第38回
フェア開催決定!!「書店員が推す! 2022最注目ワード 『利他』と『アナキズム』をアップデートする2冊フェア」
2022.01.24更新
こんにちは! ミシマガ編集部です。
突然ですが、みなさまは2022年の社会を考えるとき、どんな言葉を手がかりにされますでしょうか?
ミシマ社からそれぞれ昨秋刊行された中島岳志先生の『思いがけず利他』、松村圭一郎先生の『くらしのアナキズム』が、増刷が続きそれぞれ累計刊行部数が2万部を突破し、メディアでのご紹介が続くなど、注目を浴びています。
読者の皆さまから、「利他」と「アナキズム」というテーマに、大きな反響をいただきました。
「利他」も「アナキズム」も、本が出るずっと前からあった言葉です。しかし、中島先生は「利他」を、作為的なものから「思いがけない」偶然が鍵を握るものに、松村先生は「アナキズム」を「無政府主義」という訳に象徴される攻撃的なイメージのものから、ひとりひとりの生活者に政治を取り戻し、より民主主義的な政治を志向する言葉として捉え直しを、いわば「アップデート」を行っています。
コロナ危機で関心が高まっている「利他」と政治が機能不全に陥っている今着目すべき「アナキズム」。2022年を考える上で、「最注目」のワードとなっています。
その2冊の本に、書店員さんからも熱い声をいただいたことをきっかけに、丸善ジュンク堂書店さんで、異例となる全国展開のフェアを開催することになりました!
その名も・・・
「2022最注目ワード「利他」と「アナキズム」をアップデートする2冊」
本日は、そんな熱いフェアについての情報をお届けします。特典情報もございますので、お見逃しなく!
書店員さんから届いたコメント
フェアパネルには、全国の丸善ジュンク堂書店の書店員さんによる「推しコメント」が掲載されています!
*『思いがけず利他』に寄せられたコメント
読了後、改めてタイトルを見て痺れる。思いがけず出会った2021年最高の人文書。
(丸善 京都本店 馬渕衣里さん)
偶然や運など、自身の関わらない様々な要素が重なり合った上に存在する今の『私』。日々、何を選択してどのように振る舞い、生きていくかを考えるきっかけをくれる一冊です。
(丸善 広島店 山下満規恵さん)
自分と世界とのつながりを編みなおすため、噛みしめたくなるフレーズの宝箱である。
(ジュンク堂書店 鹿児島店 臼井洋明さん)
*『くらしのアナキズム』に寄せられたコメント
今見えている世界が完璧でも当たり前でも常識的でもないことに気がついた時に、自由は姿を現すのだと思う。「くらしのアナキズム」は、自分たちの力で初めから世界を構築していく術を教えてくれる。
(ジュンク堂書店 池袋本店 岡野まゆさん)
グレーバー、スコット、クラストルらを、これほど的確にかつ平明に説明してくれている本は、初めてです。さらに、網野義彦やきだみのるまで、広がりもあり、そこに必然性もあり、とても勉強になりました。
(ジュンク堂書店 難波店 福嶋聡さん)
人任せにしないで、自分たちでちゃんと考え、「あたりまえ」を問うてみるのにいいきっかけになる本です。
(ジュンク堂書店 吉祥寺店 村尾啓子さん)
フェア特典は中島先生×松村先生対談の音声配信チケット!
また『思いがけず利他』『くらしのアナキズム』の購入者特典として、2021年11月29日にMSLive!でオンライン配信した、中島先生と松村圭一郎先生の両著者による対談「くらしをよりよくするために、自分たちが「政治」にできること」音声チケットもご用意!
※イベントの詳細と映像での配信についてはこちら
展開風景
●ジュンク堂書店池袋本店
フェアでは、あわせて読むと「利他」「アナキズム」をより深められる5冊
・『ちゃぶ台8』(ミシマ社 編)
・『料理と利他』(土井善晴・中島岳志 著)
・『縁食論』(藤原辰史 著)
・『うしろめたさの人類学』(松村圭一郎 著)
・『現代の超克』(中島岳志・若松英輔 著)
を一緒に展開されているお店もございます!
●MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店
●ジュンク堂書店 難波店
●ジュンク堂書店 三宮店
●ジュンク堂書店 三宮駅前店
●丸善 広島店
『思いがけず利他』発刊当日(2021年10月20日)のミシマガに、「ミシマ社 秋の人文書――自己責任論や国家の機能不全を超えて生きる」という章があります。
私が他者へと開かれ、互いの喜びや苦しみが「ふいに」伝わることで、共に生きてくための関係が結ばれる。『思いがけず利他』と『くらしのアナキズム』はそんな世界の豊かさを再発見させ、これからの社会や政治のかたちを考える力を与えてくれる2冊です。
私たちをその脆さや弱さごと受け止める血の通った思想に、この秋ぜひ、触れていただけますとうれしいです。
まさにこの2冊が中心となる、フェアを開催することになり、ミシマ社一同大変嬉しいです。この新年スタートの1月に「最注目」の2冊と併読おすすめ本、ぜひお楽しみください!
***フェア詳細***
会期:1月16日(日)より開催中
※店舗により開催時期が異なります。
※実施しない店舗もございます。開催店舗は下記一覧よりご確認ください。
フェア特典:
・対象:『思いがけず利他』、『くらしのアナキズム』
・内容:中島岳志×松村圭一郎 対談「くらしをよりよくするために、自分たちが「政治」にできること」音声チケット
※対象書籍には特典チケットが封入されています。
チケット裏面に記載のQRコードより音声をお聴きいただけます。
***開催店舗***
~~北海道・東北~~
・MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店(北海道)
・ジュンク堂書店 旭川店(北海道)
・ジュンク堂書店 盛岡店(岩手県)
・丸善 仙台アエル店(宮城県)
・ジュンク堂書店 秋田店(秋田県)
~~関東~~
・丸善 水戸京成店(茨城県)
・戸田書店 前橋本店(群馬県)
・丸善 津田沼店(千葉県)
・ジュンク堂書店 南船橋店(千葉県)
・ジュンク堂書店 柏モディ店(千葉県)
・丸善 丸の内本店(東京都)
・ジュンク堂書店 池袋本店(東京都)
・MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店(東京都)
・ジュンク堂書店 吉祥寺店(東京都)
・丸善 日本橋店(東京都)
・丸善 お茶の水店(東京都)
・ジュンク堂書店 立川高島屋店(東京都)
・丸善 多摩センター店(東京都)
・ジュンク堂書店 藤沢店(神奈川県)
・丸善 横浜みなとみらい店(神奈川県)
~~中部~~
・ジュンク堂書店 新潟店(新潟県)
・ジュンク堂書店 岡島甲府店(山梨県)
・MARUZEN 松本店(長野県)
・丸善 岐阜店(岐阜県)
・丸善 名古屋本店(愛知県)
・ジュンク堂書店 名古屋店(愛知県)
~~近畿~~
・ジュンク堂書店 滋賀草津店(滋賀県)
・丸善 京都本店(京都府)
・ジュンク堂書店 難波店(大阪府)
・ジュンク堂書店 天満橋店(大阪府)
・丸善 高島屋大阪店(大阪府)
・丸善 八尾アリオ店(大阪府)
・ジュンク堂書店 大阪本店(大阪府)
・MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店(大阪府)
・丸善 高島屋堺店(大阪府)
・ジュンク堂書店 三宮店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 神戸住吉店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 芦屋店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 三宮駅前店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 舞子店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 明石店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 姫路店(兵庫県)
・ジュンク堂書店 橿原店(奈良県)
・ジュンク堂書店 奈良店(奈良県)
~~中国・四国~~
・丸善 岡山シンフォニービル店(岡山県)
・丸善 さんすて岡山店(岡山県)
・丸善 広島店(広島県)
・ジュンク堂書店 高松店(香川県)
~~九州・沖縄~
・丸善 博多店(福岡県)
・ジュンク堂書店 大分店(大分県)
・丸善 天文館店(鹿児島県)
・ジュンク堂書店 鹿児島店(鹿児島県)
・ジュンク堂書店 那覇店(沖縄県)
編集部からのお知らせ
*2月は中島岳志先生の出演イベントを連続開催します!*
【2/4(金)】後藤正文×中島岳志「ミュージシャンと政治学者が考える“利他”と未来」
開催日時: 2月4日(金)19:00〜20:30
※配信後、申込者全員にアーカイブ動画をお送りします。
出演: 後藤正文 中島岳志
定員: 100名(増席あり)
参加費:2200円(税込)
中島岳志さんの新刊、『思いがけず利他』の中で語られる「利他は未来からやってくる」というアイディアに、各分野から大きな反響が寄せられています。
ミュージシャンの後藤正文さんもその1人。
後藤さんは朝日新聞のコラム「朝からロック」で本書を紹介し、利他について「未来の受け手を信頼して、行為を社会に捧げること」と書いています。 一方で、「自分の行いの成果を求めないというのは、とても難しい。手応えがほしいという利己的な欲求が自分には少なからずある」という率直な言葉も。 他者のために、未来のために行動したいと思いながらも、どこかで利己的になってしまう私達が、いま未来のために出来ることは何か。
ミュージシャンでありつつ、未来を考える新聞「The Future Times」も発行する後藤正文さんと、政治学者でありつつ「利他」を研究する中島岳志さんの二人が、「利他」と「未来」をキーワードに語り合います。
音楽で、政治で、そして言葉で。さまざまな形で“利他”の実践と理論を重ねてきたお二人と、今の時代に利他的であることの難しさ、面白さを考えます。
【2/17(木)】土井善晴×中島岳志「料理と利他2022」
開催日時:2月17日(木)19:00~20:30
※配信後、申込者全員にアーカイブ動画をお送りします。
出演:土井善晴 中島岳志
定員:100名(増席あり)
参加費:2200円(税込)
「些細な利他は日常に、たくさん忍ばせられているのだろう。だからきっと、事実は、授かる人のコンディションにはたらきかけてくるのではないかなぁ」
――土井善晴『思いがけず利他』書評より
『料理と利他』発刊から1年と少し。
この間、土井先生は『お味噌知る。』の発刊、中島先生は『思いがけず利他』の発刊のほか、様々なご執筆、対談などを経て、『料理と利他』の延長線上にある思索を深めて来られました。そんなお二人に今あらためて、「料理と利他」をめぐる対話をしていただきます。
土井先生が上記の書評で書いてくださった「利他がはたらくコンディション」という洞察について、そして、「もともと、人間はすべて利他だったのではないか」という土井先生の仮説について、中島先生はどう受け止められるのか。そんなところから、お話を始めていただく予定です。ふるってご参加ください!
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