第112回
『中学生から知りたいウクライナのこと』に反響が続々!
2022.09.11更新
こんにちは! ミシマガ編集部です。
小山哲さんと藤原辰史さんによる『中学生から知りたいウクライナのこと』が6月の刊行以降、大きな反響をいただいています。
『中学生から知りたいウクライナのこと』小山哲 藤原辰史(ミシマ社)
今起きている戦争を、地政学だけではなく、その背景にある東ヨーロッパ地域の複雑な歴史や、戦争に直面している現地の生活者の視点から、歴史学者のお二人が話される本書。
戦争のニュースを目にして、戦争が起きるまで報じられることのなかった東ヨーロッパ地域の事情について学ぼうとされる方や、「なぜ、戦争は起きてしまうのか」を考えようとされる方、またこの日本で戦争を実際に体験された方など、さまざまな方からご感想のおはがきをいただいています。本日はその一部をご紹介します!
若いころから戦争についての本はかなり読んできたと自負していますが、いつも何かモヤモヤとすっきりしないものがありました。この本は、ただ戦争はダメだというだけでなく、なぜ戦争が繰り返されるのか、について、冷静に切り込んでいて、長年のモヤモヤへの答えを導いてくれる思いで読みました。
仕事の関係で、どうしてもウクライナ情勢のことを知っている必要があり、最近出版されたものは全て目を通し、必要な本は買って読むようにしている。
単に"今、こうなっている"という事ではなく、ここまで至った歴史がどうだったか知っていることが不可欠だと感じた。
"戦争と歴史"というコンビネーションの大切さを改めて考える機会となった。中学生から考えること、平和の為に日本人が何をすべきかを考えることができた気がします。
藤原辰史さんの実証的研究に感化を受けていたので購入しました。
簡単に回答を出さないことの重要性をまた学びました。同時に日本政治家、政府の軍拡論調に怒りを覚えます。
ほかにも、おはがきでこのような言葉もいただいてます!
いくつもの大切な言葉に触れることができました。
素晴らしいと思います。小山さん藤原さんという現役の歴史家=知識人が、その学識と良心をかけて、喫緊の状況に投企なさっている。
まず、我が身を振り返って、何事も、多面的に見て、理解しようと思いました。その時生活者としての感覚を土台にして。
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先日、自由が丘オフィスに近所の中学生が職場体験に来てくれて、本書のPOPをつくってくれました!
生徒たちは、「目次の『日本は当事者である』『日本の政治家もプーチンになりうる』とあったのが気になって、読んで他人事じゃないのだと納得しました」、「バルシチのことなど、文化のことを知れて勉強になった」という感想を持ったと話してくれました。
タイトルに「中学生から知りたい」とあるように、学生の方から大人の方まで、「小国を見過ごすことのない」歴史の学び方を、この戦争を考える足がかりにしていただければと思います。