第81回
2024年のミシマガをふりかえる①
2024.12.20更新
こんにちは。今年があと10日ばかりで終わってしまうことが信じられないミシマガ編集部です。
本日は、2024年に公開した全ミシマガ記事のなかから、今あらためて読んでいただきたいものをメンバーが選んでご紹介します!
あわただしい年末のちょっとした休息時間、そして、もうすぐやっていくるお正月のお休みに、2024年をふりかえりながらお楽しみいただけたら嬉しいです。
本日は自由が丘オフィスメンバーのイチオシ記事をお届けします。
2024年、野球に胸を熱くしたすべての人へ
スガのイチオシ
ミシマガ野球部 第19回
松樟太郎さん
「謎の外国人と、ほろ酔いの石井琢朗と、26年ぶりの優勝と――2024年日本シリーズレビュー」(2024.11.8掲載)
ベイスターズによるまさかの下剋上で幕を閉じた今年の日本プロ野球。ミシマガ野球部を締めくくったのは、ベイスターズファンの松先生でした。1998年の優勝以来20年近く低迷が続いたベイスターズを、ずっと応援し続けたからこそ、「どんな顔をしたらいいのかわからなかった」そうです。弱かったチームを応援し続けた悲哀が沁みてきたり、苦労が報われてこっちまで嬉しくなったりしながら、生活の中にプロ野球があってよかったなあと噛み締めました。(須賀紘也)
来年もいい仕事ができますように
サトウのイチオシ
仕事の壁のくぐり抜け方 第2回
川島蓉子さん
「壁・その1 上司と部下 ~理屈よりも語調をきく」(2024.12.05掲載)
川島さんが子どもの頃に習得した、お母さんの説教を早めに収束させるコツは、「音としての語調」を聞き、タイミングをはかって謝る、というものだそうです。これを読んで、漫才も同じようなことをしているなあと思いました。ボケの語調とツッコミのタイミングがばっちり合ったときに、お客さんの笑いが生まれるように、仕事のコミュニケーションも、観察と共鳴と調整を織り交ぜて日々ちょっとした成功が生まれる。来年、仕事の壁に突き当たったときは、川島さんのヒントを参考にくぐり抜けていこうと思います。(佐藤美月)
作家の言葉に浸る
ホシノのイチオシ
一晩でなんとかなりすぎる 第2回
佐藤ゆき乃さん
「おめでたいバカだと思われたくない」(2024.05.30掲載)
脇目をふらない没入と、どこまでも引いた俯瞰が必要とされるのが、書く仕事、作家の要だとすると、この回の佐藤さんの「つくづく、バズる力と知名度重視の現代で、作家を志すには全然向かない性格に思われる。(略)『絶対におめでたいバカだと思われたくない』という余計な自意識の強さが巨大な障壁となって、自分が進みたい道を自分で妨害している。この構図を俯瞰で見るたび、心底呆れてしまう。(略)だが、本当は、自分のそういう面倒くさすぎるところが、新しい小説を書きたい気持ちの土壌となっているということも知っている。」というあたりのウネウネは、まさにその真髄で、やはり芯から作家なのだと感銘を受けました。(星野友里)
よい初夢がやってくるかも・・・
ヤマダのイチオシ
本のこぼれ話 第11回
筒井大介さん
「絵本編集者、担当作品本気レビュー⑤ 夢を推奨しない絵本編集者が夢の絵本を作るまで」(2024.11.20掲載)
毎回「絵本制作の裏にはそんな思いや意図があったのか!」と楽しく読んでいる、絵本編集者・筒井大介さんによる担当作品本気レビュー。11月に発刊した三好愛さんの初絵本『ゆめがきました』のレビューも驚きがいっぱいでした。夢がテーマの絵本を作るのは簡単そうで実はかなり難しい、「文章の語り手が移り変わる」という基本的には絵本ではやらないことをやっている、などの裏話を読んだ後にもう一度絵本を読み返すと、一層味わいが深くなりました。(山田真生)
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京都メンバーのイチオシは、12/23(月)に公開いたします!