第48回
たいへんやけどおもろい!「子育て」とミシマ社の本(1)
2023.02.03更新
こんにちは。京都オフィスのスミです。
いよいよ今月、
(装丁は佐藤亜沙美さん、イラストは神保賢志さん)
関西の大人気アナウンサーである西さんは、50歳を目前にして、「ひょんなことから」育休を取ることになりました。
本書には、家事に育児に奔走した、濃密な育休の日々が綴られています。
西さんいわく、「子育ては発見と喜び、そして戸惑いの連続」。
仕事ひとすじで約30年間過ごしてきた西さんにとって、育休の日々には、「本当にここはオレの家なのかと、頭がくらくらするくらい」はじめてのことが詰まっていました。
コントロールできないものがどっと押し寄せ、いらいら、あたふた、おそるおそる・・・
そんなハードな育休ですが、本書のなかで西さんは、「たいへんやけどおもろいで」と私たちを元気づけてくれます。
この本のもとになったのは、ミシマガ連載「昭和生まれ、アナウンサー・西靖の育休日記」です。
ウェブ連載時から、子育て世代を中心にたくさんの反響があり、「お弁当づくりの大変さ、めちゃわかる!」「大変な家の出来事を、明るく綴る文体に救われた」といった声をいただいてきました。
実はミシマ社には、ほかにも「子育て」に寄り添う本がたくさんあります。
父として、母として、子として・・・さまざまな「たいへん」な状況を、ちょっと「おもろく」してくれた。
そんな本の数々を、ミシマ社メンバーがご紹介します!
『偶然の散歩』
意味を追い求めることで失っているかもしれない世界、出会えない偶然性に、心を揺らして生きていく。
「僕は子どもたちのおかげで、世界と新たに出会いなおしている。
自分がたどり着きたいと思ったこともなかった場所に、導いてもらっているのだ。」
とくに森田さんがお子さんの存在をギフトのように受け取っている姿がとても印象的です。
(新人・オオボリ)
『はやくはやくっていわないで』
ちょうど「はやく朝の準備して!」と子どもに言ってしまった日に絵本を読み直しました。
「はやく!」と言われて、子どももふねくんのようにどきどきした気持ちを持ったかも。
子どもには子どものペースがある。ふねくんが海を渡りながらそっと心に寄り添い教えてくれる絵本です。
(事務・オカダ)
『坊さん、父になる。』
「父になる」なかで、生活リズムも、仕事にかけられる時間も、家族での役割も否応なしに変化して、バランスが取れない・・・! 心身も不調に・・・。
うれしいことの一方で、父が陥る危機は、「そんなこと言ってる場合じゃない」と、どうしても後回しになりがちだと思います。
様々な変化の中で、不調を抱えながらも父となっていったミッセイさんの体験と、切実な言葉。仏教、弘法大師の教えからヒントを示してくれる、稀有な一冊です。本当に救われました。
(営業・イケハタ)
『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』
本書の「親を許す」という項にある、
「親になるとは、許されることを学ぶことなのだ。自らの子どもに許されること。なぜなら、わたしたちは、親になると、まちがうから。」
という言葉には、たくさんのかつての子どもたちと、今をがんばる親を、深いところで励ます力があると思います。
(編集・ホシノ)
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「たいへんやけどおもろい!」子育てとミシマ社の本、第2回につづきます!