『数学の贈り物』ができました!

第10回

『数学の贈り物』ができました!

2019.03.19更新

 ミシマガ読者の皆さま、たいへんお待たせいたしました。

 森田真生さんの『数学の贈り物』、ついに、ついにできました! 明日、2019年3月20日に発刊します。この感動をまっさきに、ミシマガ読者の皆さまにお伝えしたいと思い、いま、この文章を書いております。

 2014年1月1日、「数学の贈り物」の連載が始まりました。一本目の原稿が届いた13年の大晦日の日のことは忘れられません。渾身の一本。というほかない原稿が届き、震えました(加筆修正を経た一本が本書の最初に掲載されています)。以来、3カ月に一度、森田さんから届く「贈り物」を読み、ミシマガに掲載するという年月を重ねてきました。

 同時に、「数学の贈り物」掲載の翌月に「数学ブックトーク」を京都で、翌々月に東京で主催、開催してきました。実際のところ、ライブの主催というのは、それまで一度もしたことがありませんでした。原稿とライブ。この往復の活動を毎月、ともにしてきたわけです。

 その後、ライブ会場限定販売用冊子「別冊 みんなのミシマガジン」や「森田真生×みんなのミシマガジン 0号」など、出版活動のなかで未知なる実験を森田さんとおこないました。「ライブのように本を届ける」「ライブのような本はどういう本か?」。そうした問いを、市場(マーケット)とは別のところで実験してきたわけです。

 森田さんのライブにお越しの方々と、サポーターをはじめとするこのミシマガの読者の方々に支えられてこその活動でした。あらためて、心から感謝いたします。この間、温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。

 そうした5年に及ぶ活動、実験、試みの結晶が、本書『数学の贈り物』です。

 皆さんへの思いもすべて、この一冊に入魂したつもりです。

(文 三島邦弘)

装丁における白の探求

 「白紙なんですけど、すべてを経て、辿り着いた白紙」

 これが、本書の装丁を手がけてくださった寄藤文平さんに森田さんが授けた願いでした。

 うんうん、と腕を組みながら聞く寄藤さん。しばらくして、「むずかしいな~」。

 禅問答のようなこのリクエスト。けれど、寄藤さんならきっとこの思いに応えてくださるにちがいない。そう固く信じて昨年の晩秋、打ち合わせを終えたのでした(*「白紙」をリクエストされた理由については、明日更新の「公開インタビュー」をご覧ください)。

 それから3カ月。

 入稿時期を経ても、寄藤さんからはまったく音沙汰ありません。

 じりじり。森田さんも私も、正直焦りましたが、最後の最後の最後に(!)最高と呼ぶにふさわしいデザインが届きました。

 それが、これです。

sugaku_shoei.jpg

『数学の贈り物』森田真生(ミシマ社)

 カバーの白は、光の加減、見ている時間などによって変化します。

 これは、スレートブルーの紙に白を二度刷りしてできた「白」です。薄いブルーのようでもあり、グレーのようでもあり・・・。帯の白、見返しの白、扉の白、本文の白など、いろんな白と比べると、このカバーの「白」がまた違った色彩を帯びて見えてきます。

 「自然界の白って、かなりグレーなんです。僕たちは漂白された白を「白」と思いがちですが、自然界にはそんな白はありません。かなり頭でつくった白を「白」と思ってるんですよね。  

 森田さんから大きな問いをいただいて、「白とは何か?」を徹底的に考えました。

 今回の装丁は、そのひとつのかたちです」

 白。

 このことを極限まで考え抜いて、実験を重ねてできたのが本書の「装い」です。

 全身全霊で本書を書き上げてくださった森田真生さん。編集をしていた私の実感としても、「森田真生」という生身の人を生み出しているような感覚がありました。装丁の寄藤文平さんも、同じような感想を述べておられました。

 「この本、『数学の贈り物』とありますが、『森田真生の贈り物』だよね」

 「服装というより、森田さんの肌をつくっているような感じでした」

 読者の皆さんが、書店でこの本を手にとったとき、どんな感想をもたられるか、今から楽しみでなりません。

史上初? の「贈り物」帯をつくりました

 さて、本書はタイトル通り、「贈り物」です。この春、進級、進学などの「贈り物」にぜひ本書を、と思っています。

 それで、帯の裏に、「メッセージ」を書けるようにしました。

0319-1.jpg

本の表紙をひらくと・・・

0319-2.jpg

帯を裏返すと・・・

0319-3.jpgメッセージを記入してぜひ、大切な人への「贈り物」に

0319-4.jpg卒業・入学シーズンにもおすすめです

 こんな帯にして贈り物にしました!

 という写真など、ツイッターなどでどしどしあげていただければ嬉しいです! 森田さんとともに、楽しみにお待ちしております。

 さて、明日は、本書の著者森田さんの「生」の声をお届けいたします。お楽しみに!

森田真生さんへのインタビュー記事はこちら

編集部からのお知らせ

森田真生さん出演イベント情報

3/30(土)森田真生さん「数学ブックトーク in 熊本 2019 春」

独立研究者・森田真生さんによるライブトーク「数学ブックトーク」、熊本で2年ぶり、2回目の開催が決定いたしました! 今回は、3月20日刊行予定の森田さん新刊『数学の贈り物』刊行直後の開催。本の執筆、制作にまつわるお話もうかがえそうです。熊本、そして九州のみなさま、ぜひぜひふるってご参加くださいませ!

■日程:2019年3月30日(土)14:00~(開場13:30~)
■会場:長崎書店3 階 リトルスターホール
■定員:80 名様
■入場料:3,500 円(税込) ※学生・ミシマガサポーターは3,000 円(税込)

ご参加方法など詳細はこちら

4/7(日)森田真生さん×甲野善紀さん「この日の学校 in 京都」

独立研究者の森田真生さんと武術家の甲野善紀さんが全国で開催してきた「この日の学校」。今年もまた、ミシマ社主催で開催させていただく運びとなりました。テーマは、「偶然の贈り物」です。

■日程:2019年4月7日(日)14:00~(開場13:30~)
■会場:永運院(京阪 神宮丸太町駅から徒歩20分)
〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町33
■定員:80名様
■入場料:5,000円(税込) ※学生・ミシマガサポーターは4,500円(税込)

ご参加方法など詳細はこちら

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