タブチ(以下、タ)・スガ(以下、ス)「はいどうも〜」
ス「タブチさん、僕、最近筋トレにハマってるんですよ!」
タ「え〜、なんでだよ。今月ミシマ社から『脱・筋トレ思考』が発売なのに」
ス「鍛えられた自分の筋肉を見ていると、自信が湧いてくるんです」
タ「それは『脱・筋トレ思考』に出てくる、筋トレ思考というやつだよ。見た目にこだわって筋トレばかりしていると、身体が持つしなやかさを失ってしまうよ」
ス「そんなこと言って、タブチさんも結構筋肉あるじゃないっすか。こっそり筋トレやってるんじゃないですか?」
タ「違うよ。これは見せかけの筋肉ではなくて、本屋さんに本を運ぶときに身についた、本の直納という運動に最適化された筋肉なんだ」
ス「先輩、さすがです」
タ「スガくん、筋トレをするのは他にも理由があるんじゃない?」
ス「先輩、内緒にしてたんですが、僕モテたいから筋トレしてました」
タ「それでモテたの?」
ス「モテてないです・・・」
打ち合わせでは大爆笑で終わるはずでしたが、タブチは「思ったよりすべったな・・・」と深く落ち込んでいました。
ミシマによると、私が「モテたいから筋トレしてました」と言った瞬間、会場は笑いどころではなく、悲愴感でいっぱいだったそうです。あと、「君たちの漫才には間が足りない」というアドバイスももらいました。
この経験を活かして、また漫才でリベンジしたいです!
・代表ミシマのひとり語り
ミシマ社ナイト第一部のメインイベント、それが「代表・ミシマのひとり語り」です。
告知ポスターにもひときわ大きく書かれた、「ひとり語り」。
会場が前座のせいで冷え切っているなか、ミシマは何を語るのでしょうか? 注目が集まります。
テーマは、主に1カ月前にスタートした新レーベル、「ちいさいミシマ社」の話でした。
印象的な話は、少部数のちいさいミシマ社を、若手の編集者を育てる場にしたいというお話です。私、編集チームの新人・スガにはありがたいお話だと思いました。
もう1つ印象的だったのが、ちいさいミシマ社の第一弾『仲野教授のそろそろ大阪の話をしよう』についてのお話です。この本は、本屋さんに通常より15パーセント利益が出やすい条件(ちいさいミシマ社のコンセプトについてはこちらをご覧ください)にした上に、箔押しを帯にまで行うなど、装丁にもこだわってお金をかけた一冊です。そのためある書店員さんに「ミシマ社は書店さんとの共存と言ってくれているけど、ミシマ社が利益を出せずに潰れたら元も子もないじゃないか」と怒られたことがあったという話。
悔しいですが、漫才より笑いが起きておりました・・・
そのうち『仲野教授のそろそろ大阪の話をしよう』の編集担当のノザキが呼び出されて、「これは名実ともに身を削ってつくった一冊なんです。ガリガリになるぐらいこの一冊に力を尽くしましたので、ぜひ読んでください」という話に、「先輩、すごいなあ」と唸らされました。
そうこうしているうちに、タブチが突然ビールを配り始め、漫才の失敗にめげずにオペラを歌い始めたり、タチがウクレレで演奏し始めたりと、不思議な盛り上がりを見せ、第一部は幕を閉じました。
ミシマ社ナイト第二部 「社長と新人公開収録」
場所をかもがわカフェに移した第2部は、ミシマガラジオ「社長と新人」の公開収録です。
社長と新人のゲストに、なんと喫茶店「六曜社」のマスターで、シンガーソングライターでもある、オクノ修さんに来ていただきました!
オクノさんのおかげで、またも会場は満員になりました。
(オクノさんもプライベートで、かもがわカフェによくいらっしゃるそうで、今回の社長と新人も、ミシマがオクノさんに公開収録について話した際に、「その時間ちょうどかもがわカフェにいるから出るよ」とおっしゃっていただき、出演が決まりました)
「社長と新人」らしく「若者へのアドバイス」「オクノさんの青年時代」から、「おいしいコーヒーの入れ方」「お客さんのクレームへの対応」など、喫茶店のマスターならではのテーマまで幅広く語っていただきました。それにしても、オクノさんからコーヒーの入れ方を聞けるとは贅沢です! おいしくするポイントは意外なところにあります。
公開収録にいらっしゃったお客さんが、「オクノさんのやさしい声を聞くために、六曜社に通っています」とおっしゃっていました。そんなオクノさんの声が聞けるラジオ、それが社長と新人第4回です。
明日は前半をお届けいたします。後半も近日公開いたします。
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これにてミシマ社ナイトレポートは以上です。
お客さんのみなさまに、直接いろいろとお話を聞くことができたことも、嬉しく楽しかったです。
ぜひまた来年もやりたいです。(ミシマさん、いかがでしょうか?)
編集部からのお知らせ
「ちいさいミシマ社展」開催!
「ちいさいミシマ社展」
【会期】2019年8月21日(水)〜10月14日(月・祝)
【場所】スーベニアフロムトーキョー(国立新美術館 地下1階
ミュージアムショップ )
【開館時間】10:00-18:00(金・土曜日は20:00 まで)
火曜日定休(祝日または休日に当たる場合は開館し、翌日休館)
【アクセス】〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
東京メトロ千代田線乃木坂駅 青山霊園方面改札6 出口(美術館直結)
※ミュージアムショップへの入場は無料です。
同時開催!「益田ミリ×山陽堂 本としあわせしりとり展」
益田ミリ×山陽堂
「本としあわせしりとり展」
【場所】山陽堂書店
【会期】2019年8月20日(火)-9月6日(金)※最終日は17時まで
*営業時間* 平日11時-19時(土曜11時-17時/日曜定休)
*国立新美術館と山陽堂書店は、電車と徒歩でだいたい15分くらいの距離。
ぜひはしごしてください〜!*