第96回
いしいしんじ『書こうとしない「かく」教室』がまもなく発刊!そして、祭です。
2022.04.14更新
2022年4月、ミシマ社より、作家のいしいしんじさんによる新刊『書こうとしない「かく」教室』を刊行いたします。
さかのぼること、ちょうど1年前の2021年4月。ミシマ社主催のオンライン講座(MSLive!)で、ある連続講座を開催しました。その名も「書こうとしない『かく』講座」。そのときの概要はこういうものでした。
「ものをかく」と聞けば、たいてい「書く」をイメージすることでしょう。けれど、小説家のいしいしんじさんは、「小説をかくときは、『掻く』に近いなぁ」と言います。なるほど、私たちは「書く」に意識がいきすぎて、「かく」には「描く」「掻く」、さらには「欠く」があることを忘れていたのではないか。欠く――、そうです、何かを書くには当然のように「書かない時間」がとても重要なのです。
「どんな状況になったら、どんな言葉が生まれるのか?」
この問いを起点に、東京・三崎(独身)、松本(結婚後)、京都(長男誕生後)、最近の京都・・・各地での生活が「かく」にどのような影響を与えたか。いしいさんご自身が自らの作品をふりかえりつつ、「かく」ことの多様性、おもしろさ、ときにその極意と技までを披露していただきます。
こうして開催された連続講座は、思い返すだけで居合わせたそれぞれの人の心にきっと熱いものがこみあげる、あの瞬間にしかない感動の時間でした。その熱をそのままに、書籍だからこそできること。それを目指してつくったのが今回の一冊です。
本の構成(目次)はこんな感じです。
はじめに
午前の部 いしいしんじ「かく」語る
一時間目 東京 1994〜2001
二時間目 三崎・松本 2002〜2009
三時間目 京都・三崎 2010〜現在
給食にかえて
午後の部 いしいしんじの 作文を「かく」
四時間目 ことばが動き出すための準備
五時間目 「かく」ことと「自分の生」
先ほどの連続講座に加え、2020年に開催したいしいさんによる授業「作文を書こう」の内容も収録しました。
一冊をとおして、書くこと、生きること、ことばってどんなもの? そういう、普段あまり考えてこなかったこと、意識してこなかったようなこと、自分の中を探る時間がつまった一冊です。
4月22日(金)の書店先行発売日に先立ち、直筆サイン本や書き下ろしご当地小説、イベントのご案内をいたします。
4/17(日)全国に先駆け、一日限定の先行発売! in京都・ハレトケ市
4/17(日)に京都の今宮神社で開催するハレトケ市に、「ミシマ社の本屋さん」が出店します。コロナ禍以前は月に1度、京都オフィスを「ミシマ社の本屋さん」として開放していましたが、コロナ禍以降はお休みしており、読者の方に直接本をお届けできる機会は2年以上ぶり! メンバーもとても楽しみにしています。
その会場で、『書こうとしない「かく」教室』を先行販売します! どこよりも早く、そしてサイン本で本書を手にできる機会です。さらに午後には、いしいさんもご来場くださる予定です! みなさまのご来場をおまちしています。
ハレトケ市
開催日時:2022年4月17日(日)10:00~16:00
会場:今宮神社境内(京都市北区紫野今宮町21)
いしいしんじさんサイン会:14時〜16時
Instagram:@haretoke21
Facebook:ムラサキノハレ
サイン本をお求めいただけます
いしいしんじさんに、直筆サイン入りの本をつくっていただきました。そして、いしいさんから受け取ったとき、編集担当は衝撃を受けました。
サインが踊っている・・・。
縦書きだったり横書きだったり、場所を変えていたり、顔のようにみえるサインもあったり・・・。ひとつひとつ、ぜんぶ違います。ほんとうに、ぜんぶ。ぜひお近くのお店で、「一冊」に出会ってください。
直筆サイン入り書籍は、全国の書店さんで展開いただく予定です(取り扱い店舗は、このページに随時更新いたします)。
【東北】
〈岩手県〉
BOOKNERD
〈福島県〉
ジュンク堂書店 郡山店
みどり書房 桑野店
フルハウス
【関東】
〈茨城県〉
TSUTAYA ララガーデンつくば
アカデミア イーアスつくば店
川又書店 エクセル店
〈埼玉県〉
東京旭屋書店 志木店
〈東京都〉
三省堂書店 神保町本店
銀座 蔦屋書店
教文館
ひるねこBOOKS
NET21 往来堂書店 千駄木店
未来屋書店 碑文谷店
twililight
Title
芳林堂書店 高田馬場店
SUNNY BOY BOOKS
〈神奈川県〉
有隣堂 横浜駅西口店
天一書房 日吉店
八重洲ブックセンター 京急百貨店上大岡店
くまざわ書店 横須賀店
三崎堂書店
【中部】
〈長野県〉
MARUZEN 松本店
栞日
〈愛知県〉
TOUTEN BOOKSTORE
丸善 名古屋本店
ON READING / ELVIS PRESS
〈岐阜県〉
HUT BOOKSTORE
〈富山県〉
ブックスなかだ 掛尾本店
〈福井県〉
わおん書房
【関西】
〈大阪府〉
スタンダードブックストア
「本」のお店 スタントン
ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店
〈京都府〉
大垣書店 京都駅ビルザ・キューブ店
誠光社
レティシア書房
丸善 京都本店
ふたば書房 御池ゼスト店
大垣書店 烏丸三条店
大垣書店 二条駅店
大垣書店 高野店
〈兵庫県〉
1003
【中国】
〈鳥取県〉
本の学校今井ブックセンター
〈島根県〉
句読点
今井書店 グループセンター店
〈広島県〉
啓文社 BOOKS PLUS 緑町
MARUZEN 広島店
大垣書店 ジ アウトレット広島店
羅秀夢
【四国】
〈香川県〉
TSUTAYA 西宝店
ジュンク堂書店 高松店
【九州】
〈福岡県〉
ファームファームデザイン(BOOKSHOP 本と羊)
〈長崎県〉
ひとやすみ書店
〈熊本県〉
本屋と活版印刷所
ご当地掌編小説が読めます
『書こうとしない「かく」教室』では、いしいさんが今まで住まいを移しながら、その地その地でどのように生活し、どのような出会いと別れがあり、その中で「かいて」来たのかが描かれています。
その舞台となっているのが、東京、神奈川・三崎、長野・松本、そして京都です。今回『書こうとしない「かく」教室』の刊行を記念し、いしいさんがそれぞれの街をテーマに「ご当地小説」を書きおろしてくださりました。
購入者限定特典として、下記の書店さんでプレゼントいたします。
東京編『東京の温泉』
教文館(東京都中央区)
教文館さんは、いしいさんが28年前、『アムステルダムの犬』を刊行時に犬の着ぐるみを着て、本を手売りされた書店さんです。
三崎編『城ヶ島の約束』
三崎堂書店(神奈川県三浦市)
松本編『走る鹿』
栞日(長野県松本市)
京都編『本屋のいきもの』
京都の下記の書店でプレゼントいたします!
・丸善 京都本店
・京都岡崎 蔦屋書店
・大垣書店 烏丸三条店
・大垣書店 イオンモールKYOTO店
・大垣書店 二条駅店
・大垣書店 京都駅ビルザ・キューブ店
・大垣書店 堀川新文化ビルヂング店
・大垣書店 高野店
・ふたば書房 御池ゼスト店
・ホホホ座 浄土寺店
・レティシア書房
・誠光社
・CAVA BOOKS
・京都大学生協 ブックセンタールネ
・恵文社一乗寺店
この機会、この場所限定での、いしいさんのご当地小説、ぜひお楽しみください!