第47回
『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』への熱い声を大特集!
2020.06.26更新
こんにちは、ミシマガ編集部です!
本日は『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』に届いた熱い声をご紹介します!
『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』三砂ちづる(ミシマ社)
5/25(日)に開催されて反響を呼んだ、三砂ちづる先生と内田樹先生の対談イベントの映像を、来週火曜日(30日)まで配信中です。※販売終了しました。
個人的には冒頭の「日本のフェミニズム」のお話、特に内田先生が三砂先生の文章を評して、「舶来品の思想ではない、日本の土着の思想にも馴染むフェミニズムがあったのかと驚いた」というお話が印象的でした。
他にも、コロナウィルスの蔓延による非常事態宣言下での開催だったため、特に当時SNS上で話題になることが多かった「自粛警察」にどう向き合うかについてのお話や、オムツなし育児でも「子どもの排泄のタイミングは見ていればわかるようになるから大丈夫」(三砂先生)というお話など、面白くて驚かされるのお話の連続でした。
6/13(土)には、朝日新聞の「折々のことば」で鷲田清一さんにご紹介いただきました!
取り上げていただいたのは「親になるとは、許されることを学ぶことなのだ」という、第3章の『親を許す』の冒頭の一文です。
そして、刊行からの1カ月で、読者の方や書店員さんからご感想が続々と寄せられています!
語られることが少なくなってきた、例えば「献身することの幸せ」「子育ての楽しさ」「かつては恋愛を巡るキーワードだった『心中』や『お見合い』」といったテーマについて、三砂先生が否定をせず優しさに満ちた眼差しで綴るこのエッセイ集に、特に女性の方から共感の声が続出です。
書店員さんからのご感想
(書店員さんにお渡ししていた試し読みゲラを読んでの感想です)
試し読みゲラ。試し読みだから当然全部は載せされていないので、読ませてもらえたのは一部だ。
えええ・・・もっと読みたい。
うんうんうん、と共感できるところだらけ。
とくに母乳のくだりなんて最高!
赤ちゃんと私の2人だけの満ち足りた時間。
私は息子2人を完全母乳で育て、しかも次男にはとくに卒乳なんていう決まりごとを示さずに好きなだけ飲ませていたので、2人合わせてトータル5年間も作りたてのおっぱいを製造し、与えていたことになる。なんという幸せ!いま思い出してもあの気持ち良さはたまらない。
そんな私もそろそろ更年期というワードが気になるお年頃。
三砂さんの文章を読んでいると、それほど不安に思わずともなんとかなるのかもね!と前向きな気持ちになれるのが不思議だ。
私も誰かにほめられて、愛でられて生きたい。叱られたくなんかない。
だからこそ自分も素直に相手をほめ、愛情を持って接したい。
今のこのギスギスした世の中に、この作品はとっておきの処方箋だ。
【柳正堂書店甲府昭和イトーヨーカドー店 山本机久美さん】
(本を読んで考えたこと)人は本気で人を好きになるのか。
(本を読んで印象に残ったこと)マニキュアの話→確かに外国の女の人はマニキュアをするのが好き→いつもしている→そして安い。
【有隣堂藤沢店 佐伯敦子さん】
内田先生との対談を拝聴してからの感想です。
内田先生は三砂先生を「土着のフェミニズム」と評していましたが、西洋「近代」の文化/自然や主体/客体の二元論(ブルーノ・ラトゥールが批判したような)からはこぼれ落ちてしまうような「知」に気づかせてくれるような作品でした。
読者はがきをいただきました
結婚、出産を心の底ではしたいと思っていても、マイナスなイメージが拭えず、かといって諦めることもできずに長く後ろ向きであり、常に頭の片隅にありましたが、三砂さんのあたたかく、現代の思想にも寄り添った言葉で、この2つのイメージが昔に戻ったというか、明るいものに変わりました。
何度も何度も読み返して、日々の生活の中でついてしまう眉間のシワを伸ばすような、柔らかい気持ちで暮らしていくのを手伝ってくれるような本だと思います。
ひとつひとつのことを、より大事にしていこうと思いました。
【買った書店:REBEL BOOKS(高崎)】
三砂ちづる先生の本を初めて読みました。目次の1つ1つを読み進んでは、もう一回読んだりして、読み終わりそうになると、なんだかもっと続いていてほしいような・・・寄り添ってくれているような・・・「いつも手元に、心にこの本を」というふうに感じ、また大事な1冊ができました。読んでの世界が、明るく、やさしく、見えて、感じて、とても(言葉とか文字とかで上手に表現できない)本当によかったです。ありがとうございます。
【買った書店:ミシマ社の本屋さんショップ】
おもしろかったです!
女性という性を、フェミニズムとはちがう視点? でとても実感し共感し読みました。
三砂ちづる先生が女子大で教えてる・・・なんて、とても希望に感じます。学生さん、うらやましい。"女を生きるのは楽しい"ってほんとにそう思えるようになるまで、時がかかる場合もあるけど、基本そうだと思うし、"還暦を超えたら楽しい"も、50代の私には先行く先輩の頼もしいギフト、言葉でした。
【買った書店:ミシマ社の本屋さんショップ】
すごく心に届きました!! 女性ならではの悩みとか、決して否定するわけではなく、むしろすごく優しさに満ちあふれた一冊でした。ミシマ社のファンになりました。これからも買い続けたいです。私も自分の言葉で日々感じることを発信していける人間になりたい。ミシマ社ちょーかっこいいです。
【買った書店:くまざわ書店】
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今回いただいたおはがきの中に、本の帯に入っている「アイ・ラブ・ユー、バット」という言葉を見て、この本を手に取っていただいたという方がいらっしゃいました。
『アイ・ラブ・ユー、バット』は、三砂先生が大ファンであるクイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』の映画を観て綴られたエッセイのタイトルでもあり、フレディ・マーキュリーが自分がゲイであることを、ガールフレンドのメアリーにカミングアウトする場面での、メアリーのせりふでもあります。
このエッセイはぜひ読んでいただきたいです。人と人は本当に様々な形で関係しあって、支えあって生きているのだと、人生の豊かさを感じられるはずです。
みなさまもぜひ、お手に取ってご覧ください。
編集部からのお知らせ
『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』まえがきを公開しています!
ミシマガジンで、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』のまえがきを公開しています! 本書の雰囲気は、まえがきを読んだだけでもひしひしと伝わってきます。ぜひ、お読みください!
三砂ちづる先生の「おせっかい宣言」大好評連載中です
『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』のもととなった「おせっかい宣言」が、みんなのミシマガジンで、現在も好評連載中です!