第97回
ウィー東城への道 第3回
2025.06.19更新
こんにちは! 営業チームのスガです。
「ちゃぶ台フェスティバル」まで、あと10日を切りました!
本日は「ウィー東城への道」の最終回です!
前回の最後で、「ちゃぶ台まつり」事前企画の「ウィー東城への道」がスタート。この「ウィー東城への道」が、最終日の「フェスティバル」まで続く企画たちのキックオフ。「ミシマンが歩き始めたからには、もう後戻りはできない・・・」と内心冷や汗をかいていたことを思い出します。
いよいよ5月、はたして月末に「まつり」は無事開幕できるのでしょうか?
5/1(木)
・ついに5月に突入。月末には「まつり」がはじまり、来月には「フェスティバル」の日を迎える、ということになる。全然実感が湧かない。
「新しいお金のかたち」のこと、「オークション」や「ガチャガチャ」(言い出したのは私だが)など、聞き慣れない言葉が連発しているフェスティバルのことなど、実現する画が思い浮かばないままに考えなければことがたくさんある。「時間がない」どころか、私一人だったら永遠に答えにたどり着けないことばかりだ・・・。
・ウィー東城店のかながさん、せおさんから、ミシマ社ラジオでまつりの告知を行うための音声が届く。備後弁(?)を織り交ぜる二人がしゃべり慣れしていて、クオリティに唸らされる。
5/2(金)
・「ちゃぶ台フェスティバル」の出店候補者リストが届く。キックボクサーと神楽の方々が来るらしい。もちまきをやるらしい。
営業担当として、このフェスティバルの「企画の狙い」や「当日の流れ」などを、なるべく早くわかりやすく共有する必要があるのだろうが、これだけ目白押しだと「そんなこと言われても」と思う。自分の理解力や進行管理能力の決定的な不足を棚に上げた上で「そんな無粋なことを言わないでくださいよ〜」と明るく言ったら、やっぱり怒られるだろうか。
とにかくウィーさんが、地元の生産者さんやお祭り人たちを巻き込みまくっている。きっと、巻き込まれる側の人も企画の全てをわかりきらなくても、「ウィーの人が言うなら間違いなく楽しいだろう」という信頼があって、参加してくださるのだと思う。私は「巻き込まれる側」ではないのだから、やっぱりちゃんと当日の動きを把握することで、当日この流れを変な風にしないようにせねばと改めて思う。次の打ち合わせは5/13(火)。この日「まつり」直近の打ち合わせとなる。
・自由が丘オフィスで、「いろいろある中だと思いますが、フェスティバル当日、基本的にミシマ社メンバーみんなで行くことになってるんですけど・・・」と伝えて、了承をもらう。この前にも、合宿などでそういうことになりそうなことは伝えていたが、連休前に決定を伝えたかった。これで、連休後は大勢で乗り込む想定で動きを固めていければ。
5/7(水)
「ウィー東城への道」の現状報告が届く。千葉県付近の太平洋の沖からスタートしたミシマンが、富士山を越えている。「フェスティバルまでに東城につけばいいや」という予測を大幅に上回る。ゴールデンウィーク効果もあるのだろうか? おそるべしウィー。
5/8(木)
ハセガワからウィシマネーのラフが届く。何かしらのご利益がありそう。
5/13(火)
今日は3週間ぶりでまつり開催直前の重要なオンライン打ち合わせだが、私が前日に発熱。自宅から参加するが、ほぼウィーさんとノザキ&ハセガワに進めてもらう。肝心な時に熱を出す悪癖がここでも顔を出す。(ここで、「肝心な時に熱を出すor雨が降るの人生を脱却せねば」と考えた結果、「営業スガ今日の一善」が生まれる)
5/14(水)
・第3回店内放送収録。この日はノザキの代打でスミが出演。スミもウィーさんに負けず出演慣れしている?
・ウィシマネーの紙幣の単位を「1we」から「1000we」に変更しようという依頼が。ウィーさんが、ウィシマネーの貨幣価値の設定に心を砕かれているのが伝わってくる。
5/21(月)
「ウィー東城への道第1回」を公開。1月からいろいろあったと
そして、ノザキから、「ウィーさんのTikTokがすごい」という共有あり。
@we_tojo #100日チャレンジ に乗遅れた本屋。 はじめまして、ウィー東城店です!この度TikTokを始めました!ドキドキワクワクの企画を出版社ミシマ社と本屋の限界を超えるお祭りを開催します! 6/28日はウィー東城店へレッツゴー!!! #ウィー東城店 #本屋 #広島 #東城 #ミシマ社 #ちゃぶ台まつり ♬ オリジナル楽曲 - ウィー東城店
5/23(水)
設営の後日は営業担当をしている広島の書店を回ることにして、そのために訪問のアポ取りを行う。
ついでに「ウィーさんでフェスティバルをやるんです」と伝える。ある書店員さんから「知ってますよ! もう休みを取ってますから」とのお答えが。ウィーさんの影響力と、広島の書店員さんのチームワークを感じる。
5/25(日)
26日の朝出発に備え、福山へ前乗り。9時ごろに新横浜から新幹線乗車。登山をしようと思いたち、岡山県の「和気アルプス」へ。登りはじめの暑さと急勾配にいきなりへバッて、「これ明日朝へとへとだったらハセガワさんに怒られるだろうな・・・」と心配になるが、無事下山。岩を楽しめるいい山だった。
5/26(月)
京都から来るハセガワとノザキと、福山駅前で待ち合わせ。駅まで佐藤社長にお迎えにお越しいただき、8:30に集合する予定。
「ギリギリまで寝てるだろうから」とお気遣いいただいた佐藤社長から7:30ごろ電話をいただくが、シャワーを浴びていて取り逃がしてしまう。幸先が悪いか・・・?
ノザキの設営のおもいで
5時起床。昨日のうちに水筒に水まで入れて寝て、起きてまもなく自転車をこぐ。ずいぶん寒い。京都駅のホームにつくと、私よりも先端の号車だと聞いていたハセガワさんの姿が見えず、うろたえる。1分先に出発する電車がすでにホームにいる、ということはあと1分...と思っていると、ハセガワさんが登場。京都から福山までは、新大阪、新神戸、岡山、福山。東京行きの新幹線とちがって、すぐ次の駅に着く。ふだん朝ごはんは食べないのに、7時にカルネを食べる。1時間ちょっとで福山駅に到着。思ったより近いなー。
スガくんが登山口にいそうな格好で歩いてくる。福山駅からウィー東城店への道は、佐藤社長に車で送っていただく。道中、佐藤さんの話がいちいち衝撃的で、つい後部座席から前のめりに。「会社で体育館を所有したい」という超個人的かつ勝手な野心を突然披露しても、丁寧に具体的に道筋のヒントを教えてくださる。嬉しい。約1時間半のドライブ。大盛り上がりでウィー東城店に到着し、これまでオンラインで何度も顔を合わせてきたスタッフのみなさんと感動の直接対面。10時のお茶の時間に混ぜていただき、ホクホク過ごす。このあと起こる、フェア設営というひとことではおさまりようのない、店内大改造ビフォーアフターを、この時の私は知る由もなかった...。
ノザキもかいている通り、店内の什器大移動がすごくて、「まつりのためにこんなに売り場を変えていいんですか?」と戸惑う。たたみを8畳敷くスペースを確保してから、設営スタート。
店内にはずっとミシマ社メンバーによる店内放送が流れていて、「本当にこれがエンドレスで毎日かかっているのか」と衝撃を受ける。たしかに、ウィーさんのみなさんと挨拶すると、「声を聞いたことがあるので、初めてって感じがしない」とおっしゃっていただく。放送の自分の声が棒読みで、「ハキハキしゃべれ」と聞こえるたびに内心毒づく。でも、フェスティバル当日に、少しでも私たちのことを知ってもらってからお会いできると思うと心強い。
佐藤社長が設営に入られて、バリバリ進む
設営に思ったより時間がかかり、目標の15時を過ぎる。最終的に、「ちゃぶ台展」のパネル展までを完了し、ふすまの設置はほなびの本庄さんにお越しいただくことに。書籍『2028年 街から書店が消える日』(小島 俊一/プレジデント社)には「エンジニア書店員」として登場する本庄さんが、とっても力持ちでもあることが判明。遠くからお越しいただき、ありがとうございました。
ふすま設営後の写真。フェスティバル当日はイベントスペースとなるため、この和室をご覧になりたい方は前日までにお越しください!
ハセガワの設営のおもいで
・山の中を抜けてウィー東城店さんへ。ここがあの......!
・着いて早々「お茶の時間」。ウィーさんでは1日2回あるそう。とてもよかったのでミシマ社でもやりたい。
・この箱かわいい〜。
・棚やら本やらフェアのスペース作るために大移動、っていうかもうほとんど改装のレベル。その間来た地元の常連さんたちが、この状況に全く動じてないの最高。
・フェスティバルにも出店される「東城の山下清」こと矢吹さん登場。すごくおもしろかった。
・あっという間にお昼で、となりのパン屋さんへ。塩パンおいしい。ヤギがいる日もあるみたいなので、次は会いたい。
・午後、お客さん増えてくる。聞いてはいたけど、本当に写真の現像に来ている人がいて(しかも2人も)びっくりした。
・脚立に乗って設営していてふと店内を見渡すと、本当になんでも売っていておもしろかった。
・残りの作業時間がタイトになってきて、午後のお茶の時間を断ってしまい、今でも心残りです。
・佐伯建設さん登場。もうすぐ障子がくるぞー!
・ほなびからスタッフさんが助っ人でいらっしゃる、と同時に私たちは時間切れ、お店を後に。見送りにみなさんが外に出てきてくださり、またすぐフェスティバルで会うけど、なんかさみしい。
・道中立ち寄った場所で地元の高校生たちに「こんにちはー!」と挨拶されて、感動。
・車内で聞いた佐藤さんのお話が全部おもしろかった。
・終電で京都着。車両別々に乗ったノザキさんの姿がなかなか見えず、まさか......と思ったら向こうのほうに発見。ホッ......。最後までスリリングな1日でした。
ということで、無事に5/27~6/28の「ちゃぶ台まつり」をスタートすることができました! ウィー東城店の皆様、設営にご尽力いただいたり、店内に和室ができたり、店内BGMがミシマ社メンバーの声ばかりになったりするのを温かく見守っていただいたりと、本当にありがとうございます!
最終日のフェスティバルまであと10日を切りましたが、まだまだ最後の調整中です。とにかく、「書店と出版社が力を合わせると、こんなにおもしろいことになる」という一日になること間違いなしです。ぜひご来場と、当日の晴天をお祈りくださるようお願いいたします。
「ミシマ社のちゃぶ台まつり2025」
会期 2025年5月27日(火)〜6月28日(土)
会場 ウィー東城店
住所 〒729-5121
広島県庄原市東城町川東1348-1
営業時間 10:00〜19:00
★最終日(6/28土)は「ちゃぶ台フェスティバル」開催!
編集部からのお知らせ
【フェスティバルで開催/MSLive!配信あり】松村圭一郎×佐藤友則×三島邦弘トークイベント「お金、闇夜で元気にまわる」
ミシマ社が2015年に創刊した、生活者のための総合雑誌『ちゃぶ台』。「自分たちの手で、自分たちの生活、自分たちの時代をつくる」ということばを掲げ、そのための手がかりを、さまざまな切り口から探ってきました。2020年のリニューアルを経て、現在13号まで刊行しています。
最新刊『ちゃぶ台13』の特集は「三十年後」。過去と現在をしっかり見つめるために、行動の速度をゆるめること。「ふと立ちどまる」こと。これは、ひとつの雑誌の、ひとつの特集にとどまらず、出版社として、もっともっと実践していきたいと思いました。
そこで『ちゃぶ台』のこれまでの取り組みを振り返り、雑誌ができあがるまでの様子を紹介する展示「ちゃぶ台まつり2025」を、5/27〜6/28の期間に、広島・庄原の書店「ウィー東城店」で開催中です。およそ半年をかけて準備を進め、書店店内には「和室」が出現(!)、あらゆるイベントが盛りだくさんのフェアです。
このフェアの最終日に開催するフェスティバルにて、文化人類学者の松村圭一郎さんをお招きし、ウィー東城店の佐藤友則さん、ミシマ社の三島邦弘によるトークイベントを開催いたします。
「これからの未来、書店と出版社が協同してどんなおもしろいことをやっていけるのか?」その問いに、「お金」という切り口をからめつつ、著者、書店、出版社の立場からお話ししたいと思います。ぜひお気軽に、ご参加ください。
<開催日時> 2025年6月28日(土)13時〜14時
※12時45分ごろより、同日に開催されている「ちゃぶ台フェスティバル」の様子を放送いたします。 ※配信後、申込者全員にアーカイブ動画をお送りします。
<出演> 松村圭一郎(文化人類学者) 佐藤友則(ウィー東城店)
<視聴方法>
・現地参加(参加無料)※ご希望の方は、当日直接会場(ウィー東城店)へお越しください。
・MSLive!(1,500円+税)
※アーカイブ動画あり(2025年7月31日まで、何度でもご視聴いただけます)